21. 天と地
オリバー・ストーンのベトナム三部作のラスト。実話ダネらしいが、どこまで忠実に映画化したのやら…。ベトナム人への謝罪の積もりかどうか知らないが、同じ東洋人として観ても本作でのベトナム人の描き方には納得が行かない。当然ベトナムの方々も私以上に納得しないだろう。「アメリカ人にしては少しは我々に好意的な映画を作るじゃないか…。」とでも思って欲しかったのか?それと、確かに波瀾万丈かもしれんがヒロインに(熱演なのは判るんだが)魅力が乏しく集中力が最後まで続かない。トミーも出てるが焼け石に水。悪いが5点てコトで。 5点(2003-04-18 01:58:06) |
22. TINA ティナ
アイクの家庭内暴力の凄まじさが何とも強烈。ティナ役のアンジェラ・バセットは御本人よりも美人過ぎるのが難点だが熱演。御両人ともオスカー・ノミネートは或る意味ナットク。離婚率の高いアメリカだが、こんな夫では止む無しだろう。ティナが離婚後にビッグになれたからこそ、こうして映画になったのであろうが、観ていて余り楽しくなれる類の映画ではない。実話だから展開は分かりきっているのも…辛い。それにしても、弱い者に暴力を振るってイキがる男ってのは最低だと痛感させられる。まして我が子の見ている前で父親が母親を虐待するなんぞ愚の骨頂!!実話ならではの重みに…6点。 6点(2003-03-12 07:54:08) |
23. 天国の日々
ネストール・アルメンドロス(及びハスケル・ウェクスラー)の印象派絵画を思わせるキャメラの見事さと「動物の謝肉祭」を効果的に用いたモリコーネの音楽に…7点。テレンス・マリックのオリジナル脚本は70年代テイストの典型過ぎて個人的には余り高く評価できない。前作「地獄の逃避行」もそうだったが…。にしても「シン・レッド・ライン」までの20年間いったい何してたんだろ?このカントク。ちょっと伝説ていうかカルトになり過ぎ。まぁ「シン・レッドー」で化けの皮が剥がれたみたいだけど。 7点(2003-03-09 11:55:03) |
24. 転校生(1982)
個人的に大林監督作品はあんまり好きになれないのだが、本作は小林聡美の新人とは思えぬ好演で出色の出来。尾美としのりの「女の子」演技はチト気色悪いが、溌剌とした小林の「男の子」演技に中和され、それ程まで気にならない。脇に樹木希林、宍戸錠、入江若葉といった渋い芸達者を配して引き締めておりグー。しかし、兎に角、何と言っても本作は小林聡美に尽きる!!と思う。新人ながら作品をグイグイ引っ張った小林聡美のパワーに敬意を表し…7点。 7点(2003-02-28 13:07:08) |
25. 天国から来たチャンピオン
ハリー・シーガルのヒット舞台劇を映画化した1941年作品「幽霊紐育を歩く」(監督:アレクサンダー・ホール 主演:ロバート・モンゴメリー)をリメイクしたのが本作。主人公がボクサーからアメフト選手にアレンジされているのが新味と言えば新味だが、まぁ、ほぼ旧作の脚本を忠実にトレースしていると言っても過言ではなかろう。(個人的に余り好きになれない)ウォーレン・ビーティ&バック・ヘンリーの主演・監督ぶりは旧作のオイシイとこ取りなだけあってナカナカの出来。コレで完全オリジナルだったら絶賛したかもしれないが、所詮は奇抜な着想の旧作をリメイクしたお陰を蒙っているだけの話。悪いけど…7点かな。惜しい! 7点(2003-02-09 23:52:53) |
26. デーヴ
「ゴーストバスターズ」ライトマンにしちゃあ上出来の一作。何かキナ臭い今の某合衆国大統領の身にも降りかかって欲しいくらいの粋なアクシデント。でも○ッシュのソックリさんなんて居るわけねーか。ケビン・クライン好演。シガーニーはリプリーのイメージが完全に払拭できておらず、どうも今イチ。フランク・ランジェラの側近役は不気味で良かった。そうそう、ライトマンとの縁でシュワがどっかに出てるよん。探してみるも一興!それがどーしたと言われると困るが。 7点(2003-02-02 00:49:51) |
