Menu
 > レビュワー
 > 六本木ソルジャー さんの口コミ一覧
六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 823
性別 男性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ツーリスト 《ネタバレ》 
オリジナルのフランス映画「アントニー・ジマー」は未見。デキの良くない駄作という事前情報を得ていたので、思いっきりハードルを下げて、「どんな駄作を見られるのか」という楽しみすら期待していた。ハードルを下げ切っており、恐ろしく古臭いセンス、間抜けな警察、間抜けな組織についても笑えるような状態だったためか、意外と普通の仕上りとなっており、逆の意味で期待を裏切られた。もっとトンでもない映画を見られるかと思ったが、よくあるような普通の古典的な作品だった。バレバレのネタを追認するだけの作業に過ぎず、アンジェリーナ・ジョリーが相変わらず美しいということ(痩せ過ぎでちょっと怖いようなところもあるが)以外には、ほとんど心に残らない作品となっており、もちろん素晴らしいと評価することはできない。 本作の決定的な問題はラストのオチだろう。全てを観客に明かすという愚行を犯している。ハリウッド大作映画を任されて、若いドイツ人監督は観客のレベルを低く設定したのだろうか。本当のプロならば、幾通りの解釈ができるような余地でも残しておいて欲しかったところだ。ハリウッド映画なので曖昧にするのが嫌だとしても、考えられ得るケースにおいて一番最悪なチョイスをしたという印象。フランクが実はただのツーリスト案、全てフランクとエリーズの共謀案よりも酷いチョイス。観客には正体を明かしてもよいが、エリーズには正体を明かす必要はないのではないか。個人的には、ある時に彼女の本当の素性を知り、恋愛と任務の板ばさみから彼女を開放するために、彼女には秘密に一芝居を打つこととして、迫り来る組織を自分の手を汚すことなく片付ける、彼女から共犯者という汚名を晴らす、警察の捜査を打ち切らせる、彼女から本当に愛される、犯罪とは無関係の彼女との新たな生活を手に入れる、という一挙両得の計略を用いたというような解釈ができればよかった。新たな顔、新たな人生を手に入れて、男性は完全に女性を騙したと確信しているが、女性はその嘘を知りながらも黙っているといった解釈がさらに出来るような男女の奥の深い関係や、愛する男がいるのに別の男に惹かれる、愛する男がいる女を惚れさせようとする男女の駆け引きのようなものを描ければよかっただろう。 「大金を掛けてその程度にしか整形できなかったのか」という皮肉的なセリフも面白味はあるが、ラブストーリーとしてはこれでは浅すぎた。
[映画館(字幕)] 6点(2011-03-08 23:35:16)(良:1票)
2.  月に囚われた男 《ネタバレ》 
一般的な評価も高く、賞も受賞しているようだが、個人的にはハマることはできなかった。 良い設定のアイディアがひらめいたが、それを上手く発展させることはできなかったという印象も受ける。 エンターテイメント性を重視せずに、精神的な世界を描こうとしたことが自分には合わなかったのだろうか。 SFファンを楽しませてくれそうな小ネタや不可思議な設定が満載だが、あまりそういったことにも深い関心はない。 3年という労働期間が、彼らにとっての寿命なのか、月面作業による肉体崩壊(宇宙では骨がボロボロと聞いたことがある)なのかどうかも、何故ロボットではなくてクローンが働かされるかも、何故韓国企業なのかも、自分にはどうでもよい話だ。 クローンの悲哀のようなものは見ていても面白みには欠けた。 もちろんクローンではなくて、生身の人間の姿が投影されているとは思う。 単身赴任で何年も家族に会えないサラリーマン、会社で酷使されて使い者にならなくなったらポイ捨てされる労働者などといった、実際の生身の人間の悲哀のようなものを投影しているようには思えるが、上手くまとまっている印象はない。 ラストで「俺たちは人間なんだ」って言われても、あまりグッとは来ないが、コンピューターシステムのガーティがサムの味方をすることを考えると少し感じるものもある。 ガーティは何代もサムのクローンを見守ってきて、サムに対して友情に近い感情を持ち始めたのではないかと思う。
[映画館(字幕)] 6点(2010-05-09 12:36:44)(良:2票)
3.  つぐない 《ネタバレ》 
