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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3881
性別 男性
年齢 53歳

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1.  西部無法伝 《ネタバレ》 
これは意外な拾い物、実に楽しい映画。 「奴隷制」、というか、さらにひろげれば「人種差別」というものを、気持ちよく笑い飛ばしてて、イヤミを感じさせません。もちろん今の目で見れば、踏み込みが足りないとかいう批判もありうるかも知れないけれど、後からだったら何でも言える訳で。白人・黒人のコンビによるバディ・ムービーとして、しっかり楽しめる娯楽作品になっています。 80年代になってエディ・マーフィーが登場し、白人と対等、あるいはさらに主導権を握るくらいになってくるけれど、エディ・マーフィーはあくまでエディ・マーフィー本人でしかなく、一種の特殊解でしかなかったような印象も。一方、この『西部無法伝』のコンビの片割れを演じる黒人俳優も、黒人を代表する存在とまでは言えないけれど、軽口を叩きつついわば白人と黒人との間のつなぎ役となり、しかもやっぱり両者の間には埋めきれない溝があることもラストで示して見せる。いや、埋められない溝を埋めるためには、まず溝の存在を認識しなきゃいけない、ということか。この役をサラリとイヤミなく演じたこの俳優、誰なんだろう、冒頭のクレジットには「Lou Gossett」と出ていたけど、ルイス・ゴセット・ジュニアと関係があるのかないのか・・・『愛と青春の旅だち』の時のイメージが強く、とても本人とは思えないけれど、と思いながら見てたんですが、どうも本人らしい。ちょっとビックリ。 で、主人公2人組にさらに絡んでくる女性(スーザン・クラーク)。これがまた、見るからにズルそうな顔をしていて、ホラやっぱり、という展開。人種差別反対だけでなくウーマンリブ的な要素も入れてやろう、と欲張った訳ではないのでしょうが(でもその影響は多少はあるのかもしれない)、作品にさらにコミカルな要素が加わります。 物語はスピーディに展開し、あくまで軽いノリですが、見せ方が上手いこともあって語り口が一本調子にならず、楽しい作品に仕上がっています。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-01-02 07:46:04)
2.  青春の殺人者 《ネタバレ》 
長谷川和彦監督の2本の作品、正直、私はよく判りません。なのに世評は高いようで。結局のところ、私は映画というもの、あるいは映画ファンという人たちと、絶望的なまでに相性が悪いのではないかと思えてきてしまう。 どちらの作品も共通して、全くどこにも行き着かない。実際そういうのを描きたいんだろうとは思うものの、それの何が面白いのかピンとこないのです。 この作品の前半の親殺し。セリフ、状況設定、その他すべてが作為じみているように思えて、どうもゲンナリしてしまう。 だけど『太陽を盗んだ男』よりは取っ付き易いのは、自己破壊欲みたいなもの(しかも空振り気味)が作品のあちこちに表れていて、そういう部分に、同感というか、一種の普遍性が感じられるからだと思います。前半はどうかと思っていても、後半にはだんだん引き込まれていきます。市原悦子もスゴいんどけど、やっぱり何と言っても原田美枝子。いや前半にあの市原悦子がいたからこその原田美枝子かも知れないけれど、そこは仕方が無い。ひたすらイモっぽいんどけど、何かがありそうな。 女優を目指すお嬢さんが、脱いだら大女優になれますよ、と騙されて脱がされてるような。という風に騙されているのは私の方なんだろうけど、それもまた良し。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-28 15:17:33)(良:1票)
3.  成龍拳
