1. 上海の月
《ネタバレ》 さすがにぶつ切り過ぎて内容がよく分からない。 音声も悪い。 中国語部分の字幕は見づらくて、読み切らない内に消えてしまう。 山田五十鈴は中国人には見えず、山田五十鈴だった。 [映画館(邦画)] 2点(2023-12-08 16:57:12) |
2. 死刑執行人もまた死す
終盤の逆転に次ぐ逆転劇は緊迫感があるが、少々分かりにくさもあった。 傑作とまでは言えないかなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2020-10-18 22:26:56) |
3. 静かなる決闘
医者としての使命、一人の男としての欲求。 その葛藤が克明に伝わってくる。 一方で黒澤は男女の恋愛を描くのは苦手とみえる。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-10-11 20:22:37) |
4. 七月のランデヴー
若者たちの躍動感あふれる動きに見とれてしまった。 水陸両用の車には驚かされた。 ジャック・ベッケルお得意の平手打ちが本作でも炸裂! なかなか小技の効いた良作。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-07-22 19:58:09) |
5. 深夜の告白(1944)
《ネタバレ》 良くできた良質のサスペンス。 ただ、突出したものがない。 特色がないと言うべきか。 印象的だったのは、共犯の二人は同じ列車に乗り、終着駅は墓場という例え。 まあ暗い例え話だけど。 よくできた話だけど、要するに暗った過ぎる内容。 観た後の爽快感が皆無。 [DVD(字幕)] 6点(2016-10-08 00:44:15) |
6. 情婦マノン
《ネタバレ》 喧嘩し、罵りあいながらも愛し合う二人の男女。 幾たびも、別れそうになるが、そこは運命のつながりか、地獄の果てまで二人一緒。 地獄の逃避行とも言えよう。 最後は一緒に死ぬという、これしかない終わらせ方だが、そこに持っていくまでの見せ方が巧い。 特に、終盤の砂漠を彷徨うシーンが素晴らしい。 そして怖い。 アンリ=ジョルジュ・クルーゾーが創る映画の凄さと面白さが、まさにこの砂漠のシーンに凝縮されている。 愛する人が銃に撃たれて、砂漠で死に、亡骸を運んでいるうちに、徐々に腐り始め、愛する女性が醜くなっていく。 それで仕方なしに砂の中に埋める。 顔だけには砂をかけずに。 なんと哀しく、そして美しいシーンなんだろう。 愛する男女の破滅的逃避行を描いた傑作サスペンスで、この時代のフランスにしか創れないであろう作品。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-10-24 01:36:33) |
7. 支那の夜 [前後篇]
なんか立て続けに「支那」がらみの古い日本映画を観てしまった。 二つに共通して言えることは、「貴重であること」「愚かな時代を反映していること」そして「つまらない」ということだ。 長谷川一夫は、相変わらずむくんだ顔で大盤振る舞いだが、どうにもかっこ悪い。 どうにもアホらしい内容で、観ていられない。 [ビデオ(邦画)] 2点(2009-02-05 20:01:56) |
8. 女優(1947)
なんか冒頭からずっと退屈でした。 何故なのか、それは後から解りました。 理由は、溝口健二監督の『女優須磨子の恋』と同じ話だったからなんですね。 そういう点で全く話に新鮮味を感じなかったのが致命的でした。 しかし、この二作品、同じ年に配給されていたんですね。 驚きました。 当時、競作として話題にのぼったようですが。 [映画館(邦画)] 4点(2008-07-06 21:13:12) |
9. シミキンのスポーツ王
題名からして凄い。 なんだ「スポーツ王」って。 日本語の範疇を超えたキテレツな題名。 内容はとにかくハチャメチャ。 ドタバタ喜劇を超えて、ハチャメチャ喜劇。 もうやりたい放題。 バカに成りきって観られれば楽しめる、かも(?)。 ところで、川島作品のキャスト・スタッフ表示って面白い。 とても個性的。 『お嬢さん社長』でもそうだったけど、ナナメに字が流れたり、そもそも字がナナメだったりする。 これは独創的だ。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-05-15 22:33:48) |
10. 死の谷
終り方はともかく、素直に楽しめる西部劇。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-01 00:18:28) |
11. シミキンのオオ!市民諸君
