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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1615
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  雨月物語 《ネタバレ》 
久し振りに再見しましたが、やはり面白いですね。特にラスト、源十郎が村に帰って来て宮木と一夜を過ごすシーンは、改めて観ると(技巧的にも演技的にも)最初から最後まで凄まじい完成度だと思いました。もちろんそこまでも(全体としてもコンパクトサイズなワリには)お話の内容も含蓄もミチッと詰まっていて(=人の物語としても、或いは人でないモノの物語としても)その点でも完成度が高いなあ、と。  中でもやはり、京マチ子さん演じる亡霊とゆーのは、このごく生々しい物語の中でも一際「超常のモノ」たる存在としての好い意味での「浮いた」感じが見事でした。それは彼女が備える類稀なルックスの効果も確かに大きいとは思うのですが、もう一つ、所作の巧みさも非常に効果的だったと(今回改めて)感じたのですよね。劇中でも実際に能を舞うシーンがありましたが、その他のシーンでも多分に日本舞踊的とゆーか、着物を着たうえでの滑らかで・しとやかで・かつ艶やかな種々の動作とゆーのが、実に美しくも妖しく(スペシャルなモノに)感じられたのですね。コレは類似の映画として『怪談』の雪女役・岸惠子さんを観た時にも感じたコトなのですケド、だからコレって現代で年頃の役者に演らせよーとしたってモ~ちょっと中々に無理だろーな…とは思ってしまいましたよね。。
[インターネット(邦画)] 9点(2023-02-26 16:40:05)
2.  ウエスタン 《ネタバレ》 
長尺とは言え、これは一本の映画でありながら、大河ドラマと見紛う程の壮大で重厚な見応えは正にレオーネ的一大西部映画叙事詩、ある点で確実に「映画を超えた」映画だと思う。この奇跡の様な演出を可能にしているのは、第一に監督の優れた時間感覚、また画面に入りきらない程の顔面ドアップの連発全てを目だけで何もかも語って成立させる俳優陣の卓越した表現力、そしてモリコーネの傑出した音楽に他ならない。冒頭の15分こそ、私の最も好きな「映画のオープニングシーン」である。典型的西部劇ながら最後までダレない展開運びもまた見事。ド級の褐色美人クラウディア・カルディナーレはもはや女傑と言ってよいイイ女っぷり。ブロンソンもフォンダも格好良過ぎる。超オススメ。
[映画館(字幕)] 9点(2019-12-31 01:58:14)
3.  ウィッカーマン(1973) 《ネタバレ》 
カットにカットを重ねて削りまくってのこの尺というコトらしいですが、サスペンス部分の出来映えはソレでもかなり高度で緻密ですよね。なので、ある種どーいう演出方針を採用したとしてもそこそこ面白くはなる優秀な脚本、というコトだとは第一にも感じます(件のリメイクですら、ソッチから先に観た…て人だと決してソコまで悪い評価にはなっていない様にも思われますし)。  個人的にはその上に、一つホラーとして・或いはもう一つその「カルト」としての雰囲気(or「世界観」)とゆーのがまた実に興味深かった・面白かったと思うのですね。やはり単純に、知性(人間性)を残す一方で明確な悪意を持って団結した一団、とゆーのは正直いちばん恐ろしい…と思うのですよ(ゾンビよりよっぽどタチが悪い)。その時点でホラーとしたって(よく考えれば絶対に)かなり怖い作品に為らざるを得ないと思うのですし、その一方で本作はソレを終盤までひた隠しに隠して(⇒その為に風変わりで滑稽な演出をふんだんに纏って)居るが故に、また立派に奇天烈極まる「カルト」とも為り果てているのだと思うのですね。オーラスまで、実にユニークな空気感だと思って観ていましたし、そのオーラスはまた至極に美しいカットで終わっていったりもするのですが、その最中は何とも薄ら寒い極上の「ホラー観た感」をも感じ取れていました。傑作かと。
