3. 28週後...
《ネタバレ》 ロンドン発のRAGEウイルスの蔓延という前作の世界観を踏襲しつつも、登場人物は一新しており、ある家族がストーリーの軸となる。冒頭は「28週後」のかなり手前時点における、感染者の襲撃シークエンスから始まるが、のっけから作品世界に一気に引き込まれる。ドンが暗い室内から脱出し、一転、白昼、どこからともなく集まってくる感染者達からの必死の逃亡シーンは、悲しげな音楽と相まって、まさにこの世の終わりを思わせる名シーン。その後、子供達や母も物語に加わり、米軍もお手上げの悲劇が繰り返されていくわけだが、ラストも含め救いのない展開に正直ヘコむ。一般にウイルスというものは当然ながら近親者から感染することが多い。見おわったあと、もし自分の愛する人間があのような凶悪なウィルスに感染したら、あるいは自分自身が愛する人の目の前で感染してしまったら、という最悪なイマジネーションを膨らませてしまったが、この作品の意図するところの一つは、そういう事なのだろう。全体としては緊張感が最後まで続き、期待した通りの良作だった。 [映画館(字幕)] 7点(2008-02-04 14:25:49)(良:1票) |