素材自体は悪くないが、ココロに訴えてくるものがまるでない。 したがって、評価は下げたい。 素材はいいので、一流の演出家ならば、もっと泣ける作品に仕上げることはできたはずだ。 何を描きたいのかが明確になっておらず、散漫としているのが残念である。 本作のメインに当たる部分は、何よりも“虚構”の世界ではないだろうか。 「つぐない」の本当の意味を考えると、ここにもっと光を当てないと何も意味はなさないと思う。 もし、自分が脚本家ならば、現実の世界よりも、虚構の世界をメインに組み立てたい。 ロビーが浜辺で眠りについた後は、「ロビーがイギリスに戻り、セシーリアの元に帰ってきて、彼らが再開するシーン」を感動的に描きたいところだ。 「わたしの元に帰ってきて」というのがセシーリアの一番の願いだったからだ。 そして、「彼らが海辺の家で幸せに暮らしているところをブライオニーが訪れ、贖罪を求めた後に、二人に許されるというシーン」をきちんと描きたい。 しかしながら、許された後に、ブライオニーが老人となった“現実”の世界に戻ってしまい、実際の真相・顛末を語るというのが普通に考えられる筋書きではないか。 “現実”の世界よりも、“虚構”の世界こそメインにならなくてはいけない作品だ。 今まで見てきた世界が現実の世界ではなく、ブライオニーの考えた創作の世界だと知れば、観客は驚きを隠せないだろう。 そして、「つぐない」の本当の意味を知るはずだ。 イアン・マキューアンの原作は読んでいないが、そういう趣旨を込めた作品だと思う。 本作では微妙な感じで終わってしまったが、個人的には、“虚構”の世界なのだから、ブライオニーは二人に許されてもよいのではないかと思う。 彼女はつぐなったのわけだから、それは報われてもよいはずだ。 死を目の前にして、二人に許されれば、彼女もきっと安らかに眠れるのではないか。 ただ、“浜辺での長回し”や“窓際で二人がキスをする部分を映しながら、ブライオニーが立ち去る部分を描く”など、映像的な部分においては見応えがあった。 ジョー・ライト監督の前作「プライドと偏見」においても、美しい背景を上手く利用する才能は際立っており、その点だけは評価できる。
[映画館(字幕)] 5点(2008-04-14 00:32:51)
4.  椿三十郎(2007) 《ネタバレ》 
オリジナルは未見。“黒澤映画を知らない世代”である自分がオリジナルを観ずにリメイクを観ることで、他の人とは違う感じ方や、他の人とは異なったレビューができるのではないかと考えたため、鑑賞することとした。一言でいえば、“普通に面白い”というところか。角川映画の変なところにチカラが入った気合が、逆に新鮮に感じられる。  織田も相当気合が入りまくっており、彼のキャラクターには魅力を感じられた。 しかし、「ものわかりが良すぎる」のが欠点だろうか。 「鞘に収まらない刀」という設定の割には、彼は「いい人」過ぎる。 外見は粗暴であるが、中身はそれほど悪い人ではないというところまでは同意できる。 しかし、本質であるコアな部分は「鞘に収まらない刀」であるということをきちんと描いて欲しかった。 切りたくなくても人を切らざるを得ない性分、争いごとに巻き込まれて困惑するのではなく、争いごとにクビを突っ込まざるを得ない性分を描いてこそ、「鞘に収まらない刀」なのではないか。 残り9人に慕われるのではなく、最後の最後には残り9人から嫌悪されるようになってこそ、本作の深みが増すような気がする。 エンドクレジット中に背を向けて一人歩く彼の姿に、彼の孤独がみえない。 “狼”はいくら頑張っても“羊”や“兎”にはなれないという孤独があってもよかったのではないか。 単なるヒーローモノとしては“普通に面白い”が、“傑作”にはなり得ない作品だ。  気になったのは「織田と豊川の対決時の風の音」だ。 二人の対決時の効果音として、「風の音」「草木が揺らめく音」などが盛り込まれていた。 この演出自体は緊張感を高める効果としては悪くないと思うが、肝心の“風”がほとんど吹いていないのが問題だ。 なぜ“風の音”の演出が必要かというと、最大のクライマックス時に“まったく音がしない”という演出をしたいがためである。“まったく音がしない”という状況を効果的に描くためには、何かの“音”を立てる必要があった。そのため、何かの“音”を立てるという演出自体は、理にかなっていると思うが、プロとしてとことんこだわるのならば、きちんと“風を待つ”という姿勢が大事なのではないか。 人をいくら切っても血が出ないことにはまったく違和感を覚えないのだが、こういう部分には違和感を覚えてしまう。
[映画館(邦画)] 6点(2008-01-05 17:38:57)(良:2票)
5.  追憶(1973) 《ネタバレ》 