昔のカンフー映画見てると、とても戦ってるようには見えないぎこちない動きを、ヨイショヨイショと息を合わせながら、いつまでも繰り広げてたりするのですが、本作は、しっかりとスピーディーな格闘を見せてくれます。やれば出来るんじゃないの。 ジャッキーが何やらいいトコロの御曹司らしいのですが、いきなりフィアンセを邪険に追い出してしまう。それもこれも、一族の宿敵、人面桃蜂党(だっけ?)との戦いが迫っており、死を覚悟していたから。 彼女の今後は友人に託し、かくして彼は、 一家揃って決死の戦いへと赴く。 ここからオハナシは二転三転。激しいアクションを挟みつつ、物語は意外な方向へ。 何が意外といって、ジャッキー、やたらモテ過ぎ。別れたフィアンセにはずっと想われてるし、知り合った隊長さんには妙に好感持たれてるし、さらにはまさかまさか、こんなヒトまでジャッキーに片想い。 ま、確かにこの映画のジャッキーはキリッとした顔立ちなんですけど、なんかちょっと、ヘンかも・・・。 とにもかくにも、登場人物の配置、意外な展開、物語の収束、いずれもが巧みだし、アクションもカット割ばかりには頼らない見応えあるものになってます。逆回しで高所に飛び移るように見せる演出なども、数々の身軽な動きと合わせて、なかなか効果的です。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-23 22:31:19)
4.  絶唱(1975) 《ネタバレ》 
いや~それにしてもまさか、ラストのあの土壇場で、山口百恵が生き返るとは。ってのは大ウソですスミマセン。あそこで生き返ったんじゃ、完全にゾンビです。 最初からいきなり「身分を超えた純愛」が炸裂して、歯の浮くセリフのオンパレード。ラブラブなのはいいけれど、さすがに観る側はそこまでテンション上げられないので、ちと、ついていけない。 だけど、その二人を待ち受ける困難こそが、本編で描かれる物語なので、冒頭はガンガン進めないといけない、らしい。ま、三浦友和&山口百恵ペアなもんだから、いきさつ等を多少端折っても、二人がラブラブなんだということは一応、理解できますけれども。 三浦友和の出木杉クンぶりが目に眩しいですが、それ以上に、人懐っこい表情で好青年ぶりを発揮する大和田伸也、じゃなくって獏、じゃなかったやっぱり伸也、がさらに目に眩しい。 戦時下が舞台ということで、後半は三浦友和が出征し、二人は離れ離れに。山口百恵は相変わらずイモっぽいのですが、途中から病に犯され、体が弱ってくると、だんだんキレイに見えてくる、気がする。のはいいけれど、終盤、彼女の顔面ドアップの連続でドラマを乗り切ろう、ってのは、さすがに苦しいか。 いまわの際に、ついに三浦友和が復員して帰宅する(いつのまにか戦争が終わっているのだけど、劇中にはこれという描写もなく、終戦の事実のみが我々に伝えられる)。海岸の方から歩いて帰ってきたようだけど、まさか日本まで泳いで帰ってきたのか?ってのはどうでもいいんですけど、とにかく彼の帰宅とともに山口百恵は世を去る。そして、何となく映画の尺が余ってしまう。余ったわけじゃないのかもしれないけれど、何だかこの後、蛇足気味に映画が続いてしまい、もうひとつ、締まらない印象。そりゃま、ラストはどうしても、あの場所で終わらないといけないんだろうけど。 あと数分、映画が続いたら、ホントに山口百恵が生き返ってしまったのではなかろうか。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2020-10-03 16:29:15)
5.  正義だ!味方だ!全員集合!!
ドリフ映画最終作。子どもの頃、「テレビのドリフは面白いけど、映画のドリフはつまんない」と思ってた私も、この作品はとても楽しめたのでした。クライマックスの無声映画ふうの早回しドタバタが、バカバカしくって面白いのなんの。ってほど、今見ると笑える訳でもないのですが、いいじゃないですか楽しいし。 ドラマ部分は、まあ正直、撮影に金も時間もかけてないんでしょう、画面自体は、見栄えがするとはお世辞にも言えませんが、比較的ワンカットが長めにとられていて、これが、ドリフのコント仕立ての芝居によくマッチしてます。何か安心感がありますな。 悪役のベンジャミン伊東のヤラレっぷりも楽しいし、飄々とした蝶々さんもいい味出してます。何で金子信雄がいつもカレーライス食ってるのかよくわからんけど、美味そうに食ってます。楽しい夕食。 何より、出番は少ないけれど、自転車に乗る志村けん巡査の笑顔が、もうホントにイイ顔してて、子どもの頃に見た時以来、忘れられなくって。今回久しぶりに観て、そうそう、これこれ!って思っちゃいました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2019-03-18 20:44:08)(良:1票)
6.  戦略大作戦 《ネタバレ》 
