21. 処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ
《ネタバレ》 車酔いをするゾンビ。吐いたゲロをもう1回食べるゾンビ。なんというか、この映画を作った人はゾンビが好きなんだなーっていうことが痛いほど伝わってくる作品。『ゾンビにこんなことさせてみた』ってのがいっぱい出てきます。 ジャンル『ホラー』となっていますが、怖さはほぼ皆無。内容はグロアクション。夜のシーンより昼のシーンが多い。つまり見ている人を怖がらせよーなんてことは微塵も思ってなくて、しっかり見てもらって楽しんでもらおうという気概に満ちた作品ではないでしょーか。じゃないとゾンビ同士のミリタリーバトルなんて思いつかないでしょう。蘇った恋人とキスをすんのか?それともハグか?と思ったらいきなりのカーセッ〇ス。そんな映画は後にも先にもこの映画だけでしょう。 障害者、高齢者、子供、みんな分け隔てなく殺しちゃいます。モラル無視。超不謹慎。お母さんたちが子供に見せたくない映画No.1。誰にも勧められない映画です。 でも私はこの映画好きです。主人公の右手がナチゾンビの親玉ヘルツォークの右腕になっちゃう。そして凄い力を手に入れます。素手でゾンビを粉砕するパワー。更に死者を蘇らせて自分の配下にできるチート能力。あれ?これってヒーローものですか?っていう趣まであります。 ゾンビスクワッドの面々も、ゲイの博物館員も、みんな良い味出しています。 ひとつ不満を上げるなら、最後の戦い。ここでもっとマーティンに無双してほしかったのですが、急に沈黙する右腕パワー。更にせっかく復活させたソビエトゾンビとナチゾンビの戦いが互角でない。個人的には今まで好き放題殺戮を繰り返し平和な街を蹂躙してきたナチゾンビに天誅を下す意味でも、最後の大乱闘は主人公グループに圧倒してほしかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2022-06-17 07:55:41)(良:1票) |
22. シグナル 月曜日のルカ
《ネタバレ》 原作の小説が結構面白かったので映画も見てみました。 まず杉本ルカが原作のイメージにかなり近くて良かったです。杉本ルカを演じた女優さんはとても魅力的なかわいらしい人ですが、この作品以外映画もドラマもほとんど出ていないようです。もったいない。 もう一人の主人公宮瀬恵介。演じるのはAAAの西島隆弘。イメージがどうとか言う前に、かなり大根です。とくに序盤は演技がへったくそで気になって仕方がありません。でも不思議なことに、見ているうちにそれがだんだん『味』に変わってきます。これはこれでアリかと。 そして舞台がいいですね。レトロな映画館。そこで映写技師をするヒロインと主人公。上映される映画も古い映画ばかり。昭和の空気感がたまらない。映写室とか、こーゆー映画館が身近にないので、小説では想像しきれなかった画を見られて満足です。 ウルシダレイジはもう少し華奢なイメージでしたが、性格は結構イメージ通りかもです。人の話を聞かない。子供。被害者意識が強くサイコパスの才能あり。そうそう、こんな感じです。 原作では金でチンピラを雇って恵介を襲わせていましたが、映画では単身映画館に乗り込む武闘派。どちらかと言えば映画館の外で待ち伏せするタイプなんですけどね。ウルシダレイジのおかげで映画に程よい緊張感とメリハリが。 そしてラスト。恵介とルカの今後が見たくなる、そんな余韻が残る終わり方がまた良い。 [DVD(邦画)] 7点(2022-05-20 03:17:24) |
23. しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス
