1. トト・ザ・ヒーロー
主人公トマは過去を引きずり、憧れ、想い出だけに生きているような男で、憧れのヒーロー・トトのように、自分を上手くコントロールできないでいる。しかしその彼も、ラスト、自らの死によりやっと人生の方向性を見つけたことで、天空から笑い続ける。悲劇的な話ではあるけれど、鼻歌まじりに語っている、その軽快さが見事であり、又、この作品の身上でもある。人生を台無しにした男であっても、最後に正しく生き終えることができるという教訓が引き出せて、これは正に素晴らしい敗者の物語と言える。 9点(2001-03-10 23:47:26) |
2. トゥルーライズ
趣向はJ・キャメロンが撮った007の世界。とりわけ冒頭の脱出シーンなどは、まさにその定石をきっちりと踏まえたものだ。全編を貫く圧倒的な迫力とそのスケール感。荒唐無稽に過ぎるということは承知の上で、それでもシュワちゃんとしては最も良質の娯楽作品として、誰が観ても楽しめる仕上がりとなっている。 8点(2001-08-19 23:38:19) |
3. トゥルーマン・ショー
このような素晴らしいアイデアを実際に映像化するのも、並大抵じゃないなというのが正直な感想。そもそも設定に無理があるなどと言ってしまえば、この作品は成立しえないわけで、ここは暫し、このファンタジーワールドに身を委ねるのがこの作品の一番の楽しみ方。 8点(2000-10-29 23:58:41) |
4. トイ・ストーリー2
パート1より出来はこちらのほうがさらに良い。CGのさらなる進歩とストーリーのテンポよさとそのテーマ性などなど・・・。エンドロールでのNG集(?)も粋です。 8点(2000-08-06 14:21:01) |
5. トゥルー・クライム(1999)
イーストウッドとしては、軽いフットワーク(?)で創り上げた作品で、「許されざる者」のように崇高さなどもちろんないが、その語り口のうまさはさすがでこういう作品世界こそが彼の持味だと思う。 8点(2000-06-03 23:13:04) |
6. 遠い空の向こうに
いつも空を飛ぶ夢を与えつづけてくれるジョー・ジョンストン監督の会心作。 8点(2000-04-12 23:56:54) |
7. トーマス・クラウン・アフェアー
クライマックスにはスリリングで面白いトリックが施されていて、なかなかオシャレで粋な作品ではあるものの、肝心のブロスナンとルッソに俳優としての魅力を感じていないので、作品にのめり込むところまではいかなかった。それはオリジナルのマックイーン版に深い思い入れがあるから、余計そう感じるのかも知れない。(とりわけ、F・ダナウェイの登場シーンのカッコ良さは忘れられない!)ただ、最近のJ・マクティアナン監督としては出来の良いほうで、同じN・ジュイソン監督作品の「ローラーボール」のリメイクをマクティアナンが、どう料理しているかが楽しみだ。 7点(2001-07-15 01:49:29) |