1. タクシー運転手 約束は海を越えて
《ネタバレ》 2018.4.27金正恩が軍事境界線を超え南に、金正恩と文在寅が手をつないで北に行った日。 その翌日に1980年の光州事件を題材にした力作を見ました。 韓国映画の底力がすごい!自分の国の負の歴史、軍隊が自国民に銃口を向けたこと、しかも真実が隠されたこと、それをエンタメ映画にしてしまう。そこが韓国映画とソンガンホのすごさであり、受け入れる大衆の強さなのでしょう。セクハラで右往左往している国との違いでしょうか。 ソンガンホが演じる役は、いつもリキミがなくてちゃっかりした普通の庶民。 今回も滞納家賃を稼ぐ為、外国人レポーターを、そうとは知らずにタクシーに乗せ危険区域まで走らせてしまう。真実を何も知らないタクシー運転手は、歴史を何も知らない視聴者と共に、歴史の不条理を目の当たりにします。ちゃっかり者だったはずの運転手が、観て、震えて、感じて、泣いた、その気持ちを私たちも共に味わう。すごい映画です。それでてエンターテイメントです。 この映画の面白さと醍醐味を楽しむファンがたくさんいるんですね。立ち見までいました。今時立ち見席のある映画館があるんですね~。驚きました。 [映画館(字幕)] 9点(2018-04-29 13:45:22)(良:1票) |
2. 大統領の理髪師
《ネタバレ》 重かったです。子どもの拷問あたりは正面から見られない思いでした。 ソンガンホという人はすごいです。これ「殺人の追憶」と同じ年度なんですね。なんというエネルギー! 韓国映画で且つソンガンホだから見ることが出来ましたが、邦画だったらこの重さ無理だったと思います。外国の映画にはどうしても甘くなってしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-04 14:53:05) |
3. ターシャ・テューダー 静かな水の物語
《ネタバレ》 ターシャ・テューダーはすごい。強い。ぶれない。達観してる。憧れる。 一方ドキュメンタリーの難しさも(森達也風に)。 ターシャの実生活に音楽はあるのかな?映画となると効果としての音楽がある。 このテの映像にありがちな、牧歌的な旋律がたゆたう様に静かに流れる。ターシャが好む音楽なのかなぁ?どうもそれが気になる。 ターシャは絵本作家だけど、周りの家族はどういう立ち位置なんだろう。本来関係ないことなんだけど。 若くて人のよさそうな男女が、ろうそく作りや生リンゴジュースしぼり、ジャックオーランタン(カボチャお化け)作りなんかやってる。 今の社会に生きてると、かけ離れた生活をしている人たちを色眼鏡で詮索してしまう。あ~~ヤダヤダ自分。 [映画館(字幕)] 6点(2017-04-25 13:49:51) |
4. 探偵ミタライの事件簿 星籠の海
《ネタバレ》 突っ込みどころ満載という意味では楽しめました(貰った券なので) 初対面の人の持ち物や風貌を見て職業や生活を言い当てる、というのは、シャーロック(英ドラマ)が原点ですか?観たばかりだったのでなんかパクリのようで少し恥ずかしかったです。ストーリーが分かりにくい。伏線と回収がうまくいってないし、ミタライの頭脳明晰さが伝わらない。玉木さんはカッコいいけど、探偵としてカッコヨクない感じです。警察は探偵に任せきりで無力でした。 邦画は低予算といいますが、映画の面白さは、舞台のスケールや爆破ばかりでははなく、なにはなくとも脚本力、演出力、俳優の演技力。瀬戸内海でロケする力があるのだから、映画そのもので唸らせてほしいです。 最後に主要な4人が「崖に立ちに行く」シーン、笑えました。 [映画館(邦画)] 3点(2016-06-11 11:03:04) |
5. ただ君だけ
《ネタバレ》 二人の主人公の写真集として充分に楽しめました。男は武骨でシャイですが体は見応えがあり笑顔になるとギャップ萌えできます。 女は、可愛い過ぎで癒されます。カメラワークや採光もきれいでハッピーエンドです。直前に見た邦画ラブストーリーは、暗く、せりふは聞き取れず、痛痛しくシュールでしたので、明るいこちらは〇です。ですから、ストーリーには、あまりケチをつけません。……が、愛する人の目を治すため、汚い道に行くのはどうでしょう。マッサージして背骨を押したとき、何かに気づいてもらいたいものです。または、顔を触って気づくとか。体に触れても気づかない、愛犬が吠えても気づかない、は残念です。伏線と因果関係に一工夫欲しいです。 [インターネット(字幕)] 5点(2016-01-02 22:51:25)(良:2票) |
6. ターミナル
《ネタバレ》 なんか引っかかる、といった感じです。片言の英語しかしゃべれない主人公に対して畳み掛けるように説明するメガネさん、「フレンド」=「友達」さえ分からなかったのに最後はどんな単語もクリア、時間の経過が分かりにくい、何日でリフォームをしたのか分からない、トムハンクスだと思うから大目に見るけどただの人なら恋愛にはならないでしょう、というおじさん感。 あり得なさがなんか中途半端で引っかかる。いっその事、ナンセンスドタバタコメディなら楽しめたかもしれません。トムハンクスって、フォレストガンプとかグリーンマイルとか、ヒューマンなんだかコメディなんだかオカルトなんだか? 観始めと観終わりの落差が大きく、彼自身の雰囲気も含めてなんか自分にはしっくりきません、ビッグ以外。アメリカらしい小気味良さが欲しい。長く感じました。 [インターネット(字幕)] 4点(2015-09-21 09:16:29) |