《ネタバレ》 なんだか伝記っぽい時間の流れかたとストーリー構成だと思ったら、実話だったのか。どーりで。 モード・ルイスという芸術家の存在はこの映画を見るまで知りませんでした。どうやらとっても有名な御方のようで。 で、映画なのですが、お恥ずかしながら何の予備知識もなしに見たものですから、冒頭30分がなかなかきつかったです。登場人物の誰にも共感できないし、なんかみんな辛そうだし。 で、そこから少しずつ、本当に少しずつですが状況が良くなっていく。最初はとても幸せとは言えない人たち。それはモードもそうだしエベレットもそう。でも少しずつ『幸せ』が感じられるようになってくる。そしてそれがとても自然な感じで心地良い。 モードとエベレットの関係も最初は険悪そのもの。でもゆっくりと、少しずつお互いを必要とし始める。これがなんだか凄く良い。 エベレットはものすごいツンデレ。すごく口が悪いしケンカ腰だし、ぶっきらぼうだけど、なんだかんだ言ってモードの望みはいつもかなえてあげる。こーゆー押しつけがましくない優しさっていいですね。 モードの絵が少しずつ売れ始めるのも好き。ただ尺の関係か、いったん売れ始めるとあれよあれよという間に有名になって、テレビ、新聞とメディアの露出も増え副大統領までモードの絵を買っちゃう。この辺はもう少し丁寧に描いてほしかったところです。 前半は見るのがしんどいし、中盤から後半にかけてはやたら駆け足。全体のバランスは正直あまり良いとは言えない気がします。 ただモード・ルイスという人物と、この人の人生に触れられる機会を得られたのは良かったと思います。 『まず俺、そして犬、チキン、そして最後がおまえだ』と言っていたのに、死期を悟ったモードが『また犬を飼ったら良いじゃない。あなた犬が好きだから。』に対し、『犬はいらない。お前がいれば良い。』と答えるシーンで、ずっと我慢していたんですけど遂に泣いちゃいました。 [DVD(字幕)] 7点(2022-04-03 18:53:56)(良:1票) |
24. シンデレラ(2015)
《ネタバレ》 良くも悪くも『シンデレラ』で、それ以上でもなければそれ以下でもありません。 新解釈もなければ、余計な付け足しもほとんどありません。 『絵本』をそのまま実写にしただけ。もちろん、だからこそ、の味わいがあるわけですが。 ただこーやって改めて見てみると、父親の罪って結構重いかも。再婚するのは良いですが、再婚相手は選ばなければ。父親にもう少しだけ人を見る目があれば、きっとシンデレラはこんな苦労をせずに済んだかもしれません。それにそんな頻繁に何カ月も家を空けるようなら、再婚しなくても良いでしょうに。 新しい発見はシンデレラの本名。本当はエラ。むしろ『シンデレラ』は継母たちがつけた蔑称だったのですね。悪口と言い換えても良いくらい。だとしたら、クライマックスで王子から名を尋ねられたとき『シンデレラ』と名乗るはかなりおかしいのでは。そこは『エラ』でしょう。 と、この映画を見たおかげで、既知のおとぎ話にケチをつける羽目になってしまいましたが、映画そのものはそれなりに面白い。ザ・定番。ハッピーエンド。期待以上のものはでないけど、期待を裏切ることもない。家族で安心して楽しめるディズニー映画の代表作になるでしょう。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-12-01 00:46:40)(良:1票) |
25. ジャックと天空の巨人
《ネタバレ》 思っていた以上に映像がド派手。特に大きな豆の木が一気に成長していく様子は一見の価値ありです。 巨人が恐怖の対象としてちゃんと怖く描かれているのが良いですね。とりわけ巨人の登場シーンは最高に良かったと思います。 走って逃げても巨人が走ればあっという間に追いつかれる当然の理屈をきちんと描いているのが良い。 ロデリック卿の陰謀が最大の見せ場かと思いきや、そこからもう一波乱用意されていて、とにかく最後まで目が離せません。 ストーリーは単純明快。ですが物語に起伏があり、演出が良いので、ちょっとレベルの高いおとぎ話を見ているかのような満足感があります。 騎士が窯に入れられちゃうシーンや、大勢の巨人が走って追いかけてくるシーンなど、とにかく『怖さ』をきっちりと描いてくれているので予想以上に楽しめました。自分たちの城の中でまさかのラスボス登場のシーンもかなり怖かったですね。見つかったかと思ったら鏡。そんなちょっとしたスカシなど、映像の力だけに頼っていないのが良い。モンスター映画としての面白さがいっぱいつまった隠れた名作。アクションとしてもサスペンスとしてもアドベンチャーとしても申し分なし。 最後は英雄になった主人公ジャック。 お姫様とも結ばれて最高のハッピーエンド。 年代問わず楽しめる爽快なエンターテイメントに仕上がっています。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-08-15 03:25:13) |
