2. ちはやふる 上の句
《ネタバレ》 とてもよかった! 原作大好きで,実写化には多少の不安もありましたが,杞憂でした。 2時間でまとめるため,端を折られてしまうのは,このような映画の難しいところですが,今作は,そぎ落としたり,改変したりしながら,うまく組み立て直したなと感心しました。多少,もどかしい部分はありましたが,全体の完成度に比べれば気になりません。 キャラクターも,みんな「その人らしく」実写化されていて,とてもよかった。 原作の活かし方もよかったですが,ストーリーとしても,爽やかな青春映画に仕上がっていて,感動しました。 競技かるたは,原作だけでは,そのスピード感がわかりませんでしたが(これは漫画である以上仕方ない),実写になることにより,その速さ,面白さ,競技の内容がより分かりやすくなっていて,それもよかったです。 以下ネタバレですが, 映画は,大部分が「太一の物語」になっていたのが新鮮でした。もちろん,主人公は千早だし,新も重要な役なのですが。 千早は2時間の映画の主役にするには,ちょっと変人すぎたのでしょうか。 でも,このような視点の切り替えもよかったです。「神様に見放された瞬間はわかっている」というのは,原作にはないセリフでしたが,太一の軸になるエピソードで,とても印象的でした。 下の句がどうなるか,とてもたのしみです。 [映画館(邦画)] 10点(2016-04-17 18:45:03)(良:1票) |