1. 沈黙の戦艦
『ダイ・ハード2』の企画変更の要因となった本作。期待をもって劇場へ足を運んだが、『ダイ・ハード』好きとしては少々物足りない出来だった。そもそもあれだけ強いライバックが仲間を集めて敵に立ち向かうというプロットは、ひねったつもりだろうが緊張感をゆるめている。また、トミー・リー・ジョーンズもやりすぎである。あんなイカレタ男には悪役としての怖さを感じない。これならば、『ダイ・ハード2』の企画変更などしてほしくなかった。 4点(2003-12-07 20:48:39) |
2. チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁
2・3は未見だが、1に漂う滑稽さを考えたら、このコメディテイストは当然の結果と言えるだろう。グロテスクな描写にも一切怖さを感じないが、人形カップルの繰り広げる愛憎劇には、くだらなさのあまり、笑いが止まらない。といっても、失笑なのだが。 6点(2003-12-07 20:41:51) |
3. チャイルド・プレイ(1988)
人形が襲うというアイデアは面白い。思えば、人間をコピーしたような人形は元々不気味なものである。しかし、他の方々が指摘されているようにあれだけ動き回るとなると、せっかくの人形特有の不気味さが失われてしまい、むしろ滑稽に見えてくる。監督の狙いではないだろうが、大人の愚かさを描いたブラックコメディとして評価したい。観賞後、「ハ~イ、アイム・チャッキー!」という声だけがぐるぐると頭の中を巡っていた。 6点(2003-12-07 20:36:45) |
4. チャーリーズ・エンジェル(2000)
辻褄など気にせず、ひたすら派手に突き進むマックGの演出は心地よい。しかし、キャストが俺の好みではないのがマイナス要因。『チャリエン』に正当派美女がいないというのはいかがなものか? 唯一好きなのはマーレーだが、彼を観るのに本作を選ぶ必要もなく、続編はパス・・・えっ、喧嘩してマーレーは出ていない?! 女の子たちの肩を持って、有能な男に去られていくなんて・・・監督、キャバクラの店長ですか、あなたは! 5点(2003-12-07 20:23:26) |
5. 父の祈りを
『マイ・レフト・フット』に続くジム・シェリダンとダニエル・デイ・ルイスのコンビ作。いくらでもヒートアップした演出が 可能だった『マイ~』でも、抑制を効かせた演出でドラマを静かに盛り上げたシェリダンが本作でも、熱くなりすぎず丁寧に父子のドラマを紡いでいく。役者陣もみな素晴らしく、母子家庭に育った俺には、P・ポスルスウェイト演じる父親の存在がうらやましく、涙を流してしまった。 10点(2003-12-07 20:09:16) |