26. 十三人の刺客(2010)
《ネタバレ》 最初から残酷なエピソード目白押しでちょっと驚きます。 なんとなく13人の侍の活劇みたいなものを想像していたので、ここまで血生臭いとは思いもしませんでした。 1人1人に個性がしっかり味付けされ、それぞれ見せ場もあり、終盤の戦いは見応えがあります。みんな強いっていうのは、少年漫画で育ってきた自分にとって胸を熱くさせるものがあります。 鬼頭がなぜ島田の襲撃を最初から知っているのかなど、正直言うとストーリーの細かい部分で理解できていないところがあります。ただ細部がよくわかっていなくても、『サイコパスな将軍の息子を討ち取る』ということさえわかっていれば大丈夫な内容。 伊勢谷友介が演じたキャラだけが、ちょっと雰囲気を壊しているように感じて惜しい。一本調子な映画に変化をつけたかったのかもしれませんが、この映画にコメディ要員は要らんでしょ。 それにしても松方弘樹さんの殺陣だけは、他の人達とは別格で良くも悪くも浮いていました。さすが遠山の金さん。昔ばあちゃんと時代劇を見ていた頃を思い出して懐かしくなっちゃいました。 [DVD(邦画)] 7点(2021-06-21 13:11:31) |
27. シャークトパス VS 狼鯨
《ネタバレ》 シャチと狼のDNAを人間に注入し、付けた名前がホエールウルフ。 何でやねん。というつっこみはさておき、2015年になってもチープなCGは顕在で、逆に嬉しくなっちゃいます。B級映画の醍醐味はなんといってもこの絶妙なしょぼさ加減ですから。 相変わらず怖さとは無縁のシリーズですが、前作に比べると見る人を怖がらせちゃろうという意欲は伝わってきます。 そして前作の反省はタコだけにイカされず、今作もどーでもいい人間同士のごたごたにまあまあ尺を持っていかれるシャークトパス。 とは言え、今作の主人公はなかなかのおとぼけキャラ。シリーズ中随一の適当男。なるほど、今作では主人公=人間=お笑いパート、ということですね。主人公の相棒も負けず劣らずのマイペースキャラ。二人はなかなか良いコンビです。2人してブードゥ教の呪いにもだえ苦しむ様は、『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』を思い出して、なんか懐かしくなりました。こーゆーわかりやすい笑いってのは全世界共通みたいですね。 終盤でシャークトパスがショッピングモールに乱入するという極めておいしい展開に。どう料理しても美味しくなりそうなのに、なぜかパニック感がいまいちで、非常にもったいない。チープさがこのシリーズの持ち味とはいえ、こーゆー見せ場はもう少し頑張ってほしかったところです。 [DVD(字幕)] 4点(2021-05-13 01:43:23) |
28. シャークトパス VS プテラクーダ
《ネタバレ》 前作にひきつづき、チープなCGと愉快なフォルムで楽しませてくれるモンスター映画。 前作ではB級ながらも観客を退屈させまいとの気配りが見られましたが、今作ではやや退屈が勝ってしまったか。 理由は明白。人間同士の諍いに力を注ぎすぎ。無理して本物の映画の真似事をして背伸びしちゃった感がありあり。結果サスペンスとしてもパニックとしても3流の出来になってしまいました。 プテラクーダはダメじゃないけど、モンスターとしては迫力不足。少なくとも主役をはれる器じゃない。ですが、演出の仕方次第では『怖さ』や『パニック感』を引き出すことは出来たと思います。 シャークトパスは相変わらずタコだけどイカす。ですが人間、シャークトパス、プテラクーダと均等に出番を3等分されちゃったので、前作ほどの存在感がなくなってしまったのが残念。 人間同士の駆け引きや諍いや、ましてやドラマなんて誰も期待しちゃいないでしょ。純粋にパニック要素だけつきつめていけば、前作以上に楽しい映画になったかもしれないのにもったいないですね。 [DVD(字幕)] 4点(2021-05-12 05:40:33) |
