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1.  第三の男 《ネタバレ》 
頭の良いハリーは希釈した盗品のペニシリン密売という道理に反した行為を、わざわざアメリカから呼び寄せたとしても愚直なホリーが首を縦に振ると思っていたのでしょうか。 甘言を与えてはいても観覧車のシーンを見て分かる通り、恐らく本人の代わりとなって墓に埋められたハービンと同様に手駒の一つとして利用して終わりという結末が自然だと思います。 友情関係は幻想で淡い恋愛感情も成就しなかったウィーンは純粋すぎるホリーにとっては敷居が高すぎたと思います。  本作はアントン・カラスのチターの調で始まります。 『The Third Man Theme』は楽器の音色や特性を活かして特出した印象的なメロディーラインを持った名曲だと思いますが殆どのシーンには合っていなかった様に感じました。 映画音楽としてはラウンジのBGM程度にしか使えない印象でした。  また、映像の方ではカメラのレベルを傾けたり、当時としては結構なワイドレンズを使ったり、コントラストや影のパースを強調したりとイギリス映画ですがアメコミの様な大胆なアングルを切っていて単体として見れば単純にかっこ良かったです。 しかし、それらの力の入ったカットとそうではないカットの落差が激しすぎたり、パンフォーカスを狙って何処にもフォーカスが合っていないカットもあり見ていて集中出来なくなったりもします。 もう少し全体的に丁寧に撮っていれば見易くなると同時に前述したカットも活きてきたと思います。  脚本で言えば整合性は殆ど外してはいないのですが、前半の第三の男に迫るミステリーの本筋で問題を解決出来なくてもホリーに不利益が起こらないので緊迫感が全くありません。 その為、見ている私にも緊張感が持てない結果、物語に入り込めずに話を追いかけるだけの作業になってしまいました。 この辺りが高評価の妨げになった最大の原因だったと思います。 唯一、緊迫感があったのは講演会場まで拉致られるサイドストーリー的なシーンでした(ここは面白かったです)。  後半の地下水道という上下左右を構造物で制限された空間での映像的な緊張感が良かったのでストーリーそのものに緊張感がなかった事はとても残念でした。 他にもオーソン・ウェルズのキャスティングや彼の登場シーン、本作のラストシーンなど優れた要素が沢山あると思うのですが凡庸な印象の作品になってしまいました。 負け試合でのホームラン量産みたいな…。  105分というコンパクトなボリュームに仕上げられていますが、作品としては纏まった印象があまりないので映画の教科書というより資料集といった感じでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-06-14 23:43:57)(良:1票)
2.  戦うパンチョ・ビラ 《ネタバレ》 
タイトルからメキシコ革命を扱ったものと推測出来たので硬派な作品と思っていましたが、そんな事はなくかなり楽しいものに仕上がっている印象でした。 盗賊あがりの革命家ビラ、しかも彼の右腕フィエロも実在して作中宛らの凶悪性を持ち合わせていたとの事らしいので直接描けばかなり血生臭いものになっていたと思いますがアーノルドという打算的というか掴み所がないアメリカ人を通して見せた効果により見易すいものになっていたと思います。  ユル・ブリンナー、ロバート・ミッチャム、チャールズ・ブロンソン、この3人の特出した演技力は勿論単体でも各人魅力的なのですが、それぞれが絡むとエンターテイメント性がグンと増し、台詞やシチュエーションで良い具合にクスっと笑わせて貰えます。 特にフィエロとアーノルドのお互い相容れないが何処と無く認め合っているような関係性は良かったです。  また、無慈悲なフィエロが50人近くを銃殺処刑した後に手が痺れてしまうシーンは、その後また捕虜を大量に処刑する時に効率的に行う為に威力の有る銃で3人ずつ一遍に撃っていく伏線となっている云わば前フリ程度のシーンなのですが、手を水に浸し痺れを取るフィエロの姿はチャールズ・ブロンソン特有の自己陶酔ぎりぎりで見せる自分の内側に向かって表現される演技によりメキシコの乾燥した舞台とは対照的に少し不思議なしっとりとした哀愁を感じさせ印象に残るシーンになっていました。  制作された1968年がベトナム戦争真っ只中だという事を考慮するとメキシコをベトナムにアーノルドをアメリカそのものに置き換えて見る事も出来ると思います。 ビラがアーノルドに言った「元々何も無いお前は女の為でもなく大義の為でもなく自分の為に生きてきた」という台詞はネイティブアメリカンから奪った土地に国を作り不安定な政治情勢の他国に介入して好き勝手やっている建国以来アメリカがしてきた事に重ねているようにも見られます。  しかし、メキシコ革命等の歴史的な事情をそれ程知らなくても十分に楽しめるような娯楽作品になっていますし、サム・ペキンパーらしい男臭い話の流れでラストの締め方もなかなか良いものになっていたと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-31 17:24:07)
3.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 
