1. たそがれ清兵衛
ここでの評判もよかったので、満を持して借りてみた。しかしこれは何だ。ふつうこういう「リアリズム」って、そういう人の弱さ、情けなさを徹底して描きながらも、そこに何か心を打つ、光るものがじんわりと伝わってくるようにとるものではないだろうか。そうでなく、ただかっこわるいことは本当にかっこわるくて、それ以上何もない、というところがむしろ革新的な本当のリアリズムといえないでもないかもしれない。しかしそれなら、大甘のタナボタ的なラストはいらないだろう。いったい監督は何がしたかったのかよくわからなかった。「いろんな人に警告したい映画。ある意味貴重」というわけで2点。 2点(2003-06-18 00:05:26)(良:4票) |