1. 地球の静止する日
宇宙人来訪系のいろんな後発作の源流はこの作品にあるのだなあ、ということはとてもよく分かる。よって歴史的意義は大きいといえるのだが、今見てみると、単に作風が大らかで牧歌的なのを通り越して、制作者の世界観自体が単純に過ぎるので、やはり食い足りないといわざるをえない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-05-24 00:58:11) |
2. 血槍富士
《ネタバレ》 終盤近くまで、いろんな人があまり前後の脈絡のないやりとりを淡々と積み重ねているだけなのですが、ラスト10分の大立ち回りで全然別の映画になってしまう。一体何がしたかったんだろう・・・。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-12-09 00:21:59) |
3. 近松物語
《ネタバレ》 えっと、そんなに面白いと思わなかったのですが・・・周りの人は何かごちゃごちゃしていて、立ち位置がはっきりしない。肝心の二人も、禁忌をひっくり返そうというほどの情念や葛藤や緊迫感が感じられない(シナリオに即して動いているだけ)。最後の晒し連行シーンがなければ、まったく引き締まらないことになるところでした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-29 23:47:26)(良:1票) |
4. 忠臣蔵(1958)
この超王道ストーリーでこの豪華キャストならば、つまらなくなるわけがなく、素直に見て楽しんでいれば良いわけです。ただし、浪士側の個々の面々が、せっかくの俳優陣を揃えていながら、鶴田浩二の岡野を除いてはさしたる目立った場面がなく、まとめてすまされている感があるのが残念。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-01-02 01:09:29) |
5. チャップリンのニューヨークの王様
《ネタバレ》 導入部から中盤くらいまでは緩慢な印象だが、委員会の動きが具体化するあたりから、急速に生々しい緊迫感がみなぎってくる(だからこそ、召喚状の送達場面などの笑わせるパートが映えてくる)。そこからむき出しに前面に出てくるのは、チャップリンその人の、自分を追放したアメリカに対する、シニカルな嘲笑と、冷たい怒り。ホースぶっかけの場面などは、「君たちなど、演説を聞かせたり、反論をぶつけたりする価値すらない」というチャップリンのつぶやきが聞こえてきそうだ。ただ、だからこそ、最後に子供がどん底までの心の傷を負わされたところでは、そのまま帰るのではなく、明確なメッセージが欲しかったところだ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-06-12 01:09:19) |
6. 地下水道
地下に潜るまでが予想よりも長くて少しだれたのですが、地下に降りてからは、カメラは延々と暗く狭い地下道のみを追い続け、見る側に息苦しさと圧迫感を与えてきます。そして、地上あるいは出口に戻ったシーンでは、作中の登場人物同様、見る側も光の眩しさに目がくらみそうになります。しかもその後で、どのパターンについても、だらだら続けずにあっさり終わらせているのが良い。コラブとデイジーのパートなどは、余計なことを一切していない分、かえってこちらも足がすくむほどのインパクトがあります。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-02 02:05:15) |
7. 地上最大のショウ
サーカスのシーンの映像的迫力は認めますが(象の行列とか)、それ以外のドラマ部分が、同じようなシーンの繰り返しで退屈です。また、サーカスのシーンも、「何でその場面が必要なのか」という考察抜きに積み重ねられても、インパクトが薄れてしまいます。 [DVD(字幕)] 5点(2009-10-04 23:53:00) |