火災現場では火よりも煙の方が怖いという事が常識となっている現代から見ればおかしな描写は有りましたが、撮られた年代と映画という事を鑑みれば煙に巻かれて倒れるよりも炎に包まれて焼け死ぬ方が映像的にも派手で良い演出だとは思います。 火災現場の陣頭指揮を取っているスティーブ・マックイーンが前線に出過ぎとか、孤立した135階には消防士が2人もいるのにポール・ニューマンが仕切っているとか、最後の貯水槽爆破の時にもまだ1人消防士がいるのにニューマン指名等は彼等が主演だから仕方が無いのでしょう。 その他にも何度も出てくるエレベーターの扉の動きが大道具然としすぎで重厚感がまるで無いのは本当に重たい物で作ってしまうと危険だからなのかとか、いちいち自分の中で自分に対してエクスキューズを入れなければいけないというのは見ていてストレスが溜まります。 また、話自体は良い設定なのですが映像が大人し過ぎる印象でした。 状況は把握しやすいのですが、それ以上のものは伝わってきませんでした。 主な原因は明るすぎる画のトーンと工夫のないカメラアングルだと思います。 カット割りや編集もメリハリがないので盛り上がりに欠けますし、パニック映画で映像に力がないのは致命的だと思います。 唯一迫力を感じたのは、消防車が夜の街中を飛ばして来て、無秩序にビルの前に停車するシークエンスでした。 しかし、ビル内のセットに戻るとまた元の木阿弥です。 大作というよりはディテールに対しての拘りと、映像に対しての迫力のない大雑把な作品に仕上がってしまい、パニック映画風のパニックテレビドラマといった印象でした。 そんな中で本来サイドストーリーであるアステアとJ・ジョーンズのシークエンスが良かったのは皮肉に感じてしまいます。 ダメなおじいちゃんに対する彼女の慈悲深い眼差しには心が和んだので、展望エレベーターから彼女が呆気無く転落した時には思わず「あっ」と、声が出てしまいましたが、この様な無慈悲な演出は嫌いでは有りません。 設定を竣工日にした事で住人やテナントの人達はほぼ居らず、落成式のパーティーを軸にスッキリとした話の展開にする事が出来ましたが、返って小さく纏まってしまい超高層ビル火災という本来スケールの大きな作品の筈なのにそれ程スケール感を感じる事が出来なかったのは、有名な作品でしたので期待を裏切られた様で残念でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-02 03:44:35)
4.  戦う幌馬車 《ネタバレ》 
アメリカの人は作中のジョン・ウェインとカーク・ダグラスの様な、ライバルともケンカ相手ともバディとも取れるようなトムとジェリーみたいな関係性のコンビを描くのがつくづく好きなんだなぁ、という印象です。 そんな関係を邦画のように浪花節全開にしないで、ドライに描いているので見ていて肩がコリません。 派手なガンファイトや緊迫する一対一での決闘等はあまり無く、策略を持って敵と対峙します。 そしてそのイベントが結構多いので物語はサクサク進みますが、少し淡白にも映ります。 死んで欲しい人は死んでくれますし、くっつきたい人はくっつきますし、お金も程よく手に入ります。 ロールプレイングゲームの原作に丁度良さそうなお話です。 プレイヤーはジョン・ウェインとカーク・ダグラスのどちらかを選択できる、といった感じでしょうか。 ジョン・ウェインを選べば苦労なく簡単にクリアー出来ると思います。 一方、カーク・ダグラスを選ぶと色々と苦労しますがお色気シーンが結構見れそうです。  当時のアメリカ西部でのメキシコ人や中国人への見下した様な態度や、主人公グループと協力関係にあるが人種的に対立しているネイティブアメリカン達が最後に裏切った為に、彼等の多くが爆死してしまうのに対して、旧約聖書の出エジプト記のユダヤ人の様に荒野の中を彷徨っている別のネイティブアメリカンの集団が最終的に40万ドル相当の砂金を手にするのは何かを示唆しているのかテレビの前の日本人の私には解りませんでしたが、そんな事を考えずに見ていてもそれなりに楽しめた作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-29 16:41:37)
5.  大列車強盗(1973) 《ネタバレ》 
最後のどんでん返しに、騙されたし笑ってしまいました。 それまでの緩い追跡劇や、いまいち盛り上がらなかった銃撃戦、レーンとカルフーンのちょっといい話など全てどうでも良くなってしまいました。 「賞金はいらない、俺達全員で決めたんだ。フッ…」←カッコワル~~、騙されてんのに~~、チョー大笑い~~、…みたいな。 男を上げたと思ったら、マヌケなズッコケ6人組に…。 しかし、ラストカットを最後まで見ていると、遠くの方で列車を追って行ったレーン達が列車に追い付いています。 私の脳内ではこの後、リリーと探偵と、レーン達が一悶着あった後に、リリーと探偵を含む8人で金塊を山分けするも、騙されてバツが悪そうに苦笑いしているレーン達の画が浮かびました。 結果的には、無報酬だったのに50万ドルの金塊を山分けできたのだから大団円です。(勿論、これは私の希望も含めた妄想ですが)   純粋に楽しめましたし、見終わってから何かほのぼのしてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-25 18:52:08)
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