1. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 なぜミュージカルにする必要があったのか? と首をひねりながら観ていたが、終盤でその意義を見出した。死刑執行のシーンというのは、「デッド・マン・ウォーキング」の例を引くまでもなく、陰鬱なものになりがちであるのだが、本作品では監房から死刑台に至るまでの経過が明るくミュージカル化されているため、(監督がそれを意図したかどうかはともかく)陰鬱さが緩和されているのだ。これならば新しい発想といえる。この部分をメインにした45分くらいの映画であったならば、高得点を付けられた(かもしれない)。しかし、そんな短編映画では目に触れる機会もなかっただろう。全体的に評価しようとすると、ミュージカル部分が「面白い」「画期的」と思えるほど突き抜けたものではないし、まったく救いようの無いラストというわけでもないなど、中途半端な印象が残る。 6点(2004-08-27 11:14:04) |
2. 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
近年の007シリーズの中ではよくできていると思う。恋する007もなかなか良いではないか。Qを演じてたデズモンド・リューウェリンは、生きているうちにフェード・アウトできて良かった。それと比べて、「踊る大捜査線」のいかりやさんは残念。それにしても、デニースの胸は有無を言わさぬ存在感があるなあ。「男に興味のない学者」というキャラ設定は無理ありまくりだが。 7点(2004-08-24 15:11:15) |
3. ダイヤルMを廻せ!
舞台劇のような味わい。ヒッチコックは作中でよく人の背中に刃物を突き立てるが、その中でも本作品が最も痛そうな刺さり方をしている。ぱっと見には、場面転換があまりなく単調になりがちなところを、2度目でも飽かずに観ることができる映画になっている。さすがにヒッチコックはうまい。 7点(2004-07-30 11:42:17) |
4. 007/ダイ・アナザー・デイ
最初の15分は面白いと思う。主題歌も結構好きな系だったから、あのオープニングはいい。ただ、その先がねえ。。。余談だけど、光学迷彩は真面目に研究している人がいるので、「ありえない」とか言っちゃその人たちが可哀想だよ。 6点(2003-04-19 21:45:40) |
5. 007/カジノ・ロワイヤル(1967)
もう少し何とかならなかったんですかねえ。映像的にもお笑い的にもセンスが悪すぎです。人とお金がもったいなかった映画。オーソン・ウェルズの最期のシーンと、お色気サービス以外観るべきものは無し。音楽は良いと思います。 3点(2003-03-13 12:35:23) |