1. 月に囚われた男
《ネタバレ》 主人公が外で作業中に事故に遭い気絶した後、場面は一転して基地の中になる。常識的に考えれば、誰が運んだ?どうやってベッドへ乗せた?等の疑問が一気に吹き出てきて「オイオイいい加減な設定はやめてくれよな」と幻滅しかけるのだが、そこの部分が本題への導入になっているので許せると言えば許せる。しかし当然ながら鑑賞者は、この時点で物語の進行より先に、主人公がクローンではないかと気付いてしまい、その後の展開に驚きを感じなくなってしまう。それでも、ロボットのガーティの感情を、懐かしいニコニコピースマークの変化で見せるあたりは、なかなか洒落てるし、クローンの悲哀もそれなりに表現できている。ラストの納め方も含め、もう一工夫すれば更なる傑作になったはずで惜しい。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2010-10-12 12:46:20) |