[DVD(字幕)] 8点(2022-12-26 19:12:08)
4.  ウエスト・サイド・ストーリー(2021) 《ネタバレ》 
リメイクですが、一番肝心な音楽(楽曲)や展開運びは結構「まんま」なので、逆に凡作には為り得ない、というヤツかも知れませんね。ただ、知らずに観に来ると実はハッピーエンドではない…というトコロにはある種面喰らうのかも知れないと思います。言われてみれば確かにミュージカルでNonハッピーエンドてのも実は結構珍しいかな~と思ったりもします(翻ってオペラはバッドエンドだらけなのですケド)。  しかし、各要素の「アップデート」ぶりは率直にどれも素晴らしく、特に映像面は流石のスピルバーグという上々の出来だったかと思います。緻密なカット割り&凝ったカメラワークがダンスシーンの臨場感や画的な面白さを倍増させると同時に、その他の場面でも監督一流の優れたテンポを生み出していて長尺ですが実にリズミカルに観てゆくことが出来ました。正直、リメイクでアカデミー作品賞はかなり厳しいかと思うのですが、監督賞あるいは撮影賞は大穴で来るかも知れませんね(対抗が弱くないのでどーかな…とも思いますが)。  キャストでゆーと、期待のアンセル・エルゴートはスラっと長身な体躯+ソレを活かしたダンスやアクションも素晴らしかったです、が、歌はたぶんプロではないのでココはごく普通という感じでしたかね。他のキャストも歌はソコまで巧くもねーな…と思ってしまったのが正直なトコロなのですが、ひとりマリア役のレイチェル・ゼグラーちゃんはもう場違いにウマい!とゆーか凄まじかったです。聞いたトコロ、歌ではYouTubeで既に大バズリしてた人だとのコトで、中々キョウビの売れ方ポイなあ…と思いました。まだ若い(20歳)しルックスもキュートだし、今後に期待ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2022-02-13 18:28:23)
5.  運命じゃない人 《ネタバレ》 
監督の作品は『鍵泥棒のメソッド』『アフタースクール』から先に観ていましたが、個人的には本作がダントツで一番面白かったです。ストーリー上のギミック自体の面白さ・テクニックを超えるもの(テーマ性だとか)がある映画では確かにないのですけど、その種類の面白さ、という面では最高レベルではないでしょーか。最初、宮田の話はさほど面白くはありませんが、次の神田の話でガクッと面白さが跳ね上がり、そして素晴らしいのが、最後の組長の話でも同じぐらいガクッとまた面白さが跳ね上がる「尻上り」な作品である点かと思います(このレベルで優れたアイデアが二度も楽しめる、というのは、非常にゴージャスに感じますね)。  あと意外とよく出来ていると思ったのが、それでも酷い目に会うのはどこかアクドイ奴から順番に、という少しだけ勧善懲悪な点でしょうか。神田もしれっと100万円なぞせしめようとするから少し怖い目に会う羽目になったのだし、それにイラっとして逆襲してやろうとしたが故にあゆみも組長に捕まる羽目になりました。神田の事務所に自分の調査資料があることは分かっていたのですから、そこに組長を誘導したのは(組長が宮田の家に行ったのは確かにほぼ偶然に近いとは言え)やや迂闊だったと言えるでしょう。一方で、全く悪いコトをしていない宮田には被害が皆無、というのも中々鮮やかだったと思います。色々とお見事な作品でした。
[DVD(邦画)] 8点(2020-12-15 23:32:21)
6.  海の沈黙 《ネタバレ》 
極めて上質な文芸映画。ごくコンパクト、かつ非常にシンプルで明快な話ながら「人間性」というものをここまで見事に鮮烈に描き出すか、という傑作。物語(原作の小説)自体のハイ・クオリティを、理知的で静謐な優れた雰囲気で映像表現に結実させる演技・演出というのは、どちらも実に素晴らしい。メルヴィル、斯くの如し。必見。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-04-18 13:42:29)
