1. ウィラード(2003)
学生運動をテーマにした「いちご白書」のブルース・デーヴィソン主演で作られた、同名映画のリメイク。 主演は、バック・トゥ・ザ・フューチャーの第1作のみで降板させられた、父親ジョージ・マクフライ役のクリスピン・グローバー。本作では、オリジナル作へのオマージュが随所にみられ、劇中では、幼少の頃のマイケル・ジャクソンが歌うオリジナル作「ウィラード」の続編「ベン」のテーマ曲も使用されている。 動物パニック作品として作られた「ウィラード」と動物と少年との友情に重点を置いた続編の「ベン」では、 作風が異なるため、しっとりと哀愁のこもった主題歌「ベンのテーマ」は本作には不釣合いな はずなのだけど、リメイク作では、うまい使い方をしていると思った。 また、劇中で登場する主人公ウィラードの亡き父親のポートレイト写真は、オリジナル作の主演俳優ブルース・デーヴィソンその人である。 リメイク作品としては、珍しく秀作なのではないだろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2006-01-20 01:24:20) |
2. ULTRAMAN
レビュー書くのが難しい作品ですね。 赤い光と青い光ってのは、「初代ウルトラマン」が地球にやってきたときのモチーフですな。光の国の親衛隊長の初代マンが赤い玉となって、刑務所を脱獄した極悪怪獣ベムラーの青い玉を追いかけてきて・・・とかなんとかってやつ。 しかし、造詣はもうウルトラマンじゃないですね。 大人の目から見ても、ことさら、作品として評価できる内容を見出せず、一緒に見ていた子供らですら、集中力をどこかへ放棄し、別のことをやっていました。 なので、本作は、子供向けでも大人向けでもない、中途半端な作品となってます。 主人公が、地球の子供達のためとか地球の平和のためにとかって戦うんではなく、自分の息子や家族のために戦ってる感は、ある意味、説得力ありましたけどね。 まぁ、どっちつかずですわ。 [DVD(字幕)] 4点(2005-09-30 02:39:24) |
3. ウエストワールド
ジュラシック・パークとターミネーターを足して割ったような作品。 元々、マイケル・クライトンのテーマパーク物パニック映画の元祖のような作品であって、自身で監督、脚本も兼ねている。アイデアなどを取っても高いオリジナリティを持った作品だ。 倒しても倒しても立ち上がってくる「ターミネーター」のサイボーグが、ユル・ブリンナー扮する暴走ロボットの影響を受けているのは疑う余地がない。 7点(2004-05-07 02:04:12) |
4. 運動靴と赤い金魚
兄のアリと妹のザーラが、けな気で可愛い。 その上、脚本がしっかりしていて、日常のちょっとしたことが、小さな兄と妹の二人にとってはとてつもない大事件であり大冒険に映っているという視点の見せ方が、とにかくうまい。 観客も子供たちの視点に終始置かれているので思わず手に汗を握ってしまうのだ。 クライマックスのマラソン大会の見せ方も唸ったし、最後のオチも素晴らしい。 とにかく素敵な作品だ。 9点(2004-05-02 12:38:24)(良:1票) |
5. ウォー・ゲーム(1983)
観ているモノの頭を無理やり、最初から極度の緊張感に突っ込む手法と言い、問題が流れ出してからの見せ方と言い極上級である。 何度観ても面白い。 暴走するコンピュータの無機質な音声が雰囲気を盛り上げる。 ジョン・バダム作品の中でも、傑作中の傑作だ。 8点(2004-05-02 12:33:57) |
6. ウイラード(1971)
《ネタバレ》 主演は、「いちご白書」のブルース・デービソン。 上司役に、「ポセイドン・アドベンチャー」のアーネスト・ボーグナインが出演している。 ブルース・デービソンは近年どうしてるのかと思っていたら、「X-メン」の上院議員役などでチラリホラリと見かけました。 ベンを筆頭に無数のネズミたちの演技がいろんな意味で特筆モノ(?)であるし、敵役のアーネスト・ボーグナインにブルース・デービソン扮するウィラードがネズミをけしかける時の復讐劇としてのカタルシスには素晴らしいものがある。 しかし、実は復讐を終えた後に動物パニック作品としての恐怖と本性が現出するのだ。 作品自体はB級なのでネズミの不自然な演技(?)は気にしないように、大きなアラはご愛敬です。 9点(2004-05-02 12:25:00) |