29. シャークトパス SHARKTOPUS
《ネタバレ》 めちゃめちゃでかいサメが出てくるシリーズで散々な目にあったくせに、『喉もと過ぎれば・・・』で性懲りも無くまたこんな映画に手を出してしまいましたとサ。 でも後悔はしていません。なにせ見たいものを見れたので。『サメとタコのキメラが人を襲う』。 私は確かにそれが見たくてこの映画を借り、そしてシャークトパスは確かにめっちゃ出ます。 とにかく次から次に人を襲ってくれるシャークトパス。その辺りは退屈しません。 ただそのシーンだけに力を入れすぎて、シャークトパスが出てこないシーンのダルさは如何ともしがたい。 画作りはB級映画にしてはよく頑張っているほうだと思います。個人的にはこのチープ感は結構好きです。 雰囲気作りはとにかく下手。ちっとも緊張した空気にならないのは、サスペンスとしては致命的かもしれません。 ちょっとコメディタッチなところもありますので、あくまで軽いタッチのモンスター映画にしたかったのでしょうか。 その結果、コメディにもサスペンスにも属さない意味不明なジャンルのモンスター映画ができましたって感じです。 シャークトパスの造形はすっごく好きですけどね。そして出し惜しみせず、可能な限り人を襲うシーンをたくさん用意してくれたことには好感がもてます。 [DVD(字幕)] 5点(2021-05-07 05:30:02) |
30. シーサイドモーテル
《ネタバレ》 いわゆる群像劇。苦手なジャンルなんですが、これはまだ見られるほうでした。 特に借金取りのエピソードは緊迫感があって面白い。 それぞれのエピソードは基本的に独立。本格的に交わることはなし。 だけどスーパーの社長の女装や、ぎっくり腰で呼んだ救急車が、ちょっとずつ他のエピソードに影響を与えているのが面白い。そもそも亀田とキャンディが出会ったのも、元はと言えばスーパーの社長がキャンディのお店に電話したのがきっかけ。こーゆー絶妙なつながりを楽しむってのも悪くないもんですね。 登場人物はドラマを面白くするために多少デフォルメされている部分はありますが許容範囲。 山田孝之は好きな俳優さんですが、彼が演じる今作での朝倉はクソヤローで最低。柄本時生演じるチー坊も躊躇なく女を殺そうとしたり、引き金をひいたり、ちょっと笑えないキャラでしたね。 ただそれ以外は眉をひそめるほどの悪人は出てきません。だけど魅力的な人物もいない。見ていて『誰がどーなっても、まあ別にどーでもいーや。』って感想しかありません。 一番つまんなかったのがキャンディとセールスマンのエピソードなんですが、最後にはあの二人にうまくいってほしいと思っていたので、いつの間にか感情移入しちゃったようです。 あと温水さんよかったです。一瞬だけ凄むシーンがあるんですが、目付きが怖い怖い。凄んだときの迫力はさすがベテランといった感じ。とは言え、爪きりでの拷問はまじで痛そうなので勘弁してほしかったです。 [DVD(邦画)] 6点(2021-04-27 04:50:54) |
31. 書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-
《ネタバレ》 なんの苦労もない高校生達のゆるいコメディかと思いきや、不況に倒産、親の病気に貧困世帯と、その背景がなかなかシビア。今の日本を象徴するかのような状況設定。 とはいえ、ストーリーが少々お粗末なので、中盤くらいまではわりと一歩引いた感じで見ていました。 それに高畑充希ちゃんを中途退場させちゃったのはもったいなかったですね。どー考えても彼女は必要。どーせなら最後全員揃ったカタチでのパフォーマンスがよろしかったのではないでしょうか。 また、1人1人に焦点を当てる丁寧なストーリー構成は、本来は好きです。 ですがこの作品は里子、小春、清美、リオの4人のエピソードがあまりに均等すぎて、どれも印象に残らないという皮肉な結果になっちゃいました。それぞれのエピソードが良かったものの、4分割したことでどれもとってつけたような印象に収まってしまいました。 感動系の演出も青臭いものが多く、この年齢になるとちょっと気持ちが入りきれません。 ところが、最後のパフォーマンス。ここだけはこの映画の中でも別物。否が応にも盛り上がります。感動もします。 最後の4校のパフォーマンス、どれも良かった。難を言うなら、ラストパフォーマンスでも転んでしまうのがちょっと演出しすぎ。そして歌いだす清美。いやー、欲しがりすぎて逆に気持ちが醒めちゃいました。ラストのアクシデントはないほうが良かったです。 [DVD(邦画)] 7点(2021-04-05 01:56:36) |
