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コメント数 52
性別 男性

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1.  ジョゼと虎と魚たち(2003)
ジョゼって実は物凄く弱い存在に思うんです。抑えた喋り方は感情を隠し、自分を守る殻を一生懸命に作ってるように見える。その頑な彼女から恒夫が感情を引き出していく様が、とても自然に描かれてる。手を握られただけで・・あの《間》に一緒にドキドキ!んで、初めて感情的になり、嫉妬を露わにする!いいじゃないですかぁ。ジョゼが《虎》を一番恐れてたのは本心だったんだろうけど、所詮は檻の中。それよりも恐ろしく逃げ出したいものに自分が囚われてしまった時、殻は脆くも鮮やかに破られる。《孤独》。恒夫への言葉。あれが彼女の本音だと思うし、気張らない姿だと思う。殻を破ってもらい、自らも勇気を持って破って、見せた素顔。護身用のトカレフじゃ引き出せないジョゼのなまの表情。そしてサガンがねぇ・・。とても印象強く、思い返すとなんとも切ない。ジョゼの内面は映し出してないようで、断片は散らばってんだよねぇ。なんか恒夫を無視したレビューになってますけど、物語が恒夫の目線なんで言わずもがなかな、なんて。ラストを語らせてもらうと、あの涙は彼の感情によって流れたのではなく、ジョゼの弱さを知っていたから溢れたんじゃないかな。ホテルでのジョゼのセリフを思い起こし(寝てた?)、でも意に沿えない自分がいる。彼女を思うが故に感情が昂ぶり、目を腫らしたんだと思う。そして、また気丈に振舞うジョゼ。そうであるほどにぼくは彼女の弱さを感じてしまい、切なかったんです。
9点(2004-09-16 00:04:20)
2.  シティ・オブ・ゴッド
コレねぇ~、ここ最近観た中じゃ「効いたぁ~!!」ナンバーワンです(笑)だって、こんな環境なんだもん。。身を投じなきゃ腐ってしまう、殺らなきゃ殺られる。。そんなのが当たり前の世界。しかも陰惨さは欠片もなく、むしろ爽快感すら漂う。全然飽きが来ないのは、監督の力量の成せる業。天晴れ♪・・・無法地帯に神はなく、笑みを浮かべるのは恐れを知らぬ子供のみ。心を掻き毟られ、連鎖の渦に呑み込まれ・・。なのに、この気持ちよさ??気紛れ神様ショッキング!!いやぁ、たまげたぁ!この映画ただもんじゃねぇ(爆)
9点(2004-07-13 20:47:52)
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