1. その夜の侍
《ネタバレ》 うーん、一言で言うと「理解不能」。登場人物がみんなおかしい。でもソドムとかイディオッツみたいに最初から変な世界を描いているわけでもなく、かといって発狂しておかしくなる様を描くでもなく、端的に「行動が理解しがたい」。 ■あえて言えば木島の傲慢さに対して周りがあまりに「ふがいない」ことは一本通っているが、しかしそこから何かを展開していくような話の構成でもない。頻繁に出てくる「なんとなく」「暇」「平凡」等は鍵のはずなのだが、それがメッセージとして昇華している印象もない。登場人物は皆シュールだが、シュールさはむしろ平凡の逆を行っていて、ストーリー的に不整合に思う。 ■結局、何をやりたいか分からないまま終わった作品であった。 [DVD(邦画)] 2点(2013-08-30 23:45:18) |
2. ソフィーの選択
《ネタバレ》 ホロコーストの問題と、現在における三角関係の問題とが、重心の定め方を決め切れずにどっちつかずになってしまった印象。ネイサンの精神病など、重要な返し部分があまりというかほとんど生きていないし、逆にホロコーストの話としては前半がただのロマンスになっており退屈。よさそうなシーンもいろいろあるだけに「絞る」ことの重要さを感じた。 [地上波(字幕)] 6点(2010-09-29 01:07:01) |
3. ソウ2
《ネタバレ》 続編としてはかなりがんばっている。でもなんか散漫としすぎ。ごちゃっとしてて。オチは読めなかったけど。 [DVD(吹替)] 7点(2006-12-29 18:17:29) |
4. ソナチネ(1993)
《ネタバレ》 自身初のキタノ映画。 「やくざ、辞めたくなっちゃったよ」「死ぬのが怖いって言ってると、死にたくなっちゃうんだよ」など、何かを感じさせるセリフが多い。 エレベーターのシーン、ラストの銃撃戦などはさすが。ダイハード3、もろパクってる。 個人的には「車ふっ飛ばしちゃって、帰りどうすんだよ」ってのがなぜか残ってる。面白いわけでも、心に響くわけでもないのに。 [DVD(邦画)] 6点(2006-12-21 15:21:04) |
5. ソウ
《ネタバレ》 これはすごい!完全解読をみてそう思った。あれが全部正しいとは思わないが、そのぐらい深く考察する価値のある映画だとは思った。 内容的には、犯人が○○であるのは、「病気なんだ」のセリフですぐわかったが、犯人が××だとは!「最前列」は言われてたのに頭に残ってなかった。 唯一つ、「interesting man」を「おもしろいやつ」はないだろう。「おもしろい」というのは、馬鹿にしている、という意味だと最後まで思っていた。どちらかというと「いいやつ」のほうがいい訳だと思うが。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-18 23:36:53) |