41. Jam Films
売れっ子監督総参加のショートフィルム企画だっただけに相当に期待はしたのだけれど、どの作品も今ひとつ内容が薄く、心に残るものがなかった。それぞれの監督が充分に構想をねった感じがなく、企画に集まっただけという印象が拭えない。 4点(2004-01-30 14:17:51) |
42. CQ
ストーリーだけを見るなら極めて退屈だろうけど、ストーリーだけではないのが映画というものなわけで。ストーリー以外の部分でこれほど魅力に溢れた映画も珍しい。劇中映画をはじめとして全編に漂う秀逸なB級センスがまずたまらない。「オシャレ」と言えば確かにそうだろうけど、そこにはそれに留まらない芸術的なハイセンスを見ることができる。そして何といってもアンジェラ・リンドヴァルの秀麗な容姿がスバラシイ。 8点(2004-01-28 00:01:21) |
43. ジョンQ-最後の決断-
この題材で主演がデンゼル・ワシントンだとどうしてもストーリーが読めてしまうことは仕方ないことだと思うが、それにしてもあまりに展開があざとかったと思う。主人公の行動は犯罪行為ではあるが、その行為に対して観客が共感するのは明らかなわけで、それならばもっと主人公に自分の行動に対する葛藤がほしかった。あれだけ作中でも彼の行動を正当化されては、リアリティに欠け逆に盛り下がる。読み読みの展開の後に用意された更にありきたりな顛末も興ざめする。 4点(2004-01-26 19:23:49) |
44. シャドウ・オブ・ヴァンパイア
個性派を代表するほどの名優である、ジョン・マルコヴィッチとウィレム・デフォーの競演とそれを生かすであろうと感じさせるあらすじに期待せずにはいられなかったのだけれど、内容は極めて散々だった。両名優の顔合わせによるヴィジュアルは流石に目を引くものだっただけに、陳腐すぎるストーリーが恨めしかった。 1点(2004-01-17 04:37:11) |
45. 地獄の黙示録 特別完全版
通常版では分かりにくかった戦争の真の狂気というものが今作では怒涛のごとく表現され、その圧倒的なスケールはまさに衝撃的だった。その凄まじいほどの熱情と、リアルな生々しさは、この映画をひとつの生命体と呼ぶにふさわしい存在感だったと思う。異色的ではあるが、映画史上もっとも存在意義のある戦争映画と言えるのではないか。 9点(2004-01-09 13:41:49) |
46. ジェヴォーダンの獣
邦題と宣伝ポスターに惹かれて観に行ったが、内容は散々だったと言える。最近のフランス娯楽映画によくありがちなところだが、映像的には目を引くがストーリーにまったく盛り上がりがない。こういう映画を観ると、ハリウッドの娯楽性の秀逸さを感じずにはいられない。 3点(2004-01-08 19:03:31) |
47. JSA
韓国映画界の熱情で、この国でしか描くことができない濃厚な題材を撮られては面白くないわけもなく、重厚な人間ドラマが染み渡る。切なく哀しすぎるラストシーンに韓国という国自体が抱える大いなる切望が伺えるようで、非常に感慨深かった。「シュリ」に引き続き出演しているソン・ガンホが深く無骨な存在感を見せる。 8点(2003-12-24 01:13:27) |
48. 60セカンズ
車好きの人にはある程度楽しめる要因があるのかもしれないが、そうでないものにとっては駄作としか言い様がない作品だった。ストーリーはあまりに陳腐で単純だし、アクションシーンにも予想したほどのスピード感はなくクオリティも低かった。金髪のアンジェリーナ・ジョリーにも違和感。 3点(2003-12-21 13:36:52) |
49. シックス・デイ
ストーリーはなかなか趣向が凝らされていて面白いのだけれど、その主人公がシュワルツェネッガーというところに、逆に彼の落ち目ぶりが伺える。全盛期の彼ならば、いくら映画のストーリーが優れていてもシュワちゃんの存在感が先行したはずである。しかしながら、今作では映画の好印象のわりにシュワちゃんの印象は極めて薄い。そんなアーノルド・シュワルツェネッガーもいまや州知事、もう彼の娯楽大作を見ることはないのだろうか。 5点(2003-12-16 20:32:48) |