1. 23年の沈黙
《ネタバレ》 23年前、少女の暴行殺人事件が起きる。それを行ったもの、見ていたもの、捜査したもの、それぞれの人生を大きく変えた。そして23年後の同じ日、再び同じ場所で少女の暴行殺人事件が起きる。一体・・・ ■設定はとてつもなく引き付けられるのだが、全体としてどこにフォーカスしているのか散っていたので残念な感じであった。犯人は冒頭から明らかにされており、ミステリにする意図ではないよう。しかしその割には心情を掘り下げるという面は弱い印象であった。 ■最終的には、23年間の「孤独」がカギなんだろうけど、そこを描き出してくれる展開ではなかったので、題材は非常に面白いのだが、もっとよくできたよなぁという印象であった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-02 23:24:34) |
2. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
《ネタバレ》 劇場版は未見。レビューを見ると劇場版の方が評判がいいらしい(しかもシーンの意味付けが結構変わるらしい)が、個人的には完全版でも十分楽しめた。 ■子供時代をアルフレードと心を通わせ、青春時代にエレナとの恋に落ち、そして村を出ていって三十年後に再び戻ってくる。まさに人生そのものという感じ。映画と人生を重ね合わせつつ「人生の方がはるかに複雑だ」と語るアルフレードは印象的。個々のエピソードが決して押しつけがましくもなく、すっと入ってくるのは脚本のうまさか。 ■そして本作を盛りたてているのは音楽。この音楽を聞いただけでなぜかノスタルジーを感じてしまうのは私だけではあるまい。音楽と内容が噛み合って、最高のハーモニーを奏でている。 [DVD(字幕)] 10点(2011-01-06 00:49:56) |
3. ニューヨーク東8番街の奇跡
《ネタバレ》 ■ほのぼの未知との遭遇系の映画。立ち退き屋にいじめられているマンションにいきなりUFOが登場。みんなでわいわいいやっていると最後にはすごいハッピーエンド。 ■けど、個人的にはあのおばあちゃんがなんかうっとうしくて全然入り込めなかった。宇宙人も金属製で親しみがわきにくいし。悪くはないんだけどねぇ・・・ [DVD(字幕)] 6点(2010-02-11 00:15:47) |
4. 日本のいちばん長い日(1967)
《ネタバレ》 日本人であるならば一度は見ておきたい映画の一つ。 敗戦、という未曾有の事態を、ドキュメント的ながら決して中だるみしないタッチで描いている。 敗北という、まさしく最悪の決断を全責任をもって下さねばならない、そしてそれを突き通さねばならない、その苦しさ、大変さがにじみ出ている。 大体の学校の歴史教科書では「御前会議→玉音」で終わりなのだが、この「→」の間の一日が壮絶だというのは初めて知った。 軍による宮内庁占拠、玉音盤争奪作戦などはこの映画で初めて知った。 さて、今日の日本の政治家で、かのように全責任をもって重大な決断を下せる人間はいったいどれほどいるだろうか。 皆、人が言ったから、のような責任転嫁ばかりしそうである。 いや、それ以前に、アメリカの言いなり、中国の言いなり(これは与野党ともだからたちが悪い)、などであっては何の決断が下せようか。 仲良く、とか、和、とか言っていたのではダメなことが政治の世界には多々あるのだから。 また、日本人は平和というものを「守る」意志をどれだけ持っているのだろうか。 「護憲!」「平和」「憲法改悪は戦争への道」などとバカみたいに騒ぎ立てることが平和を守ることだと誤解してやしないか。 国民一人一人が、民主主義的プロセスにおいて政府をきちんと監視し、不断の努力でもって政府に平和への道を歩ませるべきなのだ。 すなわち、国民一人一人が常に義務を持つべきであって、「憲法が禁じているから」などといって憲法にお任せしてしまおうというのは怠惰以外の何者でもない。 多数の日本人の犠牲の飢えに今の日本は成り立っているということは、もう少し感じてもいいだろう。 [DVD(邦画)] 10点(2008-03-25 07:54:42) |
5. 偽牧師
《ネタバレ》 「帽子はどうした」「彼らが食べていた」。面白い。定番のようにバナナで転ぶし。小さいときに見たからラストとかはよく分かっていないのだろうけど、それでも面白かった。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-22 23:37:56) |
6. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 68年ということを考えると、この映像美はすごい!。ただ、肝心のストーリーはよくわからない。キューブリックは意図的に分かりにくくしたらしいし。「映画の見方が分かる本」に説明がしっかりあるから、ちゃんと理解は可能だが、説明されてもあまり面白くなるわけではなかった。ストーリーを楽しむより映像を楽しむべき映画かも。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-19 14:26:42) |
7. ニューヨーク1997
《ネタバレ》 全然盛り上がらない。アクションといえるようなアクションはほとんどない。「ザロック」のようなものを考えていたのが間違いだった。 [DVD(吹替)] 2点(2006-12-18 23:39:01) |
8. ニューオーリンズ・トライアル
《ネタバレ》 最後まで金のためだと思っていた・・・陪審をテーマにした映画は多いが、陪審員と弁護士の駆け引きというのは珍しい。弁護士がじわじわと陪審員を追い詰めていく感じはまさに鬼のよう。トイレでのジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの議論シーンは圧巻。 [DVD(字幕)] 9点(2006-12-18 18:35:23) |