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コメント数 982
性別 女性

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1.  セルピコ
これだけ救いのない四面楚歌の中で自分の良心と信念を貫き通そうとするアルの姿に感嘆しつつも、報われない正義に空しさを感じる。末端はともかく上司やトップまでが彼を異端者扱いするのはホントに救いがない。 不正義とはいえ大勢に流されれば旨みはあるし仲間内でも安泰なのに、不正を見過ごせないという警官としての優れた資質が仇となって命まで狙われる羽目になる。大方の人ならば不正を知って良心が痛みつつも、保身のために告発どころか同調してしまうというのが悲しい現実だろう。 たとえ理想論であろうともアルのように稀に正義を行おうとする人を葬り去って組織の安泰を図ろうとする、などという不正義が許されてはならないしあってほしくもない。 こういう話が絵空事ではなく現実的でもあるというのは最近の食品業界の不正・汚職事件などを見ても分かるし、何らかの組織に属していれば誰にでも起こりうることかもしれないと思う。 せめて映画では救いがあってほしかったとも思うが、この救いのなさが今も変わらぬ重い問題提起となって迫ってくるのかもしれない。 
8点(2005-01-22 22:58:09)
2.  世界中がアイ・ラヴ・ユー
娘のDJのナレーションにあるように、「ミュージカル向きでない」人たちが歌ったり踊ったりしてくれる楽しい作品。ジュリアやノートン、ティムにゴールディ、アレンまでが歌ってる! これ以外にもゾロゾロ出てくるゴージャスな面々(バイオリン弾きまで豪華!)も嬉しいけど、実はミュージカルらしくて楽しいのは宝石屋、病院、祖父の葬式、ハロウィンの子供達、シネマテークのパーティなどのアンサンブルの歌や踊り。宝石屋はタップが、祖父の葬式は半透明の幽霊などの映像アイデアが、パーティはマルクス兄弟がらみの付けヒゲ&付け眉扮装など、どれも趣向を凝らしていて楽しい。歌はみなハーモニーが素敵。 川べりのゴールディとアレンのワイヤーダンスも優雅でファンタジックで好き。 ニューヨークの春、秋、冬、(夏はベニス)と美しい四季を背景にアレンらしい作りが楽しくてサービス一杯、最後の娘の恋人まで洒落てたね。
8点(2004-07-07 17:59:54)
3.  切腹
普段は構図とかカメラとかムツカシイことには疎いのだが、この作品に限っては最初から構図の美しさが印象的だった。井伊家の壮大な門構え、奥行きのある屋敷内の部屋などが直線的な端正さでもって描かれる。モノクロゆえ一層シンプルで際立っている。これはすでに言及されてるが切腹の庭でも同じ印象がある。話の運びも見事で説得力があり終始緊迫感を持って展開する。仲代達矢はじめ演じる俳優がまた素晴らしい。丹波哲郎などはこんなに 素晴らしかったのかと見直した。みな腰が落ちていかにも侍らしい構えと面構え。時代劇にありがちな聞きづらいセリフを言う者もない。とにかく全てが素晴らしいとしか言いようがない見事な時代劇。主家を取り潰され浪人となった侍は今で言えば倒産した企業のサラリーマンといったところで、しかも転職もままなら ないという困窮と悲哀は今にも通じるところがある。ここで家老のとった前後の処置は家名第一で、そのためには浪人はむろん家臣の命でさえ何ほどのものでもない。恐ろしいほどの見栄と残酷さが寒々しい余韻を重く残す。 
10点(2004-04-24 22:02:59)(良:1票)
4.  戦場にかける橋
