1. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 タイミングが悪くて2Dでのみ鑑賞。ああ、これは3Dでみたら、確かに面白いんだろうなと思ったけど、それ以上にこれはアイデアの勝利だった気がします。確かに非常に単純な話で、ストーリーもへったくれも無いのだけど、それをものともしない構成力と圧倒的な映像表現で、一気に畳み込むのがとにかくすごいです。みんな3Dでの凄さに目を奪われているみたいだけど、それ以外の映像表現や視覚効果も多用していて、3Dでなくとも十分に楽しめると思いますよ。まぁ、一部物理的な考証は間違ってるけど、これも演出ってことで、これだけ楽しませてくれれば別に良いでしょう。 [映画館(字幕)] 9点(2014-01-15 03:41:32) |
2. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
《ネタバレ》 これねぇ、先ず邦題が悪過ぎます。ロサンゼルス決戦って言いつつ、勝利の一片でしか無いじゃない。タイトルでインパクトを狙おうと思っているのかもしれないけど、観た結果看板に偽りありでは興ざめも良いところです。 内容的には完全なるプロパガンダ映画ですね。設定的にロサンゼルスが侵略の地に理由としては漠然としすぎているとか、エイリアンが明確な形で示されないとか、物語に一応の決着は付けているけど、この後が本当の戦いなんだよ、と匂わせる様な脚本になっていたりと。もうちょっとSF色を見せるのかと思えばそんな事も全くなかったしね。こういうのを観ていると、あぁ、アメリカ人ってこういう映画で多分、エイリアンが倒されたり宇宙船が破壊されるのを観て歓声をあげるんだろうな、とヘンな納得の仕方をしながら観ていました。 こういうのを見せられる位であれば、もっと戦争映画として特化してくれた方があたしには良かったです。 [映画館(字幕)] 5点(2011-10-02 08:43:50) |
3. 千年女優
一人の人物を年齢に応じて3人で演じたり、回想の中に自分の出演作品を折り込んだ上で聞き手までその中に入っていくなどの荒唐無稽さもあって、面白いと思います。但し、ラストが全てを台無しにしてしまったとあたしは思うんだよね。あの台詞以外のものが無かったのか?と思ってしまいます。 [DVD(邦画)] 5点(2011-05-22 18:11:59) |
4. 戦争のはじめかた
ブラックだよね、これ。 タイトルがこんなだから、コメディとして気楽に見るぞ、くらいな気持ちで観たら、それが間違いの元でした。ま、たしかにコメディなんだけども、中身は思ったよりもハードなのであたしは正直、戸惑いを隠せませんでした。好きなタイプの映画なのだけど、丁寧さがちょっと足りない気がするんだよね。サスペンスとしても良い出来になっているのだから、もう少し丁寧さを演出していれば、どんなに良かったかと思ってしまう部分があって、それが勿体無い気がします。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-01 17:41:03) |
5. ZERO:9-11の虚構
《ネタバレ》 以前、テレビか何かで、紹介されていて観たかったのですが、漸く見ることが出来ました。 登場していた人の中には、CNNドキュメント等でも紹介されていた人も数名登場していたので、この映画の方向性は承知していた筈ですが、あらためて観て面白いな、と感じました。 あの事件に関して言えば、あたしも結構疑問があって、その意味でこうういうドキュメントを出されると、全て信じてしまいそうで怖いですね。まぁ日本では結構制限されている情報…というか、マスコミもあたし達も調べないだけなんだろうけど、結構知らなかった事の多さはありますね。取り上げられている内容の中には、判断の付きにくい部分があるのも事実で、正誤の判断は容易には出来ませんが、 こうした視点を変えた見方というのはあって良いと思います。但し、こういう映画の問題でもあるのだけど、基本的に一方的な見方しか見せないというのは、やっぱり問題では無いかと考えてしまいますね。 例えば、この映画の中でWTCの崩壊原因をテルミットによるものでは無いかと言っている訳だけど、確かケロシンの燃焼温度も十分にテルミット並みの高温になると思ったのだけど、そういう反論めいた物は一切出てこないし、飛行機の機体のアルミでテルミットの効果があったのかもしれない訳で、この辺はある意味巧みではあるけど、映画としての誘導が非常に上手いと思います。 911関連のドキュメンタリーは幾つもありますが、この映画と「華氏911」を観ると、共通に照らし出される部分があるのも、非常に興味深い所です。 [映画館(字幕)] 7点(2010-11-22 12:21:26) |
