1. シュウシュウの季節
ジャケットのみとか全く先入観なしで観ると大変なショックを受けます。文革下の中国の理不尽さが露骨な体験として意外と客観的に語られています。純粋に心が痛む映画でした。心がうずく。生々しい状態の傷口を見ている様でした。文革を批判する為にあのようなストレートな表現を使う安易さに無力感すら感じた。文革下の農村ではあれも現実で、きっと戦争の時にはもっとひどいことが世界の至る所で行われていると思うと権力が人の欲望を顕在化させる一例にすぎないと思います。でも心だけは痛む。 4点(2003-05-19 20:50:59) |
2. 知らなすぎた男
おバカ・スパイムービーズと題されてクリスマスイブにあのオースティンと二本立てになってました。最高にバカなシチュエーションで観たためか、思っていたよりとても笑える良い映画でした。マトリョーシカの投げ合いはハラハラ痛いなんとも言えない楽しさでした。またみたいです。 8点(2003-05-19 20:27:46) |
3. シックス・デイ
相変わらずシュワちゃん無敵のヒーローで、銃弾の雨の中かすりもしませんでした。ノリは80年代アクションで、トピックだけ現代の問題を扱った超駄作。でもその騒々しさ、大袈裟な作りが娯楽としての映画の一つの役割を担っていると感じさせてくれたのも事実です。元巨人の江○さんが夫婦でガラガラの映画館の指定席ド真ん中で御覧になられていたのが印象的で、大物スターのでる映画の意義を実感しました。 3点(2003-05-19 20:07:59) |
4. 七人の侍
引き込まれる、釘付けになる、その程度ではすまされない程のおもしろさでした。現代の、割と難解な映画を観ている人間には信じ難い程の“リアル”な描写、配役、設定。数百年前のすさまじい現実を映画に感じました。明快なストーリーの奥に込められた深い様々なメッセージはまさに無知な自分には衝撃の連続でした。ヨロヨロの婆さんがクワを持って捉えられた野武士に近づく描写。あれは一生忘れられないと思います。現在の映画ではこのような史実の裏にある現実を、ストレートにそして何よりリアルに表現するには時代が豊かになりすぎているのかもしれません。もう誰も越えることのできない傑作であると感じました。 10点(2003-05-15 23:20:05) |
5. 四月物語
ガンガンに桜の散る中、松さんが走りぬける。次の日も桜は満開。フライの練習とか何気ないカットがとても自然でこの雰囲気は春から初夏好きのみなさんには堪えられない映画となるでしょう。田辺君もはまり役。あれ見て、古本屋に勤めた人を知っています。 7点(2003-04-17 12:10:08) |