敵の橋作りのために駆り出されるイギリス軍捕虜たちとも、期日までに橋を完成させなければと焦る日本軍人とも一歩距離をおいたところにいるような軍医は、観客同様事の成り行きを客観的立場から見ている。その彼がラストに言う、「狂っている」という言葉がこの作品の全てを語っている。自軍の規律を維持するためと言いながら敵の事業計画に積極的に協力する捕虜達だが、どんな状況の中でも目的を持ち「形あるものを作る」ということは喜びになる。それぞれ思惑は異なっても敵味方が協力して一つの目的を達成した時、完成した橋の上で二人の将校は軍人ではなく人間として感慨に耽ったのだろう。しかしその直後せっかく作った橋はあっけなく破壊されてしまう。橋という形あるものだけでなく、作った人の誇りや喜びまでもが無になってしまった。戦争が人も物も含め大いなる破壊と犠牲でしかないとこの空しいラストシーンが象徴している。脱力的なラストシーンにかぶる軽快なテーマ曲が一層複雑な余韻を残す。   
8点(2004-03-07 19:07:57)(良:1票)
5.  戦場よさらば
ヘミングウエイの反戦文学が原作で、第一次大戦を舞台に恋のために脱走する兵士と看護婦のメロドラマになっている。クーパーが素晴らしく美しい。相手役のヒロインのヘレン・ヘイズは可愛いけどとても小柄に見える。クーパーの肩にヘレンの頭のてっぺんがようやく届くくらい。クーパーが190以上あるのですごい身長差カップル。これで面白かったのは二人の会話シーンのカメラ視線。クーパーがヘレンに話すときは見下ろしている。ヘレンが話すときは見上げている。これはそのままその身長差の感じが出ている。戦場に駆り出され彼女ともすれ違い。逢うのもままならずすれ違ってしまう彼がつぶやく。「つくづく戦争はイヤだ」あんまりにもストレートな言葉で描きすぎる気もするが、一途な恋は盲目だから本音で当然か。ラストの悲恋のシーンは当時は観客の涙を絞った場面だと思うが、私には狙いすぎが見えてしまって素直に泣けなかった。
7点(2003-11-05 13:41:31)(良:1票)
6.  青春の蹉跌
なにしろかなり昔、リアルタイムで一度見たきりだから細かな所は消えている。グループサウンズ時代のアイドルを卒業し、役者としてその存在感で注目されるようになった萩原健一が、かなり強烈な印象を残している。桃井かおりもしかり、この頃の作品を見ると、この時代の雰囲気を感じることができるような気がする。
7点(2003-06-21 17:00:31)
7.  セントラル・ステーション
見たこともない、知ることもないブラジルの日常生活の一端が見えて新鮮だった。日本とは違うそんなブラジルでの、父親探しの少年と代書稼業のドーラとのロードムービー。一緒に行く義理もないのに付きそうことになるドーラが、最初は嫌な顔して不親切そうだったのに、最後はバスの中で涙を流す。ちょとキュンとします。
7点(2003-05-26 12:40:56)
8.  千と千尋の神隠し
前作のもののけ姫よりは分かりやすく大人も子供も楽しめる作品になってると思う。困難に出会ってそれを乗り越えていく少女の成長とか、人間が自然を汚している警鐘だとか、欲望の醜さ・はかなさ(金が土になる)やら言いたいことは盛りだくさんで、見る人によってどこに感じるところがあるかは様々だと思う。だから観賞後の感想は千差万別で当然でしょう。私はハクの存在やドロ神様が風呂で川底のヘドロやゴミを洗い流すところに一番のメッセージを感じましたけど。トトロの真っ黒くろすけがいっぱい出てきたり新しいキャラ、アイデアも楽しかった。
8点(2003-05-26 12:29:48)
9.  セント・オブ・ウーマン/夢の香り
感動するいい作品です。アル・パチーノは盲目の偏屈退役軍人をいつもながらのうまさで見せ、クリス・オドネルは清潔で優等生の高校生をぴったりの雰囲気で演じた。ラスト パチーノが高校に乗り込んで、クリスのために大演説をぶつがその話に感動した。盲目のパチーノが無謀にな車の運転をするシーン、見事にダンスをするシーンなど他にも印象的な場面は多い。
9点(2003-05-26 12:07:40)
10.  戦場のメリークリスマス
