1. 運動靴と赤い金魚
マラソン大会で3等をとれば妹に運動靴をかってあげられるのに、結局一等になってしまう、という話。妹がまたとてもかわいい。まずしいイラン人の家庭の様子が良く描かれている映画なんだけれども、ほのぼのしているので、陰残なばかりの映画よりよっぽど好感度高いです。ただ、まずしくても学校にいかせるのは大事だな、とかそういうことはちゃんと考えさせる映画です。あの兄妹も、貧しくてもしっかり学校にかよって勉強しつづけてほしいなあ。メチャ厳しい学校の先生も、戦前の日本の教師のようで、なんか良かったです。 7点(2001-09-24 11:37:04) |
2. ウェディング・バンケット
私は個人的に、「グリーンディズティニー」以外のアンリー作品ははずれなしと思っているので、グリーン~をみてがっかりした人も、この作品や推手や、恋人たちの食卓はぜひ見て欲しいと思います。みないと絶対そんする!!父ランシャンが、息子がゲイであることをしっても、孫の顔をみるために知らぬふりをつづけて皿を洗う背中。中絶に向かう息子夫婦が出かけようとするのをとめようと、かばんをとりに転びながら戻る母の姿。偽装嫁を責めることなく、「あなたと赤ちゃんがほしい」と泣いてすがる母の姿。こうした何気ないがにじみ出る親の愛情を見て、それを「周囲」の雑音と切り捨てることができようか?もう後半、涙、涙でしたよ。アンリー万歳!! 10点(2001-09-09 00:12:45) |
3. ウェルカム・ドールハウス
すばらしい。いじめられっ子の日常がとても緻密に描かれていて、ある年齢から家族の仲良しごっこが滑稽におもえてくるという描き方が「SHOW ME LOVE」も思い起こさせる。「クール」なものへの憧れ、「非クール」なものへの嫌悪感。そしていきなり妹が誘拐されてしまうなど、アメリカ社会の闇の部分もにおわせる緻密な作り。いやー、よくできた作品。ハピネスに負けず劣らずすばらしい。 9点(2001-09-08 23:52:23) |
4. ウディ・アレンの重罪と軽罪
小さな罪=浮気が大きな罪=殺人へと発展していく話。殺人を指示した眼科医は何のさばきもうけないし、ウディアレンが思いをよせる知的な女性は軽薄なアホプロデューサーと結ばれる。まったく神も仏もありやしないよ、という展開。淡々としているけれど実に深い話なので、何回か見るとまた違った感想をもつであろう。 8点(2001-09-08 22:16:47) |