1. 父の祈りを
チンピラの主人公が殺人の罪を問われ、無実を訴えて流刑先から必死の逃亡を繰り返す映画「パピヨン」を思い出した。父親のみならず、親族の子供までも巻き込んでおきながら、獄中でさえ相変わらず「生き腐れ」を続ける救いようのないジェミーにパンチをくれてやりたいと思ったのは、私だけではないはず。このムカつくバカ息子と、無実を訴え続ける敬虔な父親の対比がたまらなく切なく、泣けた。無実を勝ち取ったことはスカッとしたが、彼らを生け贄にした3人のイギリス人刑事が無罪だというのに憤りを。D・ルイスはもちろんだが、ポスルスウェイトの淡々とした演技に拍手。 9点(2003-06-22 11:13:11) |