32. 処刑剣 14BLADES
《ネタバレ》 ドニー・イェンもサモ・ハン・キンポーも好きなので、期待していた本作。 まずサモ・ハン・キンポーはチョイ役。位は高いんですけどね。本編にはほとんど絡まず。 で、ドニー・イェンは大好きなカンフー俳優なんですが、この作品では彼の良い部分を出しきれていない感じです。錦衣衛のトップなら、もっと圧倒的な強さで描かれても良かった気がします。途中参加の『砂漠の判事』とかゆう義賊の頭のほうが、イケメンで、武器もアクションも華があった気がしますね。主人公よりよほど主人公オーラ漂ってます。 冒頭で出てきた青龍(ドニー・イェン)意外の玄武、白虎、朱雀のうち、白虎と朱雀の使い方がもったいない。 14本の処刑剣とゆう魅力的な武器も、存分に活かしきれていない感じ。 そしてラスボスが、チン親王の娘トゥオトゥオってのもどうなんでしょう。 こーゆー謎の女キャラってのは、脇で暗躍するからこそ輝くのであって、ラスボスって感じではない気がします。あくまで中ボスくらいの立ち位置で良かったんじゃないでしょうか。 一番いらないのがホアとの恋愛。ホアは2回も青龍から身代わりにされます。2回とも命の危険に晒されます。青龍は助けに来ません。なのになぜ青龍に惹かれるのか、まるで意味がわかりません。 こんな説得力のない恋愛パートを入れて間延びさせるくらいなら、まるまるカットして、もっとテンポの良い活劇に仕上げてくれたほうが良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2021-01-05 12:34:29) |
33. 13日の金曜日/ジェイソンの命日
《ネタバレ》 シリーズ最低作。いえ、13日の金曜日と銘打っていなければ、愛すべきB級ホラーとして受け入れられたんですけどね。 このシリーズの良さは『何も考えていない若者たち』が『何も考えていないジェイソン』に1人1人血祭りにあげられちゃうのが良いのに。説明やら理屈やらは無いほうが良いんです。 13日に金曜日に、オカルトやらSFやらファンタジーの要素はいらない。 ってゆーかあの短剣なにー? あのおっさん誰ー? 『俺のこと覚えているか?』って誰も覚えていないんですけどー。今までのシリーズに出てきましたっけ? [DVD(字幕)] 3点(2020-11-30 01:10:23) |
34. シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア
《ネタバレ》 一風変わったPOV方式のモキュメンタリー作品。手ブレは全然平気だし、個人的に好きな手法なので予想していたより楽しめました。『クローバーフィールド』やら『REC』やらのコメディバージョンですね。 がっつりフィクションなのにノンフィクションみたいなノリが好きなのかもしれないです。 あまり期待はしていなかったのですが、随所に妙な作りこみやこだわりが感じられる良作。しっかり人も殺しまくっているわけですが、徹底して陰惨なイメージにならないように工夫されています。大動脈を噛んじゃって慌てるシーンなんかは、ホラーというよりもはやコメディ。 こーゆーテイストの作品にしてはCGもよく出来ています。コウモリバトルや狼男の変身のクオリティはなかなか。 その一方で、『ヴァンパイア』『バンシー』『ゾンビ』の合同パーティーでの仮装大会みたいな手作り感。この安っぽい感じも好き。 これといった本筋にあたるストーリーはないんですが、1つ1つのエピソードはしっかりストーリー性があって面白い。 ヴァンパイアだけかと思ったら、ゾンビやら狼男なんかも出てきて、しかも狼男の生き方の断片も見せてくれる盛り沢山な内容。以前人間だった友人同士が、最後ヴァンパイアと狼男になっちゃって、両種族の架け橋みたいになっちゃう良い話的展開にセンスを感じます。 やたら良いように使われていた使い魔のおばさんも、しっかりヴァンパイアにしてもらえて嬉しそう。 こーゆー作品で、みんなハッピーになって幕を閉じるってのはなかなかないかも。 掘り出し物と言って良い作品。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-11-25 10:31:49)(良:1票) |
