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Сакурай Тосиоさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 250
性別 男性
自己紹介 サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。
評価はもちろん主観です。
評価基準 各2点ずつで計10点
1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか?
2.視覚的に何かを象徴できているか?
3.プロットの構成は適切か?
4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか?
5.作品のテーマに普遍性はあるか?

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  聖地には蜘蛛が巣を張る 《ネタバレ》 
この監督の過去作はファンタジー的題材をリアリズムをもって描くという作風だったので、こういう実際の事件を題材とした作品は向いているのかなと不安だったのですが、演出に関してはバッチリでしたね。感情を大きく揺さぶるような事件だからこそ、抑制され冷静さを保ちながら現実を見つめさせるスタイルは正解だったと思います。ただ、お話に関してはちょっとどうなのかなと気になるところがありました。主人公のジャーナリストのラヒミの物語よりも犯人のサイードの人物像を描くことに多くの時間が割かれているのはバランスが悪いのではないかと思います。これでは彼女がイラン国外の人間が感情移入するための器のようでしかなく人間味が感じられません。警察や宗教者が犯人とグルなのではという疑惑を抱かせながらストーリーは進むのですが、実際にはそんなことはなくサイードは普通にイランの司法の下で処刑されてしまいますし、ラヒミは組んでいた地元の記者といい感じになってめでたしめでたしみたいな空気になるので拍子抜けしてしまいました。基本的に大衆は殺人鬼は怖いという態度で、イスラム教徒全員が犯人に賛同しているわけでもない部分は劇中でも描かれています。それはそれで正しいのでしょうが、これがイラン社会への批判が目的なら犯人とその賛同者の異常性だけを強調しすぎている気がします。親から子への悪の継承を示唆するラストも問題を社会全体よりも血筋に押し付けているような違和感があります。映画自体の内容よりもイラン本国で撮影を拒否されバッシングを受けたこと等、製作過程や現実の事件の方が興味深いというのが正直なところですね。
[DVD(字幕)] 6点(2023-10-28 23:54:56)
2.  聖闘士星矢 The Beginning
聖闘士星矢については全く知識がない状態で見ましたが、設定というか作品のテーマがよくわからないまま映画が終わりました。初見の人間におススメできる作品ではないという点では良くない映画化だと思います。原作をハリウッド映画の鋳型に流し込んだだけの作品という感じです。冒頭の赤と緑の照明の地下闘技場とか具体的な作品名は思い出せないのに何十回も似たようなものを見せられた気がします。適度に会話にユーモアは入れときましょう、ここら辺で登場人物に共感できるシーンを入れときましょう。まあさすがにハリウッドが長年培ってきた王道作劇です、大して惹きつけられるものがなくとも飽きずに見られます。しかし別に面白いわけでもないです。マッケンユーの戦い方はダンスと揶揄され、男かと思ったと皮肉を言われるのはアジア人へのステレオタイプな認識という感じです。壮大な親子ゲンカはよく見るのですが夫婦ゲンカは珍しいパターンかもしれません。マッケンユーは顔にいくら打撃を受けても傷一つなく綺麗なままです。そこに唯一スタッフのこだわりのようなものは感じられましたが、ただレイティングの問題なだけな気もします。
[映画館(字幕)] 5点(2023-05-10 23:01:19)
3.  西部戦線異状なし(2022)
西部戦線異状なしが再度映画化されるのを知った時、今更これを映画化するの?というのが正直な感想でした。この映画がアカデミー賞を取れなかったのは新しいものが何一つ描かれていないからでしょう。原作が古いというだけでなく最近の作品としても1917の二番煎じ感は否めませんし、予算もそれより少ないためかスケールでもやはり負けています。兵士も人間だった、その人間性を奪った戦争は悪である、確かにそれは正しいですし何度でも語る価値はあるのでしょうが、それはまた単純かつ素朴な認識でしかないとも思います。第一次世界大戦はそれ以降の戦争と比べると兵士の犠牲ばかり語られて民間人の犠牲があまりピックアップされないのはなぜなのでしょうか。確かにこれは現代の技術で作ることのできる最高にリアルな塹壕戦なのかもしれません。ただ1930年版と比べてこの作品の映像が本当にリアルなのかは一考に値するでしょう。汚しや特殊メイク、画面の色遣いは今の戦争映画というジャンルの流行りに合わせたものでしかなく、絵画的な美しいロングショットが何度も挿入されたり、ホラー映画じみた画面の薄暗さは果たして当時の空気感を伝えるという点で1930年版より優れていると言えるでしょうか、むしろFPSゲームに近い部分さえあります。正直陳腐化した戦場の表現よりも農家からガチョウを盗み追われる場面の方が身に迫る恐怖と後ろめたさを感じました。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-09-01 23:28:14)
4.  世界の終わりから
紀里谷和明監督は真面目に現代社会に向き合おうとしていると思います。しかしその割りに内容は薄く感じてしまいます。主観的で情緒的すぎて客観的な構成力が欠けているのがきついです。若者向けに作ったのだとしても、もう少し知性に訴えかける部分が欲しいです。ラスト・ナイツ以降CGゴテゴテ画面を捨ててしまったのはまともに評価されたいからなんでしょうけど、CASSHERNやGOEMONにはあった派手なアクションシーンのような娯楽要素が減ってしまいひたすら画面が地味です。その上で純粋な演出と脚本のドラマで勝負できるほどの実力はこの監督にはないと思います。まあそれでも日本国外でも構いませんので腐らず映画を撮り続けてほしいと思います、社会に対して何か言いたいことがあるのは作家にとって最も重要な素質ですから。伊東蒼はハマり役です、いかにも幸が薄そうな顔が最大限に生きています。映画の出来がもうちょっとまともなら彼女の代表作にもなったと思います。
[映画館(邦画)] 4点(2023-04-29 22:26:11)
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