1. 捜索者
映画では表現するのが難しい距離と時間を見事に体感できる映画です。「もういいよ。諦めようよ」と見ている方に思わせるこの説得力!西部の広大さを常に意識させる、人間なんてちっぽけであると思わせる素晴らしい構図。厳しさとその中でも決して失われる事のないユーモア。否応なく気持ちを高揚させる馬上でのスピードとアクション。そして皆々様が既にご指摘の通り、人々があるべき場所に収まっても、一人帰る所のないさすらい人、ジョン・ウェイン。いやもう最高です。私ごときが今更言うことではないかもしれないけど、ジョン・フォードは映画のなんたるかを熟知している人です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-09-14 22:54:06)(良:1票) |
2. ソラリス
うーん・・・かなりつまらない。これじゃワケ分からなくないですか?ソダーバーグって私は何見ても「センスねぇなぁ」と思う監督なんだけど、実はそれ故にこの作品は期待した。最近新訳の「ソラリス」が出版されて、それを読んだんだけど凄く面白かったのよ。タルコフスキーの「惑星ソラリス」も大好きなんだけど、原作はもっとSF的な面白さがあるんだよね。ダサい映画監督ソダーバーグならその辺を表現してくれるんじゃないかと思ったのだけど、結果的には雰囲気だけの映画になっちゃいましたね。これじゃ「ソラリス」である意味ないんじゃないかな。ただ、音楽だけは抜群によかった。音楽に4点だ。 4点(2004-12-17 23:33:09) |
3. ソウル・オブ・マン
こういう丁寧で良くできているけどのれない映画って評価に困ります。本作はスキップ・ジャイムス、J.B.ルノアーというブルースミュージシャンを中心に彼らの音楽や時代背景を追ったドキュメンタリーで、映像のつなぎ方とかさすがヴェンダースで凄く上手いし、音楽に対する愛情や真摯な姿勢も伝わってくるのですが、いかんせん、どーもホンモノのブルース・ミュージックって聞いてると眠くなります。随所に挿入されるルー・リードとかベックとかニック・ケイブなんかのカバー演奏はカッチョイイので思わず覚醒するのですが、オリジナルになると睡魔が・・。ブルースファンのみなさまごめんなさい!多分コアなファンの方にはJ.B.ルノアーの演奏映像とか涙モノなのかもしれませんが私にはちと上級すぎました。あ、それから【HYDE】様、お先に書かせていただきました。スミマセン! 6点(2004-09-21 12:51:58)(良:1票) |
4. 卒業(1967)
S&Gの音楽が持つ世界観が映画全体を形作っています。これを例えば音楽Bzにしたら・・。全然違う映画になりますねー。バークレーに帰る為、赤いアルファロメオ(でしたよね?間違ってたらスミマセン)に乗ったダスティンホフマンがS&Gの音楽をBGMに橋を渡っているところをフカンでとった映像がすごーく好きです。 7点(2003-12-18 15:04:49) |
5. 草原の輝き(1961)
大人たちの俗物ぶりがバッドとディーニーの清廉さを更に際立たせてましたね。純文学の薫り漂う良い作品。 8点(2003-12-16 13:44:24) |
6. ソードフィッシュ
この作品の持ってる雰囲気って妙に馴染み深い。今夜にもいつものバーでこの監督に会いそうな感じ。ただ、雰囲気は良いのだけど全体的に少し散漫ではなかろうか。もう少し芯になるものがしっかりしていればもっと面白くなる気がした。関係ないけどこの人も「ファイトクラブ」のデビット・フィンチャーもスウェーデン製インテリアになんかひとこと言いたいんだろうか・・。 7点(2003-12-12 11:20:27) |