2. ズートピア
《ネタバレ》 私達は世界の成り立ちをジュディから語られ、上京するジュディの視線から一緒にズートピアに足を踏み入れ世界の構成を知ります。 そこでジュラシックワールドの時のように、まるでズートピアに観光しにいったようなわくわく感を味わえる楽しみ。 大型動物からネズミのような小動物まで、表向きは尊厳と自由が守られているけれど実際は差別や偏見や欺瞞に満ち溢れている 人間社会の縮図と変わらない世界、それがズートピア。 ストーリーに則った根底にあるテーマは結構重いのですが、主人公であるジュディの朗らかで前向きな性格に救われています。 心に深い傷を負ったまま世間を斜に構えて生きてきたニックが主人公でストーリーが進行していたら失敗していたでしょうね。 個人的にジュディがクロウハウザーと初対面時に思わず「かわいい」と言われる事を 「同種なら許せるけど異種から言われるのはちょっと…」とやんわり嗜めるシーンが好みです。 ズートピアでは人間社会よりずっと外面的なイメージで判断したりされたりすることを嫌うようですね。 さらっと流すシーンですがズートピアならではの世界観を表しており、ものすごく大事なことだと感じました。 こういう演出を自然に無駄なく滑り込ませるとこすごいと思います。 「どの層をターゲットにしているかって?もちろんディズニー精神を欠かすことなく大人も子供も楽しめる映画ですがそれが何か?」 とまさしくディズニーの真骨頂を見せ付けられる映画です。ズートピア最高! [映画館(字幕)] 9点(2016-05-09 01:17:38)(良:1票) |