35. 13日の金曜日PART8/ジェイソンN.Y.へ
《ネタバレ》 ジェイソン、N.Y.へ行く。 ジェイソン、チンピラを倒し、ヒロインを助ける。 ジェイソン、素顔を見せ、争いを回避する。 ジェイソン、地下鉄に乗る。 ジェイソン、慣性の法則には逆らえない。 ジェイソン、海は平気。 こーして見ると、ジェイソンすごい頑張ってます。とんでもない駄作だと思ったのですが、そんななかジェイソンは主役だけあって頑張ってますね。今作ではコメディにもチャレンジしちゃって、頭が下がります。 それにひきかえ他の人たちの体たらくときたら・・・ 特にヒロイン。ヒロインを親身になって支えてくれた女教師が死んだのは、ヒロインのせいだからな。ジェイソンは関係ないからな。ヒロインの無謀な運転のせいで焼け死ぬ女教師。でもヒロインはその事実に対し、ノーコメント。それどころかその数分後には彼氏とイチャイチャしています。ジェイソンじゃなくても殺意を覚えます。 そしてなぜわざわざ人気の無いところにばかり逃げ込むのか。ここはニューヨークでっせ。 まあこの作品はつっこみだしたらきりがない。 でも最後にこれだけ言わせてほしい。 なぜか船の食堂に置き去りにされた生徒3人。 何がかわいそうって、扱いが雑すぎ。結局あの3人どうなったの? [DVD(字幕)] 5点(2020-11-24 03:01:33) |
36. 13日の金曜日PART6/ジェイソンは生きていた!
《ネタバレ》 いや、ジェイソンはしっかり死んでいたんですけどね。余計なことして生き返らせちゃったんですよね。まじでいらんことすんなよってストーリーです。 こちらはPART4からの正統な流れを汲む続編っぽい感じですね。 事の発端はトミー君の自己満足。土葬ではなく火葬にしたいと我儘を言うトミー君のせいで大勢が犠牲になります。なのにトミー君は『忠告してやっている』『助けてやっている』と口には出さずとも終始そんな上から目線の立ち振る舞いで、なんだか共感しづらい主人公。警察は警察であまりにも話を聞かないのでそこもイライラ。こーゆーB級ホラーで登場人物がアホだったり自業自得だったりするのはもはやお約束ではありますが、今作は特にひどい。 怯える子供を励ます善良なキャンプ指導員のお姉さま方。今作ではしっかり指導員としての仕事もこなしています。そんな好感の持てる若き指導員のみなさま、及び娘思いの父親であり保安官、次々と悲惨な殺され方をしちゃって本当にかわいそうです。 その一方で、静かに眠っていたジェイソンを叩き起こした一級戦犯のトミー君はヒーロー扱い。 そんな理不尽なところも含めて、うん、面白かったです。 どーでもいいですが、久しぶりにサービスカットはほぼ皆無となっております。 [DVD(字幕)] 7点(2020-11-08 18:08:03) |
37. 新・13日の金曜日
《ネタバレ》 平均点が大変低かったので期待していなかったのですが、悪くなかったです。というか良かったです。 登場キャラが多く、そのほとんどが殺されちゃうのでスラッシャーシーンが豊富。更には女の子のサービスカットも豊富。完結しちゃった13金シリーズを新しい形で復活させようと意気込みが伝わってくる作品です。 ただ、息子を殺された父親が、殺した犯人を放置で、それ以外の人たちを血祭りにあげていくってのはどうにも腑に落ちません。息子殺しのヴィクターを真っ先に的にかければ動機がはっきりしちゃうので、それを避けたかったのかもしれませんが。だとしたら無差別に殺して回るはっきりとした動機をラストに明かしてほしかったです。 この作品は13日のスピンオフ的立ち位置になりそう。 初代13日の金曜日が、『息子を殺された母親の復讐劇』で幕を開けたことを考えれば、今作のプロットはまさにその流れを汲むものだと言えそうです。 だとすると、PART6でまた元のジェイソンに戻したのは、あの太っちょ君にホッケーマスクをかぶせても、あまりにもイロモノすぎてホラーにはなりえないことが一番の要因だったりして。 [DVD(字幕)] 7点(2020-11-08 17:29:10) |