7.  ウルフハウンド ~天空の門と魔法の鍵〜 《ネタバレ》 
ロシア製のかなり重厚なファンタジー。貫徹された寒々しく薄汚れた質感は、生存の厳しい古代の世界観と登場人物の野卑な力強さをいやが上にも高めている。この手の大作としてはやや短尺なようにも思うが、適度にシンプルで分り易いシナリオと、要所を押さえた巧みな展開運びで、重厚さを損なうことなくテンポ良くコンパクトに楽しく観れる。アクションは非常に力強い上にかなり分量が多く、大きな見所になっている。あくまで「人間」の物語としてファンタジックな超越的要素はかなり控えめに(ただ適度にファンタジックな雰囲気は醸す程度に)使って進行するが、最終盤は「神」対「神」の取っておきのド派手な展開で見応えもド派手。やや画質が古臭く2000年代より前の映画に見えなくもないが、面白さは不変。掘り出し物な良作。  なんか話が『ドラクエⅤ』に少し似てるようにも思うのだが、15分オーバーとは言え2時間の映画でこんだけ面白いファンタジーはつくれるのである。例の凡作の製作陣は、この映画をまず観てほしい。
[DVD(字幕)] 8点(2020-01-14 23:33:45)
8.  ヴィレッジ(2023) 《ネタバレ》 
率直に、思ってたのとはだいぶ違う映画だったとゆーか、観る前は何となく、ある種の「社会派的な」+「具体的で個別的な」内容を描いた作品、を予想してたのです。がギッチョン!何つーかドコか確実に「寓話的」な方で、そして実にごく「普遍的」な方でもあるお話…だと思ったのですよね(個人的には正直、相当に高度に共感できてしまいましたね)。  まあゆーて、私も普段やってる仕事の「本質」ってのは、正に「ストレスに耐えるコト」であって、でその「ストレス」ってのも結局は大体が「自分の目的を叶える為に⇔自分が『悪人』と化すのを如何に耐え忍ぶか…というコト」だと思ってますからね(⇒まァ私自身は幸いにも、悪人…とまでは言わなくとも人に「嫌われる」よーなヤツ、というレベルで済んでは居るのですケド)。だから今作で描かれるズバリそのモノ、とゆーのも、私にはソレこそ「物質的な安寧を得る為に⇔精神的に地獄に堕ちるコト」乃至は「高潔な精神世界を揺蕩う為に⇔悲惨な現実の中でのたうち回るコト」というトコロの”トレードオフ”だと見えていたのですね(⇒その二つが、この世界では中々「両立」してゆけない…というコトにこそ、今回私はイチバン共感したのだと)。  じゃあ何故、ソレが両立できないのかと言えば、端的には物質的=経済的=カネ、というコトだから…なのかと思います(⇒ぶっちゃけ、この世が「資本主義」だから=所謂「善なる人間性」と「社会のメインの目指すモノ」が異なるからだ、と言っちゃって好いかと)。そーすると例えば、社会の仕組みを「『善人』で在れば⇔『満足』いく生活が出来る」とかに”無理やりにでも”変えてしまえば、意外とウマくいったりしないのかな?と思うのは、ソレも(ある種また)当然かもな、と。でも、いちおう大人に(=大人と言われるトシに)為ってみると、ソレって多分ウマくはいかないだろーな…とだって(またまた)思うのですし、ソレは何故かって、そのクリティカルな理由はおそらく、その「善人」とは?も或いは「満足」とは?も、どーしたって結局「定義できない」=「万人が納得する答えが見出せない」からだろーな…と。極論、善人なんかでなくても(=悪人に為っても)モ~全然イイ!から「他人より好い」生活をさせろ!=「他人を見下せる理由」を寄越せコンチクショー!という輩が、この世界から根絶されるコトなんて決してない…とも思いますし。あと、結局、カネほど「客観的な物差し」って、他に世の中に存在してない…てコトなんだろーな、とも思います。結論、やはり世の中とゆーのは「徹底的に+構造的に」ごく世知辛いモノだと思いますよね。  だからまた、当然の如く、今作でもラストにそのコトへの「答え」が出てる・出せてる、なんてコトは全くなかったと(チャンと)思いましたよ。