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1.  エアフォース・ワン
米国賛歌型娯楽大作という点で『インデペンデンス・デイ』と同系列の作品ではあるが、本作の方がずっと純粋にエンターテイメントとして楽しめる。何故だろう?本作は、大統領としての職責や、良き夫であり良き父である家庭人としての顔、テロを防ぐための唯一の生命線としての役割など、様々な立場に同時に追い込まれることからくる内面的葛藤がミソで、主人公が一国の首長であるという設定がサスペンスに存分に活かされていて、とても説得力がある。一方、『インデ~』の方は、大統領をヒーローに仕立て上げることそのものが目的であり、それが胡散臭さの原因なのかもしれない。そういえば、ペーターゼン監督もエメリッヒ監督も、ともにハリウッドで活躍するドイツ出身の監督であるが、二人ともこうした米国賛歌型映画を撮る理由には、やはり先の大戦での負い目があるのだろうか。
6点(2002-10-27 06:19:39)
2.  エネミー・オブ・アメリカ
情報化社会への風刺とエンターテイメント(サスペンス&アクション)の両立に成功している。トニー・スコットは、兄リドリーのように名匠の仲間入りの可能性をもっているわけではないが、職人監督としては十分な力量をそなえている。
5点(2002-08-18 07:40:56)
3.  エンド・オブ・デイズ
ラストに近付くにつれて作品の勢いが失速していく。ド派手なアクションシーンに最初は期待を膨らませるが、それに目が慣れてしまう中盤になると、ストーリーに何のひねりもないことに苛立ちをおぼえはじめ、ラスト、悪魔が正体を現わすころには、気持ちが萎えてしまっている。
4点(2002-02-03 08:12:15)
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