1. 大逆転(1983)
これはエディならではの映画でしょうね。爽快な気分にさせるコメディ映画だ。多々ある「笑い」とともに一切弛緩することなく、突っ走る。盛り上げ方が巧い。かつては、コメディ映画において、天下一品のキャラクターで絶大な支持を得たエディも、最近の「ドクター・ドリトル」シリーズでは、さすがに彼にも「栄枯盛衰」を感じたが、これを改めて、観直すと、さすがエディだなと感心させられた。 7点(2003-06-13 18:10:23) |
2. タイタニック(1997)
つまるところ、パニック映画ブームの真っ最中に登場した、やはり、パニック映画の一つであるのだが、臭いほどの恋愛要素と絶望的状況における種々の群像劇をうまく融合させている点で、他の凡百のパニック映画とは一線を画している。恋愛中心の前半と、人間ドラマ的展開をみせる後半の場面が、この映画の主な骨格であるが、明確な起承転結のもとに、3時間超の大河ロマン的作風を見事な整合性を持って、パニックの舞台の上で描くという手法を導入しながら、それを見事に成功させている点は評価に値する。 7点(2003-06-12 17:20:48) |
3. ターミネーター2
CGを駆使して表現するという映画において、「アビス」から産み落とされた新時代CGのひとつの完成期を迎えた時期に、製作されたSFアクションの傑作。最近の映画に多く見受けられる、CGの使いすぎによる、無機質な雰囲気は、映画の歴史において、別の意味である種の「退化」を感じることも少なくないが、当時として驚異のCG技術を導入しながら、それに頼りすぎることなく、しっかりしたドラマ性とスリリングなアクション色のバランスを全編に渡って保ち続けるという、非常に優れた平衡感覚は賞賛に値する。こうした作り手と演じ手のがっちりとした堅固な創作意欲から生まれる「芸術」に対して、やはり、鑑賞者側の感動を呼ぶのは至極当然といえよう。 9点(2003-05-10 19:58:36) |
4. TAXi
前半からして駄作の予感。あまり意味のない男女の絡みの描写など無駄も多い。結局、最後にちょっとカーチェイスがあるだけ。救いようがないね。 0点(2003-04-25 21:34:02) |
5. ダイヤルMを廻せ!
製作年も古いので、古典クサい推理サスペンスに仕上がっているのは仕方ないが、やはり出来はかなりのもの。リメイク版は哀れなほど最悪な出来だが、こちらは安心して楽しめる。誰にもお薦めできるヒッチコック作品の傑作。 8点(2003-04-25 18:33:17) |
6. ダイヤルM
完全にオリジナル作品の良さをぶっ潰した駄作。オリジナルにあった肝心の謎解きをほとんど省いてしまってどうする? リメイクといっても、これは許せる度を越えている。みなさんも、ぜひオリジナルを観ましょう。 0点(2003-04-25 18:24:56) |