なのでまたまた、だからまァ確かに「投げっ放しな・不親切な」映画だよな~とも思ったりもするのです(が、でもゆーて、もしそーじゃない…テンなら逆にちょっと「怖く」ねーですか?とだって、ね=何故ならソレって多分モ~「宗教」だから、とね)。でも、でもでも、そのラストで横浜流星が如何にも「テーマ的な空気」を醸しつつも吐き捨ててゆく「こんな村、なくなってしまえば好い…」という台詞は、しかしコレは何故かミョ~に、私自身には「突き刺さった=貫かれた」という感覚があるのですね。ソレは、実に逆説的な意味で「ソレって多分『村』じゃないんだよ…」というトコロとして、実に際立つよーに感じられたのだろう…な~んて(ちょっと、かなり不思議な感覚でしたですね)。  で、最終の結論は、色々な意味で確かに「ネガティブな=ネガティブな方に(結果的には)突き進んでいく」映画だ、とは思われていて、だから本質的には+個人的には本来絶対に好みではない「ハズ」の作品だ、とも思うのですよね(⇒ソレは私の「ポリシー」として、ですね)。でも、しかし、中々どーして、何故か実に面白く観れてしまったのが本当に正直なトコロ、なのです(⇒自分でも、コレは相当に意外です)。単純に、映画自体の性質は、総じて諸々と(比較的)分り易い・シンプルな・典型的な方、のヤツかな…とも思いました、がでも、ソコを無駄に洒落込む…となると、コレも無駄に(=必要以上に)分かり難くもなるかもな…とも思うのですよね(⇒だからコレも、結局はごく「適切な」コトだったのではねーかな、という感覚の方が強くてですね)。重ね重ね、最終の結論は、シンプルなコトとしてオススメ出来るか・出来ないか、で言えば、個人的には確実に前者ではある作品なのですよね。観て損は無いかな…と。
[映画館(邦画)] 7点(2023-05-07 10:31:17)
9.  ウィッチ 《ネタバレ》 
再見なのですが、初見時はあまり好い印象ではなかった記憶があり…で実際今回の2回目も、ごくラス前までは疑問の方が大きかったのですよね。正直、前半はあまりホラー色が強い方の作品ではない様に見えてまして(少なくともソレが明確・明瞭ではない)どちらかとゆーとヒューマン・サスペンスの方…とゆーか隔離されたストレス状況における人間の狂気、みたいなモノがメインディッシュぽく感じられて、でもまずはソコの出来自体は中々かな~ともやっぱ思うのですよね(ソレ自体は初見でも再見でも変わらず)。しかし後半はまた、まず超常の存在の介在がほぼほぼ確実になってゆく一方で、でも翻ってホラー的な展開運び自体はやや不可解系の方に倒れてゆくとゆーか(特にその「敵」がナニをしたくてどーいう攻撃を仕掛けているのかが明確でないから)要するにごく生々しく・実際的に始めたお話が突然フワフワ終わってゆくな…という感じが強くて、結果どーにも(前半と後半が)ミスマッチに思えていたのですよね(⇒重ねて、ラスト10分まで)。  でも今回観直したら、ソコら辺ってオチで全部明快になってるジャン!とフツーに思い直しました(アレ?初見時は観誤ったかな?)。結論、個人的には文句無しに良作以上かと思いました。『ライトハウス』も楽しみです。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-21 23:12:00)
10.  ウルフウォーカー 《ネタバレ》 
お話の内容は『もののけ姫』にかなり似通っている(細かい設定も結構似てる)のだけど、よりシンプルで子供にも分かり易くある部分で「改善」した、というコトにも見える。結果的に(前述の分かり易さに加え)テンポや話のまとまりも非常に高水準に仕上がって、単純に(青少年向けの)娯楽作品としてはこっちの方が上、と言ってもよいかも知れない。個人的にはこのラスト、実は問題があんまり片付いてないのではないかとも思えてソコは完全には腹落ちしなかったが、あくまでシンプルで分かり易く、ということを重視したのであれば、それは今作の「絵本的」な絵柄とのマッチングという観点からも適切な方法論だ、とも思う。  数少ない2Dの外国産A級アニメでありますが、最近は2Dアニメでも技術の向上が著しいのですね。こんなにヌルヌル動くの?と少しビックリしました。多分にCGのアシストもあるのでしょうが、この手のが世界中でバンバンつくれるということになってくると、日本の業界もうかうかしては居られないですね。