第2次大戦下のフランスを舞台に、精鋭部隊の決死の特殊作戦を描いた映画、と言う訳ではなくって、戦争そっちのけで銀行に眠る金塊の強奪作戦に走ってしまうのがまず、人を食ってます。今、こういう映画を作ると、「ああ、金儲け目当てで戦争する米国を揶揄してるのね」と、イデオロギー的に受け止められるところですが(もし本作にそういう意図があったんなら、大した先見性ですが)、本作の場合、そういうケチ臭い体制批判に走るんじゃなくって、もっと自由で大らかでバカバカしい、お伽噺みたいな方向ですね。ただしそうは言っても、彼らの快進撃に勘違いして舞い上がる将軍のエキセントリックな描写には、いかにも戦争というものをからかった風刺性が見られるし、また戦車を率いるドナルド・サザーランドが、飄々といい味出しつつ、敵軍に対しては、たとえ逃げ惑う相手だろうと殺戮しまくるあたり、ブラックなものがあります。一方、クリント・イーストウッドはこんな内容の映画でも苦虫噛み潰したような表情を見せ、これがユーモラスなんですけれども、同時にまた本作のかなり気合いの入った戦闘シーンにもこの表情が繋がって行ったり。と、なかなか一筋縄ではいかないクセのある作品ですが、中でもクセのあるのが終盤、うーむ、これはどうなんでしょう。マカロニのパロディはちょっと余計かな、という気もしちゃうし、戦わずに終わるなんていうアンチクライマックス、(よりによってイーストウッドが"Auf Wiedersehen"だなんてドイツ語を口走っちゃう画期的なシーンを見せてくれたにしても、あるいは彼らの姿が好戦的な将軍の姿と良い対照をなしているとしても、)やっぱりちょっと肩透かしだなあ、と。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-17 23:00:22)
7.  戦闘機対戦車<TVM>
関西地区ではかつてサンテレビで繰り返し放送してたよ。でもあんまりにもあんまりな邦題に自分でも萎えていたのやら、なぜかいつも前半を見逃して、後半ばかり何度も観てたよ。だから今回初めて最初から観たので、ようやく、戦闘機と戦車が何故戦っているのかわかったよ(というか、特に理由は無かったんだね)。でもこの作品、やっぱり最初から通して観るべき、観てよかった。何もない砂漠をひたすら逃げる、飛べなくなった戦闘機と、それを追う戦車。単純かつ異彩を放つ構図の中で、逃げる戦闘機の側でも二人のパイロットのやりとりがあれば、一方これを追う側の戦車を指揮する将軍の狂気に対比してドイツ兵が人間味をもって描かれて、ドラマを膨らませてみたり(ただし将軍以外の兵士はどう見てもアメリカ人にしか見えないのですが)。――ちょっと『激突!』の二番煎じみたいなところもある作品ですが、『激突!』よりドラマに厚みを持たせたのは、追跡劇にスピード感が無いからですかね(笑)――。逃げ続けた戦闘機が、クライマックスでついに戦車へ戦いを挑む訳ですが、それまではまさに一方向へ逃げ続けた戦闘機が、クルリと向きを変えて戦車へと向っていく、その“クルリ”がどれほどカッチョよいことか。単純なのに、いや単純ゆえにシビれるのです。
[DVD(字幕)] 8点(2013-03-17 08:51:45)
8.  セルピコ
「さあ、セルピコ本人になり切って演技してやるぜ!」といった感じのアル・パチーノと、幾何学的に人物を配置しあくまで冷静な語り口のシドニー・ルメットの演出が、噛み合っていると言えるのかどうなのか、気になったりもするのですが、やはりこの作品に圧倒されるのは・・・いわゆる勧善懲悪の作品では無いこと。と言っても、「善が敗れる」ことで我々の怒りを呼び覚まそうとするような作品は、所詮、一種の勧善懲悪。本作は根本的に異なっていて、まずそもそも、警察内部の腐敗ぶり、というか、やる気の無さが、もう映画開始いくらもたたない辺りから、これでもかと描かれまくる。ある意味、味もそっけもないほど。要するにここは、市民感覚とは別世界。この異常な世界に、溶け込むことができない異邦人としてのセルピコが描かれる、その「孤独」がどこまでも描かれていくのが、本作のスゴさですね。かなり実際の事件に取材した内容ではあるらしいのだけど、あくまで映画を観ている間はその理不尽な世界観に圧倒され、そしてラストであらためて実話であることが強調され、2度ビックリ、という作品。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-11-12 10:34:53)
9.  鮮血の美学