38. 13日の金曜日・完結編
《ネタバレ》 このシリーズは全部見ていたつもりだったのですが、完結編だけ見ていなかったみたいです。 さすが完結編だけあって、過去最多の犠牲者数。更に、前半のエロシーンで結構尺を取られちゃったせいで、ジェイソンがかなり忙しそうでしたね。『こりゃあてきぱきやらんと、終わらんぞ』とジェイソンの心の声が聞こえてくるかのようです。 とゆうことで、今作のジェイソンの働きっぷりといったらもはや職人芸。流れ作業のようにかたっぱしから標的を片付けていきます。どうやらジェイソンはまたまた少しレベルが上がったようですね。マッチョ度、タッパ、過去最高。パワーも申し分なし。 それにしてもこのシリーズ、『遊びに来た若者』だけでなく、現地の人々も結構犠牲になるのが不思議。じゃあそこに住んでいて今まで無事だったのはなぜ?という素朴な疑問が浮かんできます。まあ、いいか。 今作は魅力的なおねーちゃんもいっぱい出てきますし、子供も戦います。妹の敵討ちの人も登場します。キャラも豊富なら、殺し方のバリエーションも豊富。ここまでの4作品の中では一番エンターテイメント性があるかもしれませんね。 とは言え、やはりこのクオリティに8点はつけづらいので『3』と同じ7点。でも個人的にはこちらのほうが面白かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2020-11-06 23:07:03) |
39. 13日の金曜日PART3
《ネタバレ》 子供の頃見たときはトラウマになるほど怖かった作品。おそらく当時は『最後1人になってしまう』というシチュエーションがたまらなく苦手だったんだと思う。終盤にみんな殺されちゃって、クリスとリックが戻ってきたときにはすでに2人だけ。異変に気付くも頼りのリックは早々と殺されちゃって、ジェイソンとタイマン。これが凄く怖かったのです。 今となってはベタですが、『いくらアウトローでもこんなやつらいねーよ。』ってゆうバイカー達にからまれ、その人たちが腹いせに車のガソリンを抜いちゃうのが伏線に。もしかするとこーゆー『ホラーの定石』みたいなもんは昔からあったのかもしれませんが、それを世に広く浸透させたのはこのシリーズかもしれません。だとしたらとても偉大なシリーズですね。 ジェイソンは少しレベルが上がったようです。 ジェイソンはデブオタクを倒した。 ジェイソンはLv.2になった。 ムキムキ度が2上がった。 身長が3上がった。 デブオタクは何かを落としたようだ。 ジェイソンはホッケーマスクを手に入れた。 今見ると怖さより懐かしさのほうが先に感じられちゃうのですが、子供の頃に見たときの衝撃そのままにこの点数。 最後湖から現れたジェイソンに襲われるシーンは頭がおかしくなったクリスの妄想ってことで良いのかな? [DVD(字幕)] 7点(2020-11-06 09:07:00) |
40. 地獄の変異
《ネタバレ》 クリーチャーやモンスター映画大好き。なので好きなジャンル。・・・のはずなのに、なぜかいまいち盛り上がらない。 一番の原因はわかっています。アップの多用とやたら細かいカットの連続。 更には洞窟なので仕方がありませんが、ずっと暗い。つまり、終始画面が見づらいのです。今、何が起っているのかがちっともわかりません。状況が把握できるから恐怖やハラハラを感じるのであって、そもそも状況がつかめないのであればそれ以前の問題なのです。 あまりに画が見辛すぎて、本来であればハラハラしそうなところで全然ハラハラできません。 寄生生物により姿かたちが変わり果てた元人類の皆様。ほとんどエイリアンと化してしまってお気の毒。そんな元人類のみなさまに襲われる恐怖。その一方で、寄生生物に寄生されて、人間でなくなっていく恐怖。2つの側面からの恐怖を描いたのは面白かったです。 ラストのオチもありきたりですが好きです。 [DVD(字幕)] 5点(2020-10-22 03:19:34)(良:1票) |