6. 戦国自衛隊1549
《ネタバレ》 なんだ、これ? ただの防衛庁(陸上自衛隊)の広報番組じゃん。 装備とか車両こそホンモノかもしれないけど、ただそれだけ、って感じが非常に強いね。 出て来る役者は確かに豪華かもしれない、でも、CGは現実以上の派手なアクションを見せるし、歴史考証はシナリオにしたがって非常にいい加減、おまけに中身が薄っぺらい。自衛隊の火器についても全面協力の割にはいい加減だしね。ロケットランチャーが誘導兵器だってのは初めて知ったよ(笑)。第一、あの手のロケットランチャーって今使ってるのか? ハリウッド映画に感化されるのも良いけど、それだけだと、こんなに変な映画が出来るのかと感心してしまう程でした。 「ローレライ」とこれを見たら、同じ福井敏晴の原作・原案は期待した分、その反動が大きかった気がします。これじゃ、「亡国のイージス」も期待できないかな。 これなら、自衛隊の協力が得られなかった前作のほうがはるかに面白かったね。 [地上波(邦画)] 3点(2006-07-23 20:24:54) |
7. 戦場のピアニスト
ユダヤ人ネタとしては本当は比較してはいけないのだけれど、あたしは「シンドラーのリスト」よりはるかに上をいっているのではないかと思う。ユダヤ人の中の可哀想な面を見せるだけでなく、狡猾な面を見せる事で、戦争の狂気というのを見事に見せつける事に成功したのではないかなぁ。戦争映画好きとしては7.5cm歩兵砲(だと思うが)の射撃のシーンなんかはかなりしっかりと作られているようで感心したのだけど、自動拳銃の音が異様に大きかったりして、これって演出として音を大きくしたのかな、なんて思ってます。あと、これは映画への問題でなくて、邦題の問題なんですけど、ちょっと映画に合っていないような気がします。「戦場の~」という付け方で戦時下のユダヤ人ピアニストの生き様を見せつけようとしてるのだろうけど、実際のピアノを弾く場面はあのドイツ将校の前での1度で肩透かしを喰らったような感じが否めないです。 8点(2003-05-23 18:44:12) |
8. 戦争と平和(1965-1967)
長い映画だよねぇ。今じゃ回転が落ちるから絶対に作れない映画ですけど、長いだけに内容に原作の歯抜けが少なかったのが見ていて非常に良かったと思ってます。 8点(2002-10-18 23:14:38) |
9. 千と千尋の神隠し
まあまあかな。ファンタジーの出来としては完全なる宮崎ワールドですが、ファンタジーとしては「となりのトトロ」を越えられてないって感じがどうしてもしてしまいます。CGの使い方がディズニーアニメと違うのは表現方法の差だなぁとつくづく思いますね。リミテッドアニメ先進国の技はこんな所にも生きているか、と感じてます。役者も意外に良かったねぇ。特に菅原文太、夏木マリ、あとあまり出番が無いけど、内藤剛志と沢口靖子は良かった。たぶん(夏木マリ以外は)ドラマの演技をそのまま演出でさせてるんだろうなぁ。今回THXも使った様だけど、効果のあったのは本当に何箇所かだったよね。あれだけ中途半端にやるのならやらなかったほうが良かったのと違うかなぁ。しかし、相変わらずお説教っぽいところがあるよね。まぁ、どのジブリ宮崎作品にも言えるんだけど、やっぱりこの辺は相変わらずとしか言い様が無い。確かに大事な事かもしれないし、誰かが言わなくちゃいけない事なんだけども、ジブリはもう十分貢献したでしょ。もっと自由度の高い映画を作るべきだと思う。確かに宮崎駿が提供するアニメは質も高いし、演出も上手い。それが人気に繋がっているのだけれど、別にこの映画が最高かというとそうでは無いように思います。自由度ということでは「魔女の宅急便」以前とそれ以降のアニメでは前者のほうが自由度が高いと思う。折角自分のアトリエを持ってもジブリの経営者としての顔のが強いからこういう映画しか出来なくなっているんじゃないかなぁ。散々宮崎自信が言っている「壮大なスケールのスケールの小さい映画」を早く作って欲しいなぁ。たのむぜ、宮さん「毛虫の冒険」期待してるんだから、早く作って!! 6点(2001-10-29 18:44:24) |