これほどキテレツな映画は観たことがない。 本来、スラップスティック・コメディは苦手な私だが、そのあまりの独創的な作風に圧倒されてしまった。 この作品は、このキテレツさ加減からみれば、ある意味カルト・ムービーである。 カルト・ムービーと言えば、石井輝男監督の『恐怖畸形人間』が思い付くが、本作はそれを超越する程の奇怪な作品であった。 “キング・オブ・カルト” その冠は本作にこそ相応しいのではないだろうか。 ***************************************************** あー、それにしても本作の中で流れた「なまずの歌」が耳から離れない。 なまずの子供はなまずだよ~♪ クジラの孫じゃあらへんよ~♪ そ~の証拠にゃヒゲがある~♪ なまずの子供にゃヒゲがある~♪ って、やつ。(ちょっと部分的に違うかもしれませんが。) よく私の父親が、これて全く同じメロディで、違う歌詞の替え歌を歌っていた。 お~たまじゃくしは、カエルの子~♪ なまずの孫じゃあらへんよ~♪ そ~の証拠にや足がある~♪ やがて、手が出る足が出る~♪ っていう歌だ。 要するに、「おたまじゃくし」と「なまず」と「クジラ」は、全て黒くて形も似ている、という発想から創られた替え歌なわけです。 しかし、いずれにしても愛嬌のある面白い替え歌だ。 原曲は何だっけ? なんか聴いたことのあるメロディだが、どこで聴いたか思い出せない。 ***************************************************** あ、思い出した! ま~るい緑の山手線♪ まんなかとお~るは中央線♪ 新宿西口駅の前~♪ カメラはヨドバシカメラ♪ だった。 あ、でも考えてみたら、創られたのこっちの方が全然後だなぁ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-10 22:10:59) |
12. 芝居道
長谷川一夫も山田五十鈴も、外見的に好みではない。 話としても、うまく出来すぎ。 芸道モノとして、溝口健二の『残菊物語』があるが、あの作品で見られた様な終盤の盛り上がりがあれば良かったのだが・・・ 戦時中に作られた作品には良いものが無い気がする。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-10-27 08:14:10) |
13. 市民ケーン
この名声誉れ高い映画に挑戦的な点数を敢えてつけさせて頂きます。 面白いどころか、不快感が募り続けました。 [DVD(字幕)] 1点(2007-10-15 19:34:45) |
14. 幸福の設計
前半を観た限りでは「ベッケル作品にしては珍しく凡作かも・・・」という感じだった。 しかし、終盤辺りから俄然盛り上がる。 最後のどんでん返しは、少し都合が良すぎるキライもあるが、なかなか良く出来ていた。 後半に一気の追い込みをかけられた。 その勢いにアッパレの7点献上。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-20 23:20:41) |
15. 女優須磨子の恋
これは田中絹代に執着し、特別な感情を持つ溝口健二監督が、自己の感情と映画というものを混同した結果生まれた作品なのではないでしょうか。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-13 10:52:06) |
16. 白い恐怖(1945)
評判ほど良いとは思えなかった。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-11 05:32:46) |
17. 女性の勝利(1946)
レビュー第一号ですか・・・ 溝口作品のレビュー第一号を飾れるなんて光栄ですね。 さて、溝口作品は最近、一挙にDVD発売されました。 しかし本作はそのDVD化からあぶれた作品です。 他のDVD化されていない溝口作品に駄作が多かったので、本作もさぞかしつまらないだろうと予想していました。 しかしかし、意外にもなかなかの出来でした。 法廷ものとしてみてもそれなりに楽しめるし、女性を中心に据えた人情ものとして見ても、しっかりと出来ています。 DVD化されていないことが、とても勿体無く思えました。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-09-05 01:42:34) |
18. 自転車泥棒
《ネタバレ》 最後のシーンはちょっと切ないが、さすが名作だけあって良い映画でした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-03 16:17:47) |