1. 大統領のカウントダウン
《ネタバレ》 妻投稿■プロパンガス…じゃなくてプロパガンダ映画…というのは予想していたけど、ここまでストレートにやられると、実はこれギャグなんじゃないかと思うんですよ。しかもこれ、実際人が何百人も死んでいる事件を下敷きにしているんですよね。遺族の方とか絶対抗議していると思う。「抗議されても作らなければいけない映画」というのはあるんだろうけど(例えそれがテロとの戦いを唄う映画だとしても)、だったらもう少し真摯な気持ちで作るべき。ウサマ・ビン・ラディンの登場に噴いてしまう私みたいな感想を多くの人が持ってしまう映画は、遺族に対して失礼じゃないか?■もしこれが許されるのならこういう映画もありなんだと思う。以下私の妄想■■某国の豚みたいな独裁者が日本人を誘拐し、入れ替わりに偽物の日本人を富士山の見える場所にある宗教施設に派遣。そこには毛むくじゃらの教祖が待っていて、日本破壊の為に豚独裁者と手を組む。そして東京に毒ガスがまかれ、大勢の死傷者が出る。主人公は知り合いの弁護士家族が姿を消したのをきっかけに単身捜査に乗り出す。そして某国に乗り込み、豚顔独裁者を倒し、救出した拉致被害者の女の子と恋に落ちる。しばらくして、富士の教団施設も自衛隊のアパッチヘリで攻撃され、テロップに「我々はカルト宗教と敵性外国人に勝たなければならない!! the end」■■私はこういう映画を見たらケラケラ笑って勢いで8点くらいつけるだろう。でもこういう映画で下敷きにされた事件の遺族は、こういうギャグ映画をどういう気持ちで見るんだろうか。 [DVD(字幕)] 3点(2010-06-15 06:17:53) |
2. 大統領の理髪師
《ネタバレ》 妻投稿■この映画のメッセージはすでに最初の青瓦台の食事のシーンで出ています。子供の喧嘩において、自分は悪くないのに謝らされ、それに抗議すると大好きな父親に殴られ、でも裏でその父親が偉い人に殴られ、銃まで突き付けられるというシーンです。もし私が子供のころ、私のお母さんが上司に殴られ、ナイフを突き付けられていたら、私は大人の世界を一生信じられなくなったでしょう。■そして物語後半はナガンが連れ去られ、歩けなくなるという出来事を父親の視点から見つめる構図に変わります。自分の息子がわけのわからない理由で行方不明になり、歩けなくなるまで拷問されるという悲しさ、怒りが描かれます。■この2つのシーンの後に理不尽な暴力で心を破壊された親子がおんぶしながら、韓国の空と美しい木の下を歩くシーンがありますが、そのシーンには親子以外人間が画面に映らないのです。私はそこに「人間を殴ったり後遺症を残す大けがをさせる『権威』というものがあっても、それは馬鹿な思考(マルクス病とか)でドンパチする人間世界のみ有効で、この世にある自然や親子愛とは関係ないんだ」というメッセージを感じるのです。 [地上波(字幕)] 7点(2009-06-22 22:53:40) |
3. 大統領暗殺
《ネタバレ》 妻投稿■■悪趣味な私たち夫婦にふさわしい悪趣味な映画ですね~(V)o¥o(V)この映画が生リアルなドキュメンタリー手法をとっているのは、要は「ブッシュ死ね」「しんじゃえー」と思っている人が、その仮想現実をリアルに体感するためにあるので、民主党共和党イランイラクシリア北朝鮮家族愛裁判人権など実はどうでもいいんです。ラストシーンで「ブッシュへの怒りが暗殺を許したんだ。おっと、これは失言だ」と公安の人間が言っちゃっているのがその証拠です。無意味な映画ということも出来ますが、たぶん無意味な目的で見に来る観客を想定しているのでこれでいいんでしょう。■■日本でも「麻●首相暗殺」なんて偽ドキュメンタリーを作ったら、うちらみたいな人間が無目的な溜飲下げ目的で大勢見に来るんでしょう。 [DVD(吹替)] 7点(2009-05-06 01:35:17) |
4. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 現代社会の無関心をえぐりだした社会に対する警鐘作品・・・と言いたいのだろうが、敢えて言う。誰も知らないほど世の中は甘くない。公園の水道で洗濯するシーン、コンビニで余り物をもらうシーン。こういう「普通じゃない行動」をしている人間を社会は見て見ぬふりをしてくれるだろうか・・。答えは否だ。金節約のためにこういう事をしようとした僕自身の経験から見て間違いない。困っている人の無知や防衛術のなさに付け込んで、経済的、精神的、肉体的、そして性的に搾取しようというとする連中が必ず出てくる。そういうハイエナどもは一般人や役所の人間よりも鼻が効くし、知的障害者、老人、当然子供だって容赦はしないだろう。現代はこの作品以上に危険で不寛容な時代であり、登場する子供たちが行方不明になったりしなかったのは現実では母親が月何回は見に来ていたからだろう。そういう意味でこの作品は所詮一種のファンタジーであり、あるいは「普通じゃない行動をする人」に対する変な憐みにしか僕には感じないのである。 [DVD(邦画)] 4点(2009-01-12 00:47:24)(良:1票) |
5. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 妻投稿■■ジョーカーのキャラクターは最高だった。彼の声優にクレヨンしんちゃんの野原ひろしと同じ声を入れた日本吹き替え担当者のセンスも素晴らしい。■■けどねぇ、私バットマンが守りたいものにそんなに共感を感じないんですよ。それは「常に市民がヒーローを求め、それに希望を持つ」という部分。バットマンにとってはそれがハービーだというんだろうけど、私は「何でゴッサム市の市民がジョーカーにおびえ、パニックになり、利己的な暴徒になったのか」と考えた時に「ヒーローに甘えていた」としか思えないんですよ。現実世界って自分自身がヒーローであり悪者であり、そうやって一人一人が生きていくものなのではないでしょうか。■■子供がヒーロー番組を見るときって、「わあ、僕もあんなのになりたい」というもんなんだろうけど、それが大人になると「僕の代わりに彼がヒーローになってくれる」に変わってしまうものなのだろうか。少なくとも映画の中のヒーローとゴッサム市民の関係はそういう関係だ。これは私たちがヒトラー、ブッシュ、オバマに何かを期待するのとあまり変わりはない。ヒーローの在り方はそんなもんじゃないはずだ。■■私はバットマンが最後に下した結論は、結局は何の解決にもならないと思う。ヒーローが去っていく時には、残された子供たち、そして観客、映画の中ではゴッサム市民自身がヒーローにならなくてはいけないはずなのだ。 [映画館(字幕)] 3点(2008-08-28 23:10:43)(良:2票) |
6. ダイナソー
《ネタバレ》 最初の2分間。感動した。恐竜が大好きだった僕は、教育テレビで1分間しか再現してくれなかった恐竜の再現ビデオではなく、躍動する生の恐竜物語を見せて貰える予感に戦慄を感じた。しかし、それは最初の2分間だけだった。あとの物語は「リトルフッド」のパクリ。リアルCGの恐竜が人間の幼児を教育するような行動を取らないでほしい。恐竜が大好きな人間が見たい恐竜は、こんなんじゃない。 [DVD(吹替)] 5点(2008-03-02 23:06:54) |