27. 天使にラブ・ソングを2
うわ、またまた点数高っ!!そうかぁ?何か強引にクソガキ共との感動話に仕立て上げ過ぎてて、クサいと思ったのは私だけ?ま、前作もそうだったけど、後味悪いヤツよりゃマシなのは同じなんで…やっぱり6点! 6点(2003-01-28 10:13:39)(良:1票) |
28. 帝都物語
荒俣宏の原作は未読だが、映画は駄作。大体、実相寺昭雄なんてカルトな監督に任せるのが無茶ってモンだ。ほえー、関東大震災も魔人・加藤保憲の仕業ですか…。陰陽師やら風水やら何やら原作もこんなペダンチックなのか?衒い過ぎだっつーの!何とギーガーまで参加したショボいSFXだけが見所と言えよう。何だかなぁ…。 5点(2003-01-24 15:17:24) |
29. ディープ・インパクト(1998)
昔「地球最後の日」って映画があったのを思い出した。星が衝突するってトコなんか今思えばソックリだけど、アレは宇宙船で脱出するアイディアが有った分、本作よりは楽しめた気がする。いよいよ衝突する段になっての対策は…「高いところに登れ」?何じゃそりゃ。ミミ・レダーという女流監督には過大な期待をしてはいけない!という教訓的映画。CGもチャチいし。 5点(2003-01-24 14:15:14)(良:1票) |
30. 天使にラブ・ソングを・・・
ほえ~~点数高い!個人的には「まあまあ楽しめた」けど…。ただ、あの黒人が歌うゴスペルって奴?バッハの宗教音楽に親しむ身にはチトお下品でついていけない感じ。マギー・スミスの修道院長も実際にあんな聖歌隊を認めてたら即解任されちゃうよ。でもウーピーにとってオダ・メイ以来の当たり役であるのは否定しないし、マァ後味悪いヤツよりは随分マシかも。エミール・アルドリーノにしては上出来。 6点(2003-01-10 02:39:25)(良:1票) |
31. ディア・ハンター
「プラトーン」や「地獄の黙示録」なんかもそうだけど、ベトナム戦争終結後に(しかも相当経ってから)偉そうに云々言ってもネェ…。遅いっつの。第二次大戦勃発直後に「独裁者」をクランク・インさせたチャップリンの偉大さを見習え!とは言うものの、矢張りロシアン・ルーレットの迫力はイヤ凄いの何の!「オレは3発だ!」とベトコンに大見得切るデ・ニーロには確かにシビレたね。チミノ恐るべし。でも…ハッキリ言ってそこだけ。前フリ長過ぎるし、クリストファー・ウォーケンのニックも引っ張り過ぎで蛇足気味。ベトナム戦争中に作ったのなら絶賛したかもね。残念。 7点(2003-01-04 04:21:53) |
32. ディープ・ブルー(1999)
鮫パニックへのシチュエーション作りが余りにも強引で無理がアリ過ぎる!ハリケーン吹きまくるの分かってて、海上にあんな研究施設を作る方がどうかしているんじゃ?鮫がどうこう関係なく、スタッフに病人が出ただけで困るだろうに。他の皆さんがバクバク食われてるのにコックが生き残るってのも、意外性を狙い過ぎて逆に不自然。水中での動きの素早さでサメに勝てる訳がなかろーが!普通ならとっくに追い付かれて食われてしまってるハズ。妙に引っ張るから、コイツ生き残るんだろーな、と思ったら案の定だし。ハーリン…何かヤケになってないか? 6点(2003-01-04 03:52:29)(良:1票) |
33. デストラップ/死の罠
鬼才アイラ・レヴィンの原作にしちゃ凡庸だし、名手ルメットの監督作品としても今イチ食い足りない。第一、アンリ・ジョルジュ・クルーゾーの「悪魔のような女」のパクリじゃあないの!こんなのがブロードウェイで大ヒットした舞台劇とは…。まあ、80年代作品中では出色の本格ミステリーではあるけどね。‥6点! 6点(2002-12-24 05:21:22) |