2. 砂の器
古き良き時代の田園風景を巡るロードムービーと言ったらいいのだろうか、失われつつある日本の原風景がとても美しい。それを見るだけでも本作を観る価値があるだろう。 前半部分はサスペンスタッチではあるが、あまりサスペンスらしさが感じられない。 後半部分で印象的なのは、ピアノ協奏曲『宿命』に載せて、作曲者兼指揮者の和具の回想シーンだ。原作の小説では、絶対にできない演出だろう。この点では原作に勝っていると言える。 最近、千葉県知事に就任した森田健作(吉村刑事役)の若い頃を見ることができて、ある意味貴重か? [DVD(字幕)] 7点(2009-06-14 21:51:59) |