製作ショーン・S・カニンガムに、監督がウェス・クレイヴン(しかもエンドクレジットをぼんやり眺めてりゃ、スティーヴ・マイナーなんて名前まで出てくる)、これが80年代だったら、まるでホラー映画界が総力を挙げて作ったような作品か、となりそうな顔ぶれですが、いかんせん製作72年。みな無名。と言う訳で、いかにもグラインドハウスな香りも高い、クズ映画です。でもクズとは言え、この到底隠しおおせないチープさの中で、しばしば現れる確かな構図に、後の才能の開花を見るような見ないような。内容的には、二人のオネーチャンが変態どもにとっつかまって、変態的にいたぶられて・・・という、まあ変態映画ですが、単なる変態映画に終わらないのが、後半の意外な展開(予想外、というより、まさかこんな予想が当たるとは思わなかった、という意外性)。単なる変態映画じゃないとは言っても、要するに二重の変態映画ですね。この映画、元ネタはベルイマンの『処女の泉』だという説がありますが、この後半については、むしろ『ホーム・アローン』を思い出させるものが。全然違うけど。あと、映画冒頭で「実話に基づく」とか言ってるけど、そんな訳あるか!と言いたくなるのは、内容の残酷性とかについてじゃなくて・・・・・・そんな偶然、あるかい!!(どんな偶然かは、観てのお楽しみ)
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-25 13:53:24)(良:1票)
10.  戦国自衛隊 《ネタバレ》 
ハイすみません、残念ながら10点です、理由は訊かないで下さい。というより、なんでよりによってこんな映画でこんなに充実感が感じられちゃうのか、誰か教えてください。もー子供の頃から大好きな作品で、年末年始のテレビのお楽しみと言えば、「また今回も『戦国自衛隊』と『北京原人の逆襲』が放送されるのか」、でしたからねえ。いや実際、『北京~』はともかくこの作品、やるせなさ、寂しさ、何とも知れぬ余韻が、年の瀬にピッタリ、なんですね。まさにコレ、“ゆく年・こない年”ですわ(最近またテレビでお目にかかる機会が多い気がしますが、ゼヒ年末に放送して下さい)。映画中盤は、夏・真っ盛りってな感じで、ギラギラ脂ぎった戦いが繰り広げられるのですが、戦い済んで雨に打たれ、ラストの廃寺では、虫の声が聞こえてきて、ああ秋だなあ、寂しいなあ、と。信玄が斃れた後にも、伊庭が斃れた後にも、鳥の鳴き声が挿入されて、これまた余韻たっぷり。いやまあ、色々とケチをつけたくなる映画ではあるんですけどね。ツネちゃんを倒した千葉チャンが天下を取る決心をした瞬間、部下たちがギョッとする演技してるのにカメラはきちんと捉えず早々に切り替わっちゃうし。去るムッシュと千葉チャンが送るシーン、交わしている“握手”をちゃんと撮って欲しかったな。ましてその後登場する、「忙しい」と呟く謎の農民など意味不明もいいところ(せめてもう少し草刈正雄だと判るように撮って欲しい)。と色々ケチはつけるものの、素晴らしいのが、夏(八)木が城からヘリに乗るシーン。ヘリから下ろされた縄梯子に掴まるのだけど、そんな撮影危ないよね。実は、ヘリからの縄梯子が画面から一瞬消え、カメラの前を人影が横切った瞬間(カットもここで切れてる?)、別の(と思しき)縄梯子が忽然と現われて、彼はこちらにぶら下がるのでした。手品見てるみたいです、ははは。『ジュラシック・パーク』でCGのラプトルがハリボテと入れ替わったのと同じくらい絶妙ですね。まあそんなヨタ話はともかく、この作品、永遠の怪作、永遠の“熱き映画”です。完成度は度外視してでもわたしゃ支持し続けます。どうかよろしく。 (ところで、何でもパクるのが好きな中国さん、ゼヒ本作をパクッて一本作って欲しい。『三国志的人民解放軍』とか。これは観たい。)
[CS・衛星(邦画)] 10点(2011-06-23 23:52:29)(良:1票)
11.  戦争のはらわた
かなーりノイローゼな映画。第2次大戦下のドイツ軍のオハナシ、とは言え、誰と誰が、どこで、どういうシチュエーションで戦っているのやら、はっきり言ってどうでもよくて、爆撃、爆音がひたすら続き、硝煙がひたすら流れ続ける。戦争の狂気と残酷さを描いた作品、などと言ってしまうと何だか陳腐な感じがしますが、本作の徹底ぶりはハンパじゃない。行きつくトコロまでイッちゃって、得体のしれないレベルにまで到達しており、とうとう邦題までこんな意味不明なものになっちゃいました。あははは。この映画、コワイです。
[DVD(字幕)] 9点(2010-11-17 23:42:13)
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