1. ダブル・ミッション
《ネタバレ》 3人の子どもに振り回され、コメディ映画でよく見る人畜無害おマヌケ犯罪組織とヌル~くすったもんだする、完全にお子様向け映画。おっさんが一人で観賞するにはちょときちぃです。しかしこれに筋金入りのジャッキーファンとかがあーだこーだ言うのは無粋なのかもしれません。/移動範囲がほとんど町内だけで完結してるとか、スパイであることをバラすくだりがすごい雑というか軽いというか、いろんなとこが安っぽい。軽いアクションに軽い笑い、軽い感動に軽いストーリー・・・それでも、楽しそうに演じているジャッキーの満面の笑みを見てると許せてしまうんだ。 [DVD(吹替)] 5点(2010-12-27 21:53:07) |
2. タオの伝説
自分に自信を持てない少年が不思議な世界に飛ばされて、そこは悪い奴によって支配されつつあって、その敵と戦いながら少年が成長し、現代に戻って悪友をちょっとこらしめる──という王道中の王道ファンタジーですが、世界観はかなり狭い。しかし他とちょっと違うのは、香港映画のスタッフを呼び寄せ、5人の"人面カンガルー"にクンフーを使わせるという所です。/これがカワイくないどころか、むしろ気持ち悪かったりして、もう少し愛嬌のある造型にできなかったのかな?と思ってしまうのですが、動きの方は着ぐるみとは思えない俊敏な動きで、なかなかのアクションシーンを見せてくれます。高い場所から10mくらい先の地面へ前方宙返りしながら着地するワイヤーアクションもスムーズに決まっててカッコイイ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2010-07-14 19:07:55) |
3. ダイアリー・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 自分だったら、背後が気になって撮影どころじゃないですね~。そして、前の方も書かれていますが、私もこれを観ながら「秋葉原通り魔事件」でケータイ構えて即席報道カメラマンと化していた連中を思い浮かべました。/『ランド~』では、やや娯楽に走りすぎてしまった感がありましたが、この作品では従来通りゾンビをフィルターにした社会批判が見られます。この監督には根幹となる"思想"がある。"伝いたいこと"がある。ゾンビを使ってそれを伝える。昨今のゾンビブームでゾンビを狩るだけの軽い作品が多い中、中身のあるゾンビ映画、社会派ホラーを作れるのはこの人だけなのだなぁと改めて思いました。/終わり方は『ナイト~』からの引用が強くてややあざとい反面、ゾンビが流す血の涙が印象的。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-17 00:15:13) |
4. 大日本人
松っちゃんのコントのテンポは分かってるんで、インタビュー部分でイライラするようなこともなく、まぁ普通に楽しめた。板尾との掛け合いのところで「こういう掛け合い好きねぇ」と思いつつ、一番笑えた。/ラストは現在のアメリカと日本の関係を皮肉ってるようだけど、「え?そんな展開…?」と少々おいてけぼりを食ってしまいますかね。自分はここでちょっとトーンダウンしてしまった。/まぁ肩肘張らずに観たらいいんじゃない? [DVD(邦画)] 6点(2008-06-10 12:00:11) |
5. ダニー・ザ・ドッグ
一時期しょーもないCG多用の作品が続いてたので「テレビでやってたら観よう」くらいに思ってたのですが、意外と面白かった。サムがダニーのことを最初から分かってるかのように勝手にしゃべりまくってストーリーがどんどん進むところや、敵対勢力に襲われるシーンで死亡も確認せずに退散するところなど、やや都合良すぎな気がしますが。ヒロインは最初すごく老けて見え、サムのちょっと若い奥さんかと思いました。/ボスのバートは、こいつほんっとに憎たらしいわ~と思わせる演技ですね。リーの方も、ここまで演技力を問われる作品はあまり無かったんじゃないでしょうか。闘技場みたいなところで最後にハンマー振り下ろしたシーンの殺気溢れる表情がスゴかった。アクション面もバカみたいなCG演出がなくてよかったです。/あとラストの方、サムがバートを殺したと思ってる方がいるみたいですが、気絶させたんでしょ?前後のセリフとサムが捕まってないことからも明らかかと。 [地上波(吹替)] 7点(2007-07-14 01:04:50)(良:1票) |
6. タイガー刑事
ハードボイルド系刑事もので、クンフーシーンは中盤のドニーvsウッズくらいです。ドニーが気のいい兄ちゃん風キャラなのが新鮮。シリアスなストーリーに不釣り合いなジャッキー・チュンのコミカルな顔が終始気になった。 [DVD(字幕)] 6点(2006-01-31 14:38:14) |
7. タイガー・オン・ザ・ビート
《ネタバレ》 いい加減で女好き&真面目でマッチョの刑事コンビもの。前半~中盤までのクンフーシーンは打撃音がスカスカで迫力もイマイチ。しかしラストバトルだけはものすごい気合の入ったデキで、劉家輝vsコナン・リーのチェーンソーを持っての激しいぶつかり合いは、手に汗握ります。/壁際に隠れた周潤發がショットガンに紐をくくり付けて、隠れたまま壁の向こうの敵を撃つトリックもカッコいい。 [DVD(字幕)] 6点(2006-01-06 22:50:50) |
8. タイム・ソルジャーズ~愛は時空(とき)を超えて~
明の時代から輪廻盤という装置で時代を飛ばされる上に、氷漬けにまでなってしまうという、無駄に豪華な二重タイムスリップによって現代によみがえる強姦魔フォンサン(ユン・ワー)と、それを追う宮仕えの親衛隊士フォン(ユン・ピョウ)の追っかけっこアクション。/このテの映画は安っぽいストーリーになりがちですが、珍しくヨゴレ役をこなしているポーラ役マギー・チャンと清廉潔白で真っ直ぐなフォンとの交流はよく描けていると思います。/ラストバトルも1対1にしてはたっぷりあり。フォンサンが現代の武器を過去に持ち帰ろうとする場面で、テレビや炊飯ジャーまで持ってきてるのはギャグなのか天然なのかものすごく気になります。 [地上波(字幕)] 7点(2005-09-29 20:42:48) |
9. 斗え!デブゴン
《ネタバレ》 この「斗え!デブゴン」という邦題をつけた人は、きっとサモ・ハンが最後に大暴れしてくれると思っていたのでしょう。ラストのボスを前にして「え?サモ・ハン闘わないの?」という担当者の叫びなのです。「斗えよ!デブゴン!」という。/冗談はさておき、これはストーリー上レオン・カーヤンに比重が置かれている作品で、捨子だったレオンが、ある優しいおじいさんに拾われ、そのおじいさんの実子である兄の片目を事故で潰してしまった負い目から、意地の悪い兄に何をされても逃げ回り、我慢を重ね、ついには愛する妻が死んでしまったことで、最後に怒りが爆発、兄との死闘を演じます。/サモ・ハンは、強くなりたいという願望を持ち旅をしている時に、町でレオンを見かけ弟子入りするお調子者の役で、サモ・ハンが気に入らないことを言うたびに、生真面目で瞬間湯沸かし器のようにすぐ怒るレオンの顔がアップで、頬の筋肉をひくひくさせるシーンがやたら出てきます。/そんなレオンとサモ・ハンの喧嘩が始まり、「もう勝手にしなさい」とサジを投げる奥さんの横で必死に戦う男2人の図がなかなか面白かった。/ラスト直前の「えっ!」と思わせる展開から、ラストバトルはお互い血ヘドを吐きながらの死力を尽くしたガチンコ勝負。アクションシーンたっぷりの良作です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-07 19:56:45) |