1. スーパーサイズ・ミー
食べるものが人の体型だけでなく、健康や精神状態にも影響するとか、何でも食べすぎは体に良くないという、日本人なら普通に知っていることでも、アメリカではああいう風に体を張って実際にやってみせないとわからない人も多いんじゃないかな。ただそういった層の人たちがこの映画を観るのかどうかは謎だけど。日本人の食生活も昔と比べるとジャンク化しつつあるとはいえ、アメリカと根本的に違うのは、たいていの人は、ファーストフードも食べるけど、いいレストランにも行くし、新鮮な素材や家庭料理のおいしさを知っている場合が多いということだと思う。だからこの映画を観た日本人なら「ファーストフードは絶対いかん!!」と思うよりは、「バランスが大切」という何も映画から教わるまでもない当然の事実を確認することになる。でも人ごととはいえ、一部の人々の食に関する知識(というか関心そのもの)の無さや、ジャンクフードを売る大企業の見境の無さは気になるので、この映画は目新しいことは言ってなくても興味深くはあった。↓ちなみに菜食主義=ヘルシーという幻想があるのは理解できますが(私もそうでした)、実際のところ、基本的に菜食主義者っていうのは、健康のためにやってるんじゃなくて、動物を殺して食べるということが嫌な人たちのことで、菜食でも冷凍ものなどの加工食品中心のジャンクな食生活の人もいて、食べるものに気を使っている人の割合は多いとしても必ずしも健康的というわけではありません。そもそも肉や魚が体に悪いわけじゃないしね。 [地上波(字幕)] 6点(2005-06-13 21:57:39) |