1. TENET テネット
難解なのにも程がある。あきらかに許容範囲を超えている。 メメントは難解だったが、1度見ただけでも、大筋は理解できる。だが、本作は本当に綺麗さっぱり意味が分からない。難解な映画は2回見て理解を深めようと思うし、それがまた楽しかったりするのだが、そんな気すら起きないほどに難解であった。 時間が逆行する世界という基本設定がすでにすごくややこしいのに、さらにそこに未来人だの、武器商人と妻との関係だの、大きいことから小さいことまで含めていろんな要素が出てきて、しかもそれすらも説明不足で難解。もう、わけがわからないよ。 そもそも時間が逆行していて、自分だけが正の時間でいる時、自分が周りの世界にどのような影響を与え、どのような影響を受けるのかが、感覚的に全く理解が追いつかない。なので、例えば最後の戦いで砲弾の爆発の中走り抜ける、というシーンでも、「その砲弾に当たったら死ぬの?」と首をかしげながら見続けることになる。 アクションシーンがすごいと評判だが、そのほとんど(カーチェイスも殴り合いも銃撃戦も)が、逆行と順行が入り乱れるものばかりで、見ていて脳みそがついていかず、全く楽しめない。 こんな意味不明の映画は、映画界ははっきりノーと言うべきだと思うが、残念ながら高く評価された。映画評論家の意見を色々見てみたが、難解であることをネガティブに評価している人は一人も見つけられなかった。 この映画に限らずだが、映画評論家は難解な映画に高評価をつけないとカッコ悪いと思っているきらいがある。ましてやノーランという大御所の撮った作品だ、ますます批判もしにくいのだろう。映画評論家もそろそろ「王様は裸だ」と言える勇気を持ってはいかがだろうか。 最後に総評を書こう。見終わったあとに「ワケワカラんかった!」と誰かに言いたくて仕方がないインパクトはあったし、ノーランの挑戦する姿勢は買うけど、単純に映画はつまらなかった。 [インターネット(吹替)] 3点(2023-11-24 22:50:40) |
2. デンジャー・クロース 極限着弾
史実ベースの戦争映画で、そして、その手の映画の基本通り、メインのテーマは「兵士の仲間を思う気持ち」。 ストーリーに、面白みも新鮮味もない。 まあ、戦争映画なのでそこまでストーリーは求めていないのだが、戦闘シーンの迫力は中の下くらいで物足りない。 面白くないわけではないが、まあほどほどといったところ。 あとは、主人公が偉そうなのがちょっとうっとうしかった。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-11-04 12:32:07) |
3. デビル(2010)
《ネタバレ》 展開もテンポが良いし、結末がどうなるか気になるし、最後まで釘付けになって見れたのは評価する。 この映画の面白いところはオカルトな話なのに、舞台は人里離れた山奥でもなければ薄暗い廃屋でもなく、都会のど真ん中の高層ビルで、白昼堂々事件が起こり、大勢の人がその現場を見守ってるところだ。ちょっと今までにないオカルト・ホラーと言える。 そこは目新しくてよいのだけれど、結局そのせいで、オカルト・ホラーとしての恐怖を楽しむでもなく、サスペンスにある種明かしの面白さを楽しむでもなく、どちらもない中途半端な作品になっている感は否めない。 最初のナレーションからしてこれはオカルトだよって明示されてるものの、展開としてはサスペンス、またはミステリー的であるから、誰が犯人なのか?どうやって殺したのか?目的は何なのか?がやはり気になってくる。 ところが、結末は要は悪魔がやったと言うわけだから、そういう疑問や謎について作中で一切答はでてこないまま終わる。悪魔という超常的なものがやったんだから何だってできるわけだ。普通なら不可能そうな自ら首を吊ることも、エレベーターを止めることも、そんなことは「悪魔がやったんだから」の一言ですべて説明できてしまう。作る方は楽でいいだろうが、見てる方はつまらない。 で、サスペンス的な面白みにかけるから、じゃあ、ホラーとしてならどうなのか、というと全く怖くはない。 緊迫感、ハラハラ感はあってよかったけども。 ところで、この悪魔さん、悪魔なのに、悪いやつを殺し、悪事を反省したやつは生かすんだなあ。悪魔の所業って言うより、神の使いが罰を与えてるように見えるんだが。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-09-19 16:18:39) |