[映画館(吹替)] 7点(2021-04-17 15:52:41)
11.  ヴィナスの接吻 《ネタバレ》 
ヴィナスの彫像にキスしたら、なんとホンモノになっちゃった!とゆーのからしても、非常に軽~いノリのラブコメ。しかし、何と言ってもこのヴィナスを演じるエヴァ・ガードナーがとんでもなく美人(完全に全盛期、なのですかね)。彼女のフワフワと浮世離れした「女神」ぶりも、これまた観ていて実に微笑ましい。その上に、名曲『スピーク・ロウ』の醸し出す極上のムードも絶品(いちおう、元はブロードウェイのミュージカルというコトで)。洗練された繊細な甘さを纏う、古き良き時代の「粋」な良品。
[DVD(字幕)] 7点(2020-10-07 22:55:48)
12.  海辺のポーリーヌ 《ネタバレ》 
田舎な海辺に女と男、んなもんヤることは決まってる、とは言え、女どもは良く言って恋愛体質、悪く言えば尻軽である。しかし、尻軽一号のマリオン姐さんは美貌も然ることながらプロポーションが抜群で、水着・ヌードシーンも多くその点は大変に結構。二号の小娘もとても健康的で見た目は中々魅力的。男どもは、アンリは軽薄な女コマシ(加えてハゲ)、ピエールは中盤まるで刑事かの如く執念深く疑惑を追い回すが、だからお前はフラれるんだ、としか言い様が無いし、シルヴァンはなんも分かってないガキなので、総じてキャラクターに全然魅力を感じない。だが、こいつらがゆるーくスッタモンダするサマは(どうでもいいという意味で)実に滑稽で、コメディとしてはかなり面白かった。良作だと思う。
[映画館(字幕)] 7点(2020-02-16 03:54:26)
13.  ヴァチカンのエクソシスト 《ネタバレ》 
ホラー的な中身としては超・典型的な悪魔祓い系ですが、出来自体は相当に好い方だと思います。やはり、ストーリーがオーソドックスでも細かいトコロをチャンとつくり込みさえすれば⇒逆に十分に観れるモノには仕上がる…ってコトを再認識できますね(+昨今でも映像技術自体は日進月歩で向上してるのですから)。とは言え、中で今作は娯楽映画の方にごく寄りまくった方のホラーなのでして、最後まで観ても怖い!と言うよりは(高度に)ワクワク楽しい!という方のヤツだとは思いますかね(⇒やや若年層向け…な感じかと)。  しかしその「娯楽的」という意味でも、序盤から比較的かなり驚ろ驚しく派手めだな~思ってたのが⇒終盤は更にデーハーで最早ファンタジック・アクション!みたいな感じになるのも、肝心な主役のラッセル・クロウの役づくりの高いコトも、あとロケ地の修道院がかなりイイ雰囲気なコトとて、んで無駄に長尺にせずテンポ重視でコンパクトに仕上げちゃったコトなんか、も含めて、最終的な完成度ってのはやっぱ高かったな…と思いますね(重ね重ね、娯楽ホラー映画としては)。でもいったん、評価としてはこの位にしておこうと思うのですが(⇒手堅いケド、目新しさみたいなモノは少なかったので)たぶん次回作があるのかと思うのでソッチの方に期待して貯金しておきます。
[映画館(字幕)] 6点(2023-07-30 21:25:17)
14.  ウィリーズ・ワンダーランド 《ネタバレ》 
