1. 青春の門 自立篇(1982)
《ネタバレ》 信介と織江のコンビが、東京で色んな人間関係を見守る体の映画。 筑豊カップルは、揺るがない。 できれば、この後も、シリーズもので二人をずっと見続けていたかったが、 本作で終わりなのが、残念。 この映画が映画館で公開された後、小生、本作でもお馴染みのキャンパスに通ったが(但し夜間)、 「なんで早稲田に来たの?」という質問を多数投げつけられた。 「青春の門」をみて、やっと理由が分かった(笑)、 当時、このシリーズに感化されて、この大学に来たものが多かったのだ。 [DVD(邦画)] 7点(2023-06-03 23:07:36) |
2. 青春の門(1981)
《ネタバレ》 佐藤浩市、初お披露目! なんともフレッシュな記念作である。 小生も福岡ながら、この有名すぎる福岡作品をやっと初めて観た。 放映当時は、杉田かおるが脱いだと話題だったが、やっと鑑賞(泣) いや~色んな作品観てますけど、炭鉱で働いてる映像がある映画って この原作ものくらいじゃないですかね? 世界遺産の山本作兵衛の絵くらいでしか見たことないです。 地元のローカルのニュースで、炭鉱で働いてるニュース映像をたまに見るくらいです。 貴重なシーンですね。 次の自立編は、東京の大学、しかも早稲田に行く話らしいですね。 人生劇場もそうですが、何かと義侠モノと早稲田は相性がいいのですかね? [DVD(邦画)] 7点(2023-06-01 00:07:52) |
3. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 巨匠と言われると、誰しもが文明論映画に挑戦したくなる。 かくして、異才大島渚の放った文明論が、本作である。 「戦場にかける橋」のアレックギネスをデビッドボウイに仕立てた快作と思った。 なるほど、外国賞狙いだったか、欧米の兵士の方が人間的で共感できる。 日本兵の方が狂気的に描かれてる。 が、ここで、ちらりと日本らしさを出したのが、 クリスマスの夜、たけし演じるハラ軍曹が、酔って、今夜は 俺がサンタクロース、お前らは特赦だ、と英国兵に告げる場面である。 そこがラスト、効いてくる。 ロレンスがハラの処刑される前日、神のご加護を、と告げると、 ハラのどアップで「メリークリスマス」と言って、映画は閉じる。 どういう解釈か?は人によって違うだろうが、 僕は、日本人は、みんなが神なのだ、ということで、最後のどアップに 繋がるのだろうと、そう思った。 今夜はクリスマスイブ。 メリークリスマス♪ [ビデオ(邦画)] 7点(2022-12-24 21:26:44) |
4. ゼイリブ
《ネタバレ》 ほらね~、こんなアイデア勝負の作品があるから、旧作あさりも捨てたもんじゃない! 特にカーペンターB級は面白そうなのが多そうだよね。 魂を失った人間への風刺を効かせたSFアクションもの。 カーペンターのは古き良き力で勝負のアメリカ人が出てくるものが多いよね。 「ニューヨーク1997」のスネークとかね。 このB級SFの雰囲気がとにかく好き。 絶体絶命で孤立しても、アメリカ人スピリッツを失わない。 この真っ直ぐなたくましさに惚れ惚れしてしまう。 暗い夜のシーンが多いんだよね。 この調子でカーペンターSFを漁ろう♪ [ビデオ(字幕)] 8点(2018-03-05 01:23:37) |
5. 1984(1984)
《ネタバレ》 1984年以降は、あまり振り向かれない映画だろうけど、これはSF社会派には、見逃せない古典ですよね。 タイトルに年数がつけられると、損しますね。 「2001年宇宙の旅」だって、あれだけの作品なのに、あまり観られなくなるんじゃないかな。 勿体ないね。 全体主義の恐ろしさ。 この映画の後の91年にソ連がなくなっちゃうんだよね。 何かそこら辺をついた、「1984」論を読んでみたい。 徹底した全体主義のなかでのラブストーリー。 結局、愛は負けたかのような描かれ方ですが、その愛の格闘を描いたのが「ブラジル」でしょうか? もう一度、「ブラジル」を観なおせねばと思うに至りました。 [DVD(字幕)] 7点(2018-02-03 17:23:44) |
6. 1999年の夏休み
《ネタバレ》 う~ん、これが団塊世代のオタクたちを魅了した萩尾望都の世界かぁ。 (でも原作の漫画を読まずにこう言っちゃうのはいかんですね(笑)) まぁこんな映画もあっていいでしょうけど、やはり異質な感じがしますね。 鑑賞中、こんな男の子いないよと思いながら、こりゃ女の子の映画なのだと思うと、多少観やすくなりました。 深津絵里が別の名前で出てることに驚き! [ビデオ(邦画)] 5点(2018-01-08 00:18:58) |
7. セックスと嘘とビデオテープ
《ネタバレ》 タイトルがいいね。最初はエロいのかなぁなんて思ったけど。いやいや、自分も気付きを与えてくれた映画で、何度も観てます。名作だと思います。人に薦めたいけど、タイトルがこんなだから、つい言いそびれちゃって・・(笑)。照れちゃう(笑)。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-11-02 04:00:50) |
8. セイ・エニシング
《ネタバレ》 離陸(自立)するまでは、恐くて、不安で・・。でももうベルト着用のサインが消える、安定飛行に入れば、もう大丈夫。これからの二人を表すかのような、いいラストでした。優しいまなざしで人間を見つめるジェームズ・L・ブルックス製作、「ペニーレイン」のように青春モノを描くと等身大の話をつくるキャメロンクロウの二人の作品ならば、そりゃ後味いいもんができるよね♪ 映画最初の方のお姉さんの子どもとジョンキューザックの絡みが面白かった。秀逸! [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-28 09:26:58) |
9. 千利休 本覺坊遺文
《ネタバレ》 勅使河原監督の「利休」を先に観ると、話の流れが見えやすい。 利休、古田織部、山上宗二の三人の茶室でのやり取り。 そこから始まり、利休の切腹のときの気持ち。 なぜ秀吉の許しをこわなかったか? このミステリーが死者をももてなす茶室でのやりとりで語られる。 熊井啓、渾身の一作。 [ビデオ(邦画)] 9点(2013-04-28 06:07:23) |
10. セロ弾きのゴーシュ(1982)
《ネタバレ》 良かったです。最初のネコの表情にしびれました。ベートーベンの「カッコウ!」も、演奏中にトリップするところもアニメならではの良さがたっぷりでした。 [DVD(邦画)] 7点(2013-04-10 08:53:47) |
11. 青春かけおち篇
《ネタバレ》 文句なく面白い!!あ~これならつかこうへいさんが人気あるのは分かる。超お嬢さんの身勝手なお見合いの決着を、かけおち、心中するほどの愛を捨てて、実業家への愛に身をまかせるという女性の身の立て方にはっとした。長年つきあった彼への愛も嘘じゃないし、自分を強く思ってくれる実業家に嫁ぐ自分にも美しい理由になる。女性ってたくましいのね。だけど、その心中につきあうのんびりしてる風間杜夫のことには考えが回らないんだね~なんて男の哀しさに共感しました。子どもが生まれると、あれほど風間を大事にしてた岸田今日子の態度がガラッと変わるとこも凄い。女性映画ってこういうのをいうのかもしれないね。宮崎駿、山田洋次、エリックロメールらには描けない女性映画だった。 [DVD(邦画)] 10点(2013-03-20 01:35:39) |