4. テッド
《ネタバレ》 面白い。笑える。かわいい。 話はすごいベタ。別れそうになるカップル、それを友だちがとりもつ。いったん命を落としそうになり、お涙頂戴しつつ、結局生き返ってハッピーエンド。何このありがちなお話。 見ていて、常に先の展開が読めてしまうベッタベタなお話(どうせ、一波乱あったあと、結局二人は元の鞘に戻るんだろ~?とかもう読め読め) しかし、それを補って余りある面白さがある。 テッドがかわいい。その一挙手一投足、動きがすべて可愛らしい。小さい体でベッドによいしょと上がるしぐさだけでかわいい。ところがそこから繰り出される、下品極まりない 言動、ひねたジョーク。そのギャップがまた面白い。そこかしこにちりばめられた不条理なギャグやシモネタも笑える。 ただ、80年代?のアメリカドラマを分からないと、全く理解できないネタが多い。この人誰?これは何を言ってるの?というネタが多かった。くまモンやガチャピンなどところどころ日本人向けにローカライズされてる部分もあり、日本公開にあたってそれなりに工夫してきいるのは評価できる。ところで、ユダヤ人いじめ(しかも主人公がそれに加担したがる)なんてのがさらっと出てきて、それがちょっと驚き。そういうのって全然アリなんだ、アメリカって。 楽しい2時間をすごせた。R15指定だけあってシモネタが多く、女性向けではないし、デート向けではないかもしれないが、自分は大変楽しめた。 [映画館(字幕)] 8点(2013-02-14 14:40:33) |
5. ディパーテッド
説明不足がすぎる。「元不良の警官がマフィアに潜入。マフィアに可愛がられてた子供が警察に潜入」というお話であることを人から説明受けるまで分からなかった。お互いが自分の素性をばれないよう立ち回るのは面白い。 あのカウンセラーの女はストーリーに必要ないだろ。なんか無理矢理三角関係になるし、変。 ラストでいっぱい人が死ぬが、なんで、こいつがこいつを殺すの?って感じで意味不明だった。 [地上波(字幕)] 7点(2009-08-02 13:11:43) |
6. デビル(1997)
●特に見るべきところのないストーリーで面白くない。●彼を生かすために逮捕するみたいなことを女に約束していながら、その本人が撃ち殺してるんだからそのへんどうなのよ。 [地上波(吹替)] 3点(2009-01-05 01:58:57) |
7. ティアーズ・オブ・ザ・サン
●戦争映画好きな私はとりあえず最後まで楽しめました。しかし、お話的には特にどうということもない平凡なストーリーです。 ●序盤、主人公は、軍人だから命令は絶対で、冷徹に任務を遂行するわけです。それが非常にかっこよかった。しかし、後半で情に流されて上の命令を無視して勝手な行動のオンパレード。あ~~あ、結局よくある人情モノの凡庸な映画になるのか~とガッカリでした。 ●最後に戦闘機で一網打尽にするのはスカッとした。 ●現地のナイジェリアの人たちはみなさんなぜか流暢な英語を話しますね。やっぱ「猿の惑星」を平気で作ってしまうアメリカ人には、「こいつらいったい何で英語をしゃべってるんだ?」という素朴な疑問は完全にスルーできるようですね。 ●世界に日々起きる紛争に自国の都合で首をつっこむアメリカの姿勢に疑問や違和感を抱いている方は、もうそういった政治的なことは抜きにして楽しみましょう。 民族浄化してるヤツ=悪いヤツ それを倒すアメリカ人=いいヤツ という単純な構図で見た方が楽しめると思います。しょせん娯楽映画であり、フィクションですからかたいことは言いっこなしです。 [地上波(吹替)] 7点(2007-08-23 22:18:47) |