好きなシーンは色々あるが、一番好きなシーンはケイティが演説しているフィルムをJJ達とたまたま観ていたときのハベルの顔だな。なんとも言い様のないモノ凄い良い表情をしていた。 あれを観て、ハリウッドの10人のためにワシントンに行ったケイティが以前と変わっていない又変わって欲しくないと思ったのではないか。 そのようにハベルは思い直して空港まで迎えにいくわけだが、その時の空港での喧嘩が二人に埋めようのない深い溝が生じて、二人の別れにとって決定的なものとなるわけで、映画のキモとなると思う。 「大切なのは人間だ」と主張するハベルと「主義こそ人間の糧」と主張するケイティ。 この根本の思想の違いこそ、別れの大きな理由となると思うのだが、ただ、このシーンだけでは二人の別れの理由としては、不充分というか、盛りあがりには欠ける気がする。 確かにハベルの浮気など別れにとって副次的なものもあるが、お互いに愛し合っていてもどうしても別れなければいけない決定的なもの。お互いをお互いに理解しようとしてもどうあっても理解できないもの。やり直そうやり直そうと努力しても埋まらない溝をもう少し盛りあがるカタチで描いて欲しかった。 この映画には、二人の再会から、大学シーン、一度目の別れ、ハリウッドでの生活、二人の別れ、そして再会シーンまでを描いている。一度目の別れと復縁する夜のシーン、再会シーンが極めて素晴らしいのだが、上記のどうしても別れなければならないシーンが心に触れないので勿体無いと思う。 個人的には、ケイティを赤狩り時代のハリウッドに閉じ込めておくことは、籠の中に鳥を閉じ込めておくようなものとハベルが感じて、ケイティのために別れを決意するという流れにしても良かった気がする。 DVDで鑑賞したのだが、削除されたシーンとしてケイティが20年前の自分に似た少女(大学のようなところで一人で声を張り上げて社会に訴えている少女)を見かけて涙を流すシーンがあった。 このシーンは、バーブラ自身も削除しないようにとシドニーに頼んだようだが、政治的色合いを薄めたいと考えたシドニーは削除することを決めたようだ。 このシーンも映画のキモになるべく大切なシーンだったと思う。このシーンがあればラストにおいて活動を続けているケイティの気持ちもはっきりと理解できる。
[DVD(字幕)] 7点(2005-05-21 17:30:16)(良:1票)
6.  次に私が殺される 《ネタバレ》 
まずは、もったいぶった演出がツボに嵌まった。 暗闇を基調とした独特の映像も気に入った。さすがに評判の監督だけはある。 主題としては「映像の暴力」を批判しながらも、本作が「映像の暴力」を売りにしているという自己矛盾を抱えている点も面白いと思う。 映画の中で「大衆の要求に応える」ことの重要性を語っているから、そのあたりに矛盾に対する答えを盛りこんでいる気がする。 また大衆の「潜在的な暴力嗜好」として、冒頭の飛び込みを描くことにより、見たくなくても見てしまうという衝動は主人公だけでなくどんな人にでも抱えているものであることを示している。 これは映画の中の主人公が興味本位で巻きこまれている虚構の世界を描こうとしているわけではなく、より現実的な世界を描こうとしている姿勢が感じられる。 映像と現実とのズレを解消しようとしている相当に良い例を持ち出していると思う。 サスペンスとしても実に手が込んだ面白い脚本だった。 見ている時には、一瞬で「どうせこの新しい教授が犯人なんだろう」と思わせておいて、教授を単なる前振りにしか用いないという大胆な使い方。 そして「じゃあ、犯人誰よ?」と謎を深めさせておいて、結局「なんだ嫉妬女の単なる逆ギレかよ」と落胆させておいて、ストーリーを全て原点に戻すというのも斬新だったなあ。 その上、ラブストーリーの要素を絡ませるなんて、これまた素晴らしい。 自分が好きな女が好きな男のビデオを見ている姿をその女のことを好きな男がビデオに映している姿が映像として流れるのも面白い仕組みだ。そして見ている者に対して少し切ない気分にさせる。 この切ない気分にさせることによって、ラストの単なる「お茶への誘い」が単なるものではない効果をもたらしている。
[DVD(字幕)] 8点(2005-04-03 19:16:43)(良:1票)
7.  翼のない天使
「サイン」の内容を宇宙人を使わずに描くとこんな感じになるんですね。 子どもが好きな人なら向くかもしれませんが、自分には少しこのスローな流れは合わなかった。 じじが無事なのかを確かめたいことから始まる神に会うための精神的な旅。 別れることのつらさを知ったためか、嫌ないじめっ子にも向き合えたし、デブも相手にすることができたのも、一人一人がかけがえのない人間ということが分かったんでしょうね。 その答えを自分で出せ、自分を目覚めさせることが出来たから天使にも会うことが出来た。なかなか夢のある話でした。 個人的には、神父とか女の子とか姉貴とか色々いじれるキャラがいる分話をもっと面白くできたと感じる。
4点(2004-09-05 21:45:23)
030.36%
140.49%
2121.46%
3394.74%
4789.48%
59111.06%
615618.96%
719523.69%
816319.81%
9607.29%
10222.67%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS