1. ネル
ジョディ・フォスター×マイケル・アプテッドの『愛は霧のかなたに』のコンビ作。またまた動物を通して人間の不純さを訴える作品だが、その動物が人間(狼少女、いや狼おばさん)に替わっている分、少々問題も大きくなっている。またもや人間の不純さを描きたいがために、ネルの純粋さを強調しすぎているように思える。いい加減、ピュアな偶像を持ち出すことの愚かさに気づいてもらいたい。なぜなら、ピュアを強調することは対象に(ここではネル)人間性を認めていないことなのだから。人間が出せる本当のピュアさとは、内包するエゴをどう処理できるかにかかっているのではないだろうか? 4点(2004-01-27 19:03:41) |
2. 眠らない街〜新宿鮫〜
原作ファンで真田ファン。それ故、鑑賞前は不安だらけだった。いくらなんでも、背の低い真田は鮫島のイメージではないと。しかし、やっぱり真田で正解! その後某国営放送で背の高いワニ男(某月9ドラマより引用)さんが演じていたが、全然ダメ。真田は内面から鮫島の持つ孤独・苦悩を体現していて、本当に素晴らしかった。作品としては、滝田洋二郎監督がやはり少々とまどっているように思えた。『陰陽師』もそうだが、滝田監督の資質にはあってなかったのだろう。荒井晴彦の脚色は、原作の持つ雰囲気をうまく活かしていてよかったが、松尾貴史の扱いは少し気になった。ヒロインについては・・・ノーコメント。 7点(2004-01-27 18:51:55) |
3. ネバーエンディング・ストーリー
いまだにリマール(元カジャグーグー、って誰も知らないか?!)の主題歌が印象深い本作だが、あまり面白いとは思えなかった。俺にはこういう純粋な少年心がないのかと中学生のころ悩んだが、今思うと、監督がウォルフガング・ペーターゼンでは・・・。どんな名匠でも得手不得手というものがあるわけで、いくらなんでもファンタジーはちょっと無理でしょ。 4点(2004-01-27 18:41:10) |
4. ネイビー・シールズ(1990)
鑑賞から10年以上経った今ではほとんど頭に何も残っていない本作。当時人気のあったC・シーンとM・ビーンの軍服姿がかっこよかったが、今の凋落ぶりを考えるとなぜだか切なくなってくる。そんななか、どんな役だったかも覚えていないがD・ヘイズバードが出ていたことを今知り、『メジャーリーグ』のスラッガーに留まらず、今でも『24』など地道に出続けているヘイズバードのしぶとさを痛感した。 5点(2004-01-27 18:36:30) |