1. ディア・ドクター
《ネタバレ》 公開時にレビューやあらすじをザックリ読んでた頃に思い描いた想像が、冒頭から裏切られて、ちょっとビックリ。何か変だけどニセ医者なの? どうなの?というハラハラを、あの若い医者と一緒に味わえるのだろうとばかり思っていたのです。あっら~。私はそのほうが面白いと思うけどなあ。そういう当たり前すぎる展開を嫌う監督さんなんでしょうかね。だけど、そういう作り方のほうが、観客はのめりこんで観ることができる気がするんだけど。ハナっからニセ医者と決まってるんじゃ、あとはバレてるの? いつバレるの?というハラハラしかない。私は、自分が想像したような、ねえどっちなの?どっち?というハラハラを時系列通りに味わいたかったなあ。前半、観客をそういうふうに翻弄したあげくに、気胸の施術シーンがあったり(そうなると、余貴美子の演技も逆にもっと抑え気味になってさらに生かされたのでは?・・てか、余さんほどの演技力の人の、そういうシーンこそ、見てみたかった!)、八千草の家での大葉を刻むシーンにつながったほうが、映画的スリリングは増したのでは、と思います。とはいえ、この作品は「ゆれる」よりは好みだったし、洗練されてきている感じがしました。CSでこの監督のインタビューが放送されたときの人柄が好印象だったし、邦画では貴重な実力派女性監督だから、これからもパワフルに活躍してほしいです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-03 14:05:27) |
2. デブラ・ウィンガーを探して
うーん・・・・。タイトルの勝利ね。期待だけさせといてアイタタタの内容ではありましたが、ほほ~と思うエピソードはそれなりに。でも、見て数年経つ現在、「ああステキだった」「印象的だった」という映像が皆無なのは、やっぱりイタイ。映画なんだからさ、もうちょっと映像でがんばりましょうよ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-11-03 00:36:30) |
3. デイジー
映像も音楽もまあ悪くないけど、「レオン」なんかを真似しすぎ? 登場人物が寡黙なところとか、植物が印象的に使われるところとか・・。チョン・ジヒョンはいい女優だと思うけど、イ・ソンジェは女が恋に落ちるタイ (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 6点(2007-07-03 00:00:50) |
4. デイ・アフター・トゥモロー
SFにもスペクタクルものにも特に思い入れのない私ですが、なぜいち早く映画館で、と思ったかといえば、ひとえにキャスティングです。デニス・クエイドはマッチョだけど暑苦しくないところが高好感度で、メグと別れて以来快進撃だから今度はどこまでやってくれるか!?という期待大でした。ジェイク・ギレンホールもかなり好きなんですが、まだ私の好みの作品がない、というそれぞれの期待感が募り、同世代の2人を誘って見てきました。みんなに好評。1人の「こういうのは映画館じゃないとねー!」に一同うなずく。ここしばらく映画鑑賞はたいてい一人だった私ですが、共感度の高い仲間と見に行くのはまたなかなか楽しいものですね。映像の緻密さ、迫力はもちろんのこと、自然をあなどっていると大きなしっぺ返しが来る、というわかりやすいメッセージと、パニックものなのに脅かしが過ぎない、超人的なヒーローがいるわけではなくみんな身近な人のためにこそ心をくだいている、というあたりがよかったですね。注目の2人はそれぞれよかったけど、親子というリアリティーがいまいちだったかな。スペクタクルものでもできたらそういうとこにも神経つかってよ、というのは望みすぎ? ジェイクは少し大人っぽさも出てきて、やっぱり今後ますます期待できそう。楽しみです。作品の話に戻ると、中国にしか見えない日本の光景とたどたどしいセリフに笑ってしまいましたが、邦画でもきっと似たようなことをしているに違いないわけですから、文句は言いますまい。スタッフにいかに日本人が進出できていないかの証しでもあるわけだから、スタッフ志望の日本人も、渡辺謙に負けじとがんばっておくれよー!! 7点(2004-06-09 20:18:40) |
5. 天使のくれた時間
「あなたに降る夢」路線ですね。あっちと同じくらいよかったデス。疲れたり冷えたりした心をジワ~と温めてくれる感じ。私も、ベルの存在は何だったの?と思いましたが、別にたいしたものではなく、これが夢かもしれないと思い出させるしかけとして、別に、松ぼっくりでも貝殻でもよかったっちゅう程度かも。いずれにしろ元の自分たちには戻れないのはわかっているけれど、ほんとの自分て・・と立ち止まったジャックに、共感した人は多いのではないでしょうか? 7点(2003-05-16 20:56:51) |
6. ディナーラッシュ
レビューをさらっと読んで、頭にタイトルだけインプットしてあったのですが、ビデオ屋に入荷したのを知り、さっそくレンタルしました。 すごく芳醇なものを見せていただきました。 ラストについてのコメントなどすっかり忘れていたので、その意外性も十分楽しむことができて、ゴキゲン! 中身で勝負のこういう映画を見せられると、邦画のおそまつさが余計情けなくなります。 よく、「日本映画は予算がないから、土地が狭くまたロケの規制なども多くてスケールの大きい“絵”が撮れないから、ピストルなんかをパンパン撃ち合うようなストーリーにムリがあるから」等々の、いい映画をつくれない言い訳ってあるじゃないですか。 この映画など見ると、そういうたわごとが恥ずかしくなります。 とにかく一見の価値あり。お勧めします。 [ビデオ(字幕)] 9点(2003-04-27 09:30:06) |