まず内容自体は少しレトロな…とゆーか、やや古臭いな~という様なホラーのお話にも思えます。で、大いにアクション寄りなホラー(コメディ)なのですケド、そのアクション自体は正直ソコまで大したこと無い…とゆーか、映像の出来自体が全体的にもやや平凡かな~と思いましたね。特に、その敵なる悪魔憑きロボットは8体も居るのですが基本ただひたすら素手でボッコボコに殴り倒すダケなので展開運びにバリエーションも欠いているかな、と。結論、兎にも角にも、主演があ~んな感じのニコラス・ケイジでなかったらモ~箸にも棒にも掛からない、という作品だとは思うのですよね。  ただ、その肝心なる彼のキャラクターの諸々のつくり込みと、またその諸々の演技(実技)のクオリティについては、コレもモ~率直にかなり好く出来ていた…とは思うのですよ(正直、ソレを観てゆくダケでそこそこ十分楽しめる…というモノだとも)。とは言え、個人的には終盤はちょっと飽きが来ていましたし、やっぱりワンランク上の映画を目指すのであれば主演のキャラのみならず何らか他にもクオリティを盛り込む…というコトは出来なかったのですかね?(コレだと単に紛うコト無きB級だ…というコトにしか…=ニコラス・ケイジが単にもはや紛うコト無きB級俳優だ…というコトにしか…)まあ、コレも個人的には音楽とかはちょっと凝ってたりして悪くなかったかもな…とか思ったりするのですケドね。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-09 23:42:10)
15.  ULTRAMAN 《ネタバレ》 
最初に私個人としてのウルトラマンとの関わりを申し上げておくと、就学前には(特に夏休みとかに)帰マンあたりの再放送が観れてたかな…という世代でして、小学校低学年の頃はレンタルビデオとかでグレート、パワードを観、そしてその後ティガのテレビ放映は全部(食い入る様に)観てたかと思います。その後は長いコトほぼ観てませんでしたが大学の頃に初代とセブンは全話なにかしらで観ましたね。そしてかなり後に(それこそ就職後とかに)ネクサスは(何故か)また全部観たのですよ。で重要なのが、私はこのネクサスはかなり面白く(=熱く)観切るコトが出来た…てコトなのですね。  なので(当然の)結論、私は今作フツーにかなり面白く観れましたのですね(だってモロ前日譚で、かつ同じスタッフがつくってるんでしょ?)。しかし、とは言いつつも感じるコトとしてはやはりちょっと「中途半端」な…とゆーか、随所でまだまだ子供向け(子供騙し)なんだケド、また随所で(ちょっと無駄に)グロい…というネクサスが「失敗」したと言われるコトと同じ理由ってのはまたしっかりと感じ取れたのですよね。やや大人向けにシリアスでダーク&ハードとゆーて、そもそもが初代マンの第一話のリメイクなのだから本質的にはそんなにシビアな話でもないワケで、ソコでのこのショック描写のグロさ加減はやっぱちょっと「無駄に」という気がしてしまいます。音楽も(テーマ曲は結構好きですが)特に「空自のテーマ」的なのはアッケラカンとちょっとダサいですし、あとは何より演技の稚拙さは(ほぼ全員)やっぱ相当に酷いっすよね。色々と「仕方が無かった」という面も少なからず見ては取れますが、総じてちょっとチグハグ・不整合な感じはやはり否めませんかね…  まァ~でも、今回観直して(ネクサスを観た頃に一度観てました)思ったのが、それでもコレが在ったから今が在る…とは思えたとゆーか、特撮もの・怪獣ものを総じても(世界的にも)これらのコンテンツはごく子供向け⇒大人もワリと楽しく観れる、というモノに確実に変わってきている、その全体の流れの中ではひとつの「必要な試み」だったのだろうなあ…とは感じたのですよね(=やっぱ色々試してみないと最初から全部成功するってモノでは全くないのだろうな、と)。そのコトも含めて、評点は(心置きなく)高めに寄せてはおきます。
[DVD(邦画)] 6点(2022-05-14 00:47:40)
16.  ヴァンダの部屋 《ネタバレ》 
