1. 選挙
寄り添うようにして突き放す、独特の視線で捉えた「選挙」ドキュメンタリー。すぐ目の前にあるはずの日常的な風景が、切り取り方を変えるとこうも変貌するのか、と驚き。置きっぱなしの石をひっぺがすように、下からミラクルワールドジャパンが顔を見せます。ハリウッド映画に登場する日本人って嘘臭いと思っていましたが、日本人ってあんなにペコペコお辞儀してるもんなんですね。客観的に見てみると面白い。小学生から「頑張ってくださーい!」なんて言われちゃったりもして、ところどころ笑えるシーンもあります。けど、だんだん暗い気分にも・・・。完全に決められた枠の中で活動するのが当然という世界。なにも疑問に思わずにシステムの中で生きていく怖さ哀しさ辛さ。そして「選挙活動」に限らず、こんな「世界」がそこらじゅうにあるという途方もなさ。その「世界」に守られている一面もあるかもしれないけれど・・・。この監督が「邦画」ってタイトルで映画業界を撮ったら、似たような作品になりそうです。主題歌はエイベックスで。 [DVD(邦画)] 9点(2013-12-24 12:51:48)(良:1票) |
2. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 衝撃的なまでに面白い映画です。見ている最中、本当に手に汗握り「頑張れ!負けるな!そこ!そこそこそこ!よーし、よーし、よしっ!しゃーッいけー!!!!」とアホみたいに興奮しっぱなしでした。主人公たちの役者もそれぞれ素晴らしく、彼ら以外では考えられないはまりっぷりです。本物の宇宙飛行士ならもっと冷静さを保てるのかもしれませんが、サンドラ・ブロックは弱さを抱えながらも奮闘する姿を好演していました。ジョージ・クルーニーも、「生き残る可能性はまだあるはずだ!」と信じさせてくれる存在感を、説得力を持って放っています。たとえそれがほんの一瞬でもです。なにか具体的に状況が改善されたわけでもないけれど、その「ほんの一瞬の希望」があるのとないのとで運命は大きく変わってしまうのでしょう。徹底的に「無」の世界を描くことで、クライマックスで描かれる生命讃歌に震えました。個人的には、同時期に公開された「かぐや姫の物語」と対をなす作品です。 上映時間もたったの91分。ええッ!?2時間半以上はあると思ってました(もちろん良い意味で)。近年なかなか味わえない映画体験でした。 [映画館(字幕)] 9点(2013-12-15 23:55:03)(良:2票) |
3. 戦闘機対戦車<TVM>
戦車に向かって突進する戦闘機を、横移動で撮ったカットが死ぬ程カッコイイ。飛んでなんぼの飛行機が、地べたを這いずり回ってでも戦う姿がいじらしい。見方同士でも対立があったりして、圧倒的に有利な戦車の中でも人間ドラマが展開していいですね。まさに戦場版「激突!」であり陸地版「眼下の敵」。こういう映画をリメイクで見てみたい気もするし、そのままソッとしておいたほうがいいような気もするしで、悩むなあ~(オレが悩んだって何も起こらないのだけど)。記号だけの臨場感演出で汚されないほうがいいのかな。 [DVD(字幕)] 6点(2013-07-17 02:41:24) |
4. 聖☆おにいさん
面白いちゃあ面白い。けれど、主人公が神 というより、ただの外国から来たホモカップルにしか見えない。延々と見せられる「日本萌えー」なだけの内容で、「そうですか、良かったね」で終わる内容。日本萌えの外国人に萌えるコピペのようで少々残念。別に、日本を悪く描けというわけじゃ無いけれど、他の文化圏から来た人の目に、日本が果たしてこのように見えているか疑問が残る。日本人が見て気分が良くなるだけのオ○ニー映画のようにしか感じられなかった。 海外でも人気はあるようだけどなあ。 [映画館(字幕)] 5点(2013-06-01 18:43:05) |
5. 世界にひとつのプレイブック
性格(精神?)的に難ありな男女と、その周辺の人々が織りなすドラマ。 初めて予告編を観たときは、「また薄味な映画なんだろうなあ」と思って期待していませんでしたが、良い意味で裏切られました。監督デヴィッド・O・ラッセルの持ち味で、ハートフルならぬパワフルな映画になっています。 外へ外へとエネルギーを発散させる「ザ・ファイター」とは好対照で、内へ内へとギューッと凝縮されたような映画です(別に引きこもってるわけでは無いです)。登場人物たちの丁々発止のやりとりも楽しい。 自分も、主人公程ではありませんがカッとなりやすい性格です。そして散々一人で暴れた後、すぐ後悔するのもよく分かります。なので、周囲から理解されない主人公のもどかしさに、かなり感情移入してしまいました。 極端に感情的になるのはもちろん良いことではありませんが、まるで「感情をなくせ!」と言われているかのような周囲の反応に、結構イライラしてしまいました(汗)。周囲の人々からすればハタ迷惑なのもよく分かりますが。 ただ、「周りから理解されないもどかしさ」はとても描けていたと思いますが、逆に「他人の気持ちを察し、理解する」ことに関してはあまり掘り下げられてないような気がしました。 そこに気づけない自分が、まだまだ大人になりきれてないってことなのかなあ。 [映画館(字幕)] 8点(2013-02-23 14:45:54)(良:1票) |
6. ゼロ・ダーク・サーティ
