21. エリザベス
まったく新しい時代劇!というフレコミだったのでどんなにスゴいものを見せてもらえるんだろうとワクワクしすぎてしまったらしくコケました。普通の時代劇です、と宣伝してもらっていたらもっと良い点がつけられたかも知れないのに。でも普通の時代劇としては極めて良く出来ていたということは言えます。別に飽きるということもなく、ちゃんと最後まで楽しく観られましたが、何度でも言いますがこれのいったいどこがどう新しかったんでしょうか?順番的に「恋に落ちたシェイクスピア」の方を先に観ていたので、ジョセフ・ファインズがどこを切っても同じ顔の金太郎飴に見えてしまって興ざめでした。そういうウリなんだと言われればそれまでですが、非常に魅力的な役者さんだけにもうちょっと違う展開も考えてもらいたいと思います。 5点(2003-11-22 20:18:41) |
22. エレファント・マン
単なるキワモノ趣味だと思うんだけどなあ。アン・バンクロフトが絡んで話がややこしくなりましたね。実在した伝説の奇形児を、さも人間万歳みたいなオブラートでくるんで美しく描いてしまいましたが、実際に観に行った人の何割が人間の尊厳や心の美しさみたいな感想を抱いて帰ったか、ちょっと自信がないです。「すげーヘンなのがいた。しかも実話だ。」っていうニオイしか伝わって来ないんですよね。狼に育てられた子がいたぞ、そいつぁ珍しいや、って飛びつく人たちがぞろぞろ観に行く映画なんじゃないでしょうか。ジョン・メリックは可哀相で、ラストも涙をそそるモノでしたが、やっぱり監督がデビッド・リンチで、前に「イレイザーヘッド」を撮った人なんだ、っていう先入観が強すぎて、どうしてもキワモノ趣味としか受け止められませんでした。私自身、身体障害者に対する偏見や差別意識は極めて低い方だと思うんですがね。こういう不幸な人を、見世物小屋でお金を払って見るというのが人間のやって来た現実なんだ、という意味では存在価値がないとは思いませんが、この映画をお金を払って観に行く私たちと、見世物小屋に集まった人たちの違いがどうしても説明できないんです。そういう意味では、非常に後味の悪い映画でしたね。 4点(2003-12-09 00:16:53)(良:1票) |
23. エデンより彼方に
なんと確信犯的なメロドラマなのであろうか。と思わず感動すらしてしまうほど、ものすごいメロ度に驚いてしまった。21世紀の今日、人類が火星を探索しようというこの時代に、ここまで徹底的にメロドラマをやろうと思った心意気が凄い。ヒロインのアップに覆いかぶさるむせかえるようなBGM、どこを切っても印象派な花とか庭とかレンガとかいった美しすぎるものの数々。もちろん一度ぐらいここまで徹底的に貴婦人なジュリアン・ムーアも見てみたいぞという密かな欲求は腹いっぱい満たされるのであるが、あいにく最近ちょっと骨のある作品に当たってしまっていた私にはいくらなんでも薄べったいぞ。だいたいこれ、男優がシドニー・ポワチエじゃなきゃ成立しないだろう。気持ちはわかるし、かつてたくさんあったこの手の映画は決して嫌いじゃないのだが、悲恋仕立てにするためにわざわざとってつけたような人種差別や解放されない時代のゲイとか女性とか、こういうものを描くんだったら美しさのオブラート以外にもっと価値ある手法はいくらでもあるだろう。オマージュとして、これがやってみたいんだぁ~という強烈な情熱は感じるんだけど、同じやるなら「デスペラード」ぐらいやらないと。笑いが取れるほどではないので残念ながら個人的にはこれはスルー。まあ、ジュリアン・ムーアは映画界の至宝であるという個人的な価値観から3点献上。たぶんもう見ないと思うけど。そういえばジュリアン・ムーアって昼メロ出身よね。現場は案外、げらげら笑いながらやってるんじゃないかという気がちょっぴりした。これってネタでしょ? 勝手ながら邦題マッチング評価と音楽評価は[笑]の10点です。 3点(2004-04-18 04:15:59)(良:2票) |
24. 英雄の条件
見どころはトミー・リー・ジョーンズとサミュエル・L・ジャクソンの全然なってない若作り。ウィリアム・フリードキンはディレクターズカンパニーを解散した時点で隠居した方が良かった。これ以上映画を作っていても恥の上塗りでしょう。ヘタにもがき続けなければ伝説の巨匠でいられたのに。 3点(2004-01-02 12:36:52) |
25. エイリアン3
《ネタバレ》 えーと。「3」を観る前に「2」を予習しておこう、と余計なことを思いつき、「2」のラストでヒックスとレベッカのその後の活躍に胸を躍らせてビデオを回し始めたら、冒頭1分で二人には二度と会えないことがわかり頭の中が真っ白になってしまいました。あまりのショックに、内容はよくわかりませんでした。でも監督がデビッド・フィンチャーで、脚本がウォルター・ヒルなんですよね。たぶん「2」の余韻を払いのけることさえできれば、私にも楽しめるはずなので、そのうちリトライしてみたいと思います。でもやっぱりなあ。あんなに苦労して二人の命を助けたリプリーの苦労はどうなるんだ。 3点(2003-12-08 23:30:01) |
26. エアポート’80
ネタがなくなったのでかつぎ出されたに決まっているアラン・ドロン様とシルビア・クリステル様、どうもご苦労様。というだけが感想の映画。特にパニックでもスペクタクルでもなかったような気がするし、コクピットが爆破され、バミューダ海域にジャンボ旅客機が沈むという大仕掛けの続編にしてはあまりにもお粗末な展開。コドモでしたから、シルビア・クリステルと言われてもタダのキレイなおばちゃん、という印象しかありませんでしたし。アラン・ドロンのこの役って、最近で言う「バットマン」のジャック・ニコルソンとか、「ディック・トレイシー」のアル・パチーノとか、そういう趣向だったのかしらん、と真剣に思い悩んでしまう今日この頃です。ヒマでヒマで鼻くそをほじくってるぐらいしかやることがなかったら観てもいいかも知れません。私なら鼻くそをほじくってる方がマシですが。 3点(2003-12-08 23:26:23) |
27. L.A.コンフィデンシャル
ごめんなさい。登場人物がみんな似たようなスーツで登場し、名前もバドとかバズとかエドとか似たような名前ばっかりだったので、キム・ベイシンガーとそれ以外、という区別しかつきませんでした。よって途中で寝てしまい、気がついたら事件が解決していました。筋金入りのハードボイルドファンの私を眠らせたスゴい作品として、逆の意味では評価できます。でも熱狂している人が多いので、たぶん優れた作品なんだと思います。 3点(2003-11-22 20:31:34) |