こ~れは…映画として評価するのは正直言って中々難しいというか、個人的にも(どーしてこーしているのかは重々分かるとは言え)いくらなんでも暗すぎるし長すぎるし説明も不足してるし、とは思います。ただ、コレは……もし映画館で観ていたら更に凄まじかったろうと思いますし、どこかしろに共感が引っ掛かれば確かに唯一無二の「絶望感」というのを嫌と言うホド味わえる稀有な作品だと思いますね。  朝起きて、咳込んで嘔吐し、それを打ち消さんとするかの如くおもむろにコカインを吸引する…これだけでも、この人何のために生きてるんだろ、という絶望をこの上なく生々しく実感できるのですよね。抽象的な意味でなくて、正に「悪夢」の様な人生。麻薬はむしろそんな人生に少しだけでも「存在意義」というものを与えてくれる希望のよーにすら思われます。彼らが自暴自棄に陥らず、なんとかかんとか悪い意味での衆目を集めずに大人しく生活しているのも、ただ麻薬をやりたいから(=逮捕なんかされたらできなくなるし)なのだろうとも思われますし。事ここに至っては何が正義なのかももはや分からなくなる、とでも言いますか。強烈な映画であることは確かですね。  分類的にはドキュメンタリ(に非常に近いドラマ作品)ということのよーですが、質感はどちらかとゆーと普通に劇映画に近いです。前述どおりの部屋の暗さ、全く動かない置きっぱなしカメラ、音も皆無、という漢気溢れる演出方針が形づくる寒々しい雰囲気自体は、どこか荘厳な感じすら帯びているというか、中々オツな味わいを感じ取れるヤツだと言えるでしょう。ただ、DVDだとちょっと画質がイマイチなのですよね(残念)。
[DVD(字幕)] 6点(2021-02-07 01:59:53)
17.  ウィッチクラフト 黒魔術の追跡者 《ネタバレ》 
主人公たるセクシー肝っ玉母ちゃんが熟達の黒魔術師、という意味では、スリラーよりは確実にホラーに近いと言えるだろう。しかし、今作の恐怖とゆーのはより実際的(むしろ社会的)と言うか、超自然の力はごく善なるものに用いられ、逆に悪たる恐怖の源泉は実在してもおかしくない様な犯罪組織、ひいてはそれが蔓延る暗澹たる社会そのもの、と言うべきか。とにかく、こんな簡単に人身売買組織が女の子をそっくり纏めて誘拐できちゃって、警察含む公的機関も完全に取り込まれてて全く味方になってくれない、というトンデモない状況で、そこには率直に中々に高度な不快感を得られた(でも、いわゆる発展途上国って割とガチでこんなのが当たり前なのかもね…将来日本もこーなったらヤダなと)。  ただ、特にショック描写の諸々は(逆にある種のリアリティと陰湿な心地悪さは在るものの)かなり地味&マイルドで、それは肝心の黒魔術シーンも総じてそうだし(ラストとかも、目玉一個で娘の命が救えちゃうのはこの手のにしてはなんか随分とお得感がある)、他にも例えば人身売買とはゆーても女の子の暴行凌辱シーンがそのものズバリでテンコ盛り、とかいうコトでもない(それはそれで別にいんじゃね、とも思われるが、やや肩透かしなのもまた事実)。要は低予算ぎみ、という風に思っとけば間違い無いかもと(画面の質自体は意外とそこまでチープでもないのだけど)。  結論、普通のオカルトホラーではなく、ちょっと珍しい「社会派」ホラーとして観てみてはいかがでしょーか。個人的には、その意味では観る価値は十分あるよーにも思えますですね。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-09-28 23:30:06)
18.  美しき結婚 《ネタバレ》 
結婚願望を拗らせた女性が軽ーく暴走していく様を描いたコメディ。主役は正直あんまし可愛くないし(頼れる親友のアリエル・ドンバール姐さんの方が100倍美人)、相当イタイ女なのも間違い無いのだが、ちょっと痛々しさが過ぎて、途中からは少し情が移って「何とかハッピーエンドに漕ぎ着けてくれ!」と懇願しながら観ていた。ので、中々スリリングで実は結構面白かった。  結局、その儚い希望は考え得る中でもそこそこ最悪に近い形で打ち砕かれるのだが、このたびの男の「振り方」が、この手の面倒臭い女の取扱の手本と言ってよい様な優れた対応であり、正直そこの「口説き」が本作の最大の見せ場である(前述どおり、それでもかなり失敗に見える形で決裂してはいるのだが、この事案は最悪の場合、命に係わる事象をも引き起こしかねないことを鑑みるに、十分に成功だったと言えると思う)。まあ、全体としては為る様に為っただけの物語であり、巧さは在るが目新しさは無い、とも言える。
[映画館(字幕)] 6点(2020-03-22 03:05:19)
19.  ウェディング・ハイ 《ネタバレ》 
コメディですが、笑えるとゆーよりは正直「微笑ましい」とゆーか、少なくとも全編でゲラゲラと笑えるって作品じゃあなかったかな…とまずは思ってしまうのですよね。いや、全く面白くない…なんてコトは微塵もないのですよ。私も数箇所、例えば結婚式でタルコフスキーに全力でオマージュを捧げる(=どー考えても出世の見込みの無い)映像ディレクターの中尾くんとか、モ~流石!としか言い様が無い片桐はいりの「一言のキレ味」とか、あとはクライマックスの投げ縄だって率直に面白いボケだったと思いますよ(⇒ソコらに関しては声を出して笑った…てのが正直なトコロでして)。  ただ、確かに脚本・バカリズムとは言え、コレは映画であってお笑いのロングコントではねーので、まずはどーしたってその辺のフツーのお笑い程にはブッ飛んだ展開には(そもそも)なってはいかないですよね。ソコに加えてグランド・ホテル形式…的な(登場人物の数が豪勢な)物語でもあるのですが、中で主役は明確に篠原涼子さん=ウェディング・プランナーの方なのであって、だからその意味でもこの結婚式は決して「失敗」にはならない(ナンならソコまで失敗「しそう」にもならない)と予定調和的に決まってしまっているのですよね。その点からしてもやはり「微笑ましい」というごく温めのコメディにはなってしまっている…と思います。列席者も意外に中々有能な方ばかりで、余興とかも全部が超・チャンとウケるヤツなのですよね⇒どーしたって人間、ポンコツ or 勘違い野郎がやるコトなすコト上手くいかね~…て方が絶対に笑い易いのではありますし。  もう一点、全体のテンポもちょっと(不必要なマデに)緩めとゆーか、具体的には例えば結婚式自体が成功裏にお開きになってから更に岩田剛典くんの話を30分もやるのは流石に冗長に過ぎる…と思いました。剛典くんの方の話の「オチ」自体は中々見事なアイデアではあったので、この構成にしたのも重々理解は出来るのですケド、にしても…とは(少しダケ)思ってしまいましたですね。
[DVD(邦画)] 5点(2023-01-24 01:18:18)
20.  ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~ 《ネタバレ》 
続編(前日譚)ですが、結論から言うと全体的なクオリティは前作と五十歩百歩かと。シナリオ自体はまあまあだったかな~とも思いましたが(流石のマイク・フラナガン)。  思えば、前作で既に提示されていた真相からして「具体的にどーいうコトだったのか」を考えるとお話として組み立てるのは比較的難しそうな感じではあったのかな、と。加えて、今作では(前作の感じからすると意外なコトに)母親をごく普通の善良なキャラとして終始描いているコトで、尚更その組み立ての難易度は上がったのかな、とも思います。とは言え、そこそこキチンと整理はついて一作目のお話にも繋がってゆくかな、とも。結論的には、今作は前作をチャンと観てから観た方が好いかな、と思われます(2つで1つ、的な)。  他方、結果的にはかな~り『エクソシスト』系統に似通った感じに仕上げられているホラー描写自体の出来ってのが、コレこそ正に前作と同レベル(のボンクラ)という感じなのですよね。終盤の力技な部分こそ多少派手で物量も増している様にも思いますが、この部分とて今度はちょっとテンポの方が悪い(短いショック描写が細切れで飛び飛びに入ってくるので、都度ブレーキ掛かる感じでなんかテンションが盛り上がってゆかない)のですよね。個人的には全体として、やや期待外れに終わりました。。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-07-31 20:42:24)
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