映画開始初っ端からトイレに行きたくなり、ずーっとムズムズしながら鑑賞しました。さっさとトイレに行けば良かったものの、どうしてもスクリーンから目が離せなくなり、結局最後まで踏ん張っていました(汗)。映画を観てて思い出したのは、韓国映画「殺人の追憶」です。実際に起きた殺人事件の、あまりにも杜撰な捜査や、刑事たちの追い込まれて行く様が、「ゼロ・ダーク・サーティ」を観ていて頭をよぎりました。「殺人~」は、証拠の捏造や容疑者への拷問が日常茶飯事として描かれていて、逆に笑ってしまう程ひどいレベル。しかし今作はその「笑ってしまう程ひどい」行為を、全世界を巻き込む国家レベルで繰り広げています。これはもうゾッとするなんてもんじゃないですよ。「殺人~」を観て「こんなムチャクチャな警察がいるかよ!」とあくまで娯楽として笑っていたものが、現実として突きつけられるんですから。(「殺人~」も実話ですが、かなり脚色されたフィクションということになっています) 主人公が、そしてアメリカ自体が「殺人の追憶」に囚われてしまっているようでした。 [映画館(字幕)] 8点(2013-02-17 03:45:41) |
7. 戦火の馬
戦争に翻弄され続けるジョーイが、戦車を飛び越え全力疾走する場面は心が打たれる。カタルシスと言っては不謹慎かもしれないけど、気持ちが高ぶった。(スピルバーグは馬以上にあの戦車を出したかったに違いない)。 [映画館(字幕)] 8点(2012-05-13 17:54:31) |
8. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
《ネタバレ》 今年は宇宙人が大挙して地球にやってきていて、映画ファンとしては嬉しい限りです。「ロサンゼルス決戦」ですよ。燃える邦題ですね。いつものようにアメリカ軍のプロバガンダ映画に変わりは無いんですが、延々続く戦闘シーンには圧倒されました。恥ずかしながら似たようなシチュエーションの夢を見てガバッと飛び起きたこがとがあったので、「あの夢が現実になった!」とワナワナしました(全然現実じゃないけど)。 宇宙人を何かのメタファーとして批判するのも飽きてきたのでやりませんが、ただ、子供に対して「君も隊員の一員だ!」的なことを言うのはやめてほしかったな。科学特捜隊とかならまだしも、軍隊ですし。 [映画館(字幕)] 8点(2011-09-19 18:16:38)(良:1票) |
9. 世界最速のインディアン
ハートフルだけど熱いスピリットもあって大満足の2時間でした。バイクで直線を走るだけでこんなにもハラハラ、ワクワクさせられるとは。「夢だけじゃ生きていけないんだよ」なんてしょうもないことを言い出すヤツがいないのでいいですね。確かに現実はいいことばかりじゃないし、未来がどうなるかなんてわからない(いい人そうな青年兵士も、この後ベトナムで枯葉作戦に参加することになる)。逆に、「結果がすべてじゃないわ」とやさしく言ってくれる婦人もいるけど、そんな時、このじいさんの目は笑っていない。夢でいっぱいだけど、自己満足の ぬるま湯には浸かってない主人公。なんとカッコイイ! [DVD(字幕)] 8点(2008-11-12 01:35:29) |
10. 戦国自衛隊1549
アニメの「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」のほうが面白いっす。映像がチャチに見えてしまうところもあるけど、それよりもストーリーがイマイチだと思いました。福井晴敏テイストはバッチリですが(けどもうマンネリ気味・・・)。映画冒頭の、ヘリが武士越しに飛んでいくショットはメチャクチャかっこよかったですよ(予告編にもあったあのシーンですな。) ラストは、現代の世界に帰ってきたら、自衛隊の隊員たちがみんな鎧を着ていた・・・とかだったら面白かったのになー。 [映画館(字幕)] 5点(2005-06-24 00:05:47) |
11. 全身小説家
別に根拠はないんだけど、この映画を見てるとなんだか「頑張らねば!」という気分になる。 [映画館(字幕)] 10点(2005-04-17 07:33:18) |
12. ゼブラーマン
もう作り手も自己満足で作ってますね。それに観る側がついていけるかどうかが評価の分かれ目かも。私はちょっとついていけなかった。笑いの要素も質がちょっとマニアックすぎるかな。架空の存在であるヒーローが次第に本物の、真のヒーローになっていく、という映画ではクレヨンしんちゃんの嵐を呼ぶジャングルのほうが面白い。まあ比べられるもんじゃないかもしれないけど・・・。 6点(2004-02-14 15:34:07) |
13. 戦場にかける橋
戦争って結局、あの軍医みたいに端から見てたら滑稽なものなんでしょうね。なんだか私には『無意味なことに意味を見出そうとして、命を賭けちゃう男たちの物語』という風に見えました。しかし、そういうことを考えてると、なにも戦争に限ったことではないのかな~とも思うわけで。やっぱ意味を見出さないとやってけないんでしょうか人間って。 10点(2004-02-02 23:24:38) |
14. 千年女優
うーん 8点(2003-12-25 14:42:21) |
15. 絶体絶命2001<TVM>
絶体絶命2001という意味不明なタイトルから痛快アクションものかと思ったんですが、なかなか陰険。90分という短い映画なのにやけに長く感じる。追っかけてくる車がBMWなのは良かったと思うけど(雰囲気バッチリ)…。 6点(2003-12-11 21:59:42) |
16. 絶体×絶命
期待してたんですけど…面白くなかったです。病院の外に出てからは緊張感もなくトホホな展開。そして無駄が多すぎ。エレベーターシャフトを降りる場面とか(階段で降りろよ)、カーアクションとか(9割方無意味)、etc etc・・・。 4点(2003-11-05 22:01:24) |
17. セイント
バル・キルマーの変装は、別になーんにも感じなかった。良くも悪くもないし、かといって普通でもない。 5点(2002-03-09 04:53:52) |