10. 戦争の犬たち(1980・アメリカ)
フォーサイスが「ジャッカルの日」で得た金で企てようとしたアフリカの軍事クーデターの準備から書いたと言われるこの原作を実に綺麗に映像化している。クリストファー・ウォーケンがとにかく格好良い。狂気と冷静さを垣間見る事の出来るあの目は注目に値する。フォーサイスの原作どおりに忠実に現地調査や武器の調達をしているんだけど、調達するマシンガンがMP-40じゃなくてUZIなんだよなぁ。それが残念。トム・ベレンジャーがオイシイ役なんだけど、ちょっと演技が雑かなぁ。 8点(2001-10-10 21:24:05) |
11. セーラー服と機関銃
あの映画ってなんだったんだろうなぁ、ってのが第一印象です。赤川次郎の読み物自体があまり好きでなかったので、周りが騒然としている中、一人で「誰が行くもんか」と思ってました。この当時の薬師丸ひろ子はなんだかデビュー当時の少女体系でもなく、もうちょっと後の女っぽくなってきた時とも違う中性的な感覚があって実は好きではなかったんです。いざ映画を見てみると、脇を飾る人達が実にいい演技しているんですよ。薬師丸ひろ子本人もまだそれ程の演技では無いけど、上手くなっている途中だというのが感じられました。相米監督の撮り方や演出の上手さが随所に出ているいました。セーラー服のスカートが地下鉄の通気口でふわっと持ち上がっているシーンをラストに持っていくところがさすがだよね。 8点(2001-10-02 19:31:19) |
12. 戦場にかける橋
これ最初に見たの小学生低学年の時だったかな?ハリウッド映画にありがちな爽快さとは正反対の空しさが全面に見えたのを思い出します。ギネスの演技も凄いけど、日本軍将校を演じる早川雪舟の迫力に妙に取り付かれた感じがします。この映画があたしの戦争映画の見方をかえるきっかけだったかもしれない。 10点(2001-09-18 18:39:02)(良:1票) |
13. 青春デンデケデケデケ
大林監督の独特の捉え方とでも言いましょうか、相変わらず都会以外の風景の撮り方は上手いと思います。 8点(2001-09-18 18:31:17) |
14. 戦国自衛隊
角川映画のよき時代の作品ですね。半村良の原作とはちょっと逸脱した部分がなきにしもあらずで、そういう部分を演出で抑えているのかなぁなんて思います。残念なのは装甲車。あの前がタイヤ、後ろがキャタピラタイプのものはあの当時すでに過去の遺物として自衛隊ではつかっとらんのですよ。まあ、自衛隊に協力要請して断られた事もあったからでしょうけどね。ちょい役で薬師丸ひろ子が出てくるけど、とても’少年’に見えなかったなぁ。 7点(2001-08-31 12:40:14) |
15. 戦場のメリークリスマス
やはり大島は凄い。なるほどヨーロッパでうけるわけだ。当時は坂本龍一の目張りがキツイとかデビッド・ボウイがまともすぎる等と言ってましたが、しばらくぶりに見たら、なんとなくあの感性が判って来たように思います。いまさらなんですが、「Merry Christmas%2CMr. Lawrence」のドラム(というか太鼓というか)のリズムは日本のリズムですねぇ、ちょっと関心。 8点(2001-08-16 19:53:23) |
16. 戦略大作戦
時代と情景が違うだけで、西部劇ですよね、これって。そう見ると、イーストウッドがいい味出してる。残念ながらタイガー戦車が別の戦車の模造なので格好悪い(プライベート・ライアンに出てくるタイガー戦車も同じ様なつくりで格好悪い)が、コメディなんでOKかな? 7点(2001-01-22 23:54:34) |
17. 戦争のはらわた
なんで、こんなに邦題がダサイかな。映画はペキンパーらしくて凄く面白いと思う。ペキンパーにアクション撮らせるとホント、凄いと思える作品でした。 8点(2000-12-28 18:17:11) |