話の内容についての印象は薄い。全体としてみると、それぞれが「とっちらかって」いる、という感じでつかみ所がない感じ。見終わっても何も残らないし、感動するとか共感する部分もない。テーマ音楽と意表をついたキャスティングのほうがずっと印象的。
4点(2003-05-26 11:39:00)
11.  戦艦ポチョムキン
上官の横暴さもだけどウジ虫入りの食事を出されちゃあ、いくら何でも反乱したくなるよね。制圧のためにオデッサの市民まで銃撃され、有名な階段シーンがくる。惨殺された市民が倒れている長い階段を、赤ちゃんが入った乳母車が落ちていく。結局これがきっかけでロシア革命の第一歩だ始まった、という話。監督のエイゼンシュタインはこの時27才、「市民ケーン」の頃のO・ウェルズといい、若さが権力に立ち向かうという気概を感じる。
7点(2003-05-26 11:29:34)
12.  セブン・イヤーズ・イン・チベット
実話ということですが多少美化されてる部分があるかも知れない。しかしダライラマの少年時代のこと、中国のチベット侵略のことなど、知らなかったコトをこの映画を通して知ることができた。今もチベットが中国に抑圧されてるのには怒りを覚える。ダライラマを演じた少年の知的できれいな笑顔、チベットの宗教的風土、厳しい自然風景が印象的。
7点(2003-05-26 11:08:58)
13.  青春の殺人者
なんでこの映画が高く評価されたのか私には分からない。両親を殺してバラバラにするという、凄惨なシーンも主人公もひたすら暗い。何が主人公(水谷豊)をそこまでさせるのか、動機が今ひとつ分からなかったしねぇ。10代のプリプリの原田美枝子がヌードで大胆演技。私もドッキリした。
3点(2003-04-11 19:01:35)
14.  西部戦線異状なし(1930)
戦いの最前線に出ない老教師が少年達を戦場へ駆り立てるべく志願を鼓舞する。戦場を知りもしない老人達が机上で勇ましい空論を交わしている馬鹿らしさ。将来の夢や未来もある若者が無意味に殺したり殺されたりするのが戦争。「なぜ戦わなくちゃならないのだろう?なぜ戦争が起こるのだろう?」と戦場の兵士達は考える。自分のいる壕に入ってきた時から敵になった、と瀕死にさせた敵の兵士に泣きながら詫び介抱する優しい少年が言う。「銃と軍服さえなければ友達になれたのに」。 リアルな戦場場面や兵士の姿、後方の描き方など今見てもなお古さを感じさせず至る所で反戦メッセージを発している。やはり傑作だと思うので満点に。
10点(2003-03-14 22:00:42)(良:1票)
15.  戦場のピアニスト
ワルシャワのゲットーに押し込められたユダヤ人は40万とも60万とも言われている。解放後ゲットーで生き残っていたのはたった二十人ほどだったと聞いた気がする。ゲットーから逃げてあのユダヤ人皆殺しを生き延びたのはまさに奇跡なのです。今この日本の上にミサイルの何本か落とされないと、戦争を想像できないのでしょうか。ポランスキー監督はあのナチの戦争を体験し、語ることも出来ないほどのトラウマを持って生き、ようやくこの戦争の真実を残すことに精魂を傾けたのだろう。この映画の中での数々の残酷なエピソード(簡単に殺し、殺され)はそれが戦争の真実の姿なので、どんなに酷くとも直視し受け止めなくてはならない。戦闘機やミサイルが飛び、人を殺しあう表面的な娯楽で戦争映画を見て欲しくない。ピアニストが実在の人であったことで、この物語は彼の目を通しての当時の戦争の姿を、見るものにリアル体験させてくれる。彼は語り部なのだ。ピアノはすべて彼が弾いている。「手」しか映さず自由に躍動するピアノ演奏場面はすべてを超越して平和の素晴らしさを雄弁に語っている。解放直前のヒゲボウボウの姿はまさにキリストの姿。神が彼を生き残し奇跡を行ったとしか言いようがない。この映画もまた監督に奇跡を行わせたと思えてならない。
10点(2003-03-07 23:38:53)(良:3票)
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