1. オーシャンズ13
まず『~12』の出来がアレだったんで、本作も製作決定のアナウンスが出たときは「どうせまたソダーバーグの自己マン映画に終わるだろ」としか考えてなく、見るのもDVDでいいか、と思ってました。ところがいざ映画が完成して予告編が登場すると、おや、意外に面白そうではないか!?スタントのシーンやちょっとした爆発のシーンもあったりで、これはひょっとしたらひょっとするかも?てな訳で、あろう事か映画館まで、しかも公開初日に出陣して参りました。とは言えまぁソダーバーグの自己満足に終わる可能性も十分ある訳で、期待半分不安半分てな状態で見たのですが・・・・・・・いや、今回は素直に楽しめましたね!『~11』のように派手なスタントのシーンはないものの、路線的には『~11』と同じエンターテイメント路線に回帰といったところで、2時間も全く長く感じませんでした。前2作よりも比較的早く作戦が開始される為、キャラクター説明が不要で上映時間のほとんどが作戦のシーンに費やされるのでそれが退屈しなかったポイントではないかと。新参加のアル・パチーノも作品に見事な華を添えており、大御所スターの貫禄をヒシヒシと感じましたね。相変わらずのお洒落でコミカルな雰囲気も健在でしたし、今回は映画館で見れて良かったな、と素直に思います。ただ皆さんが言う通り前2作を見ていないと何のこっちゃである事は間違いないので、これから行かれる方は予習を忘れずに!【追伸】そういえば日本で撮るとかいう話はどうなったんだ? [映画館(字幕)] 7点(2007-08-11 00:12:46) |
2. オールウェイズ
深夜放送で見ました。と言っても、前にも何度も借りたことがある作品なので、これで3回目。いや~やっぱ良い映画ですわ。9,10点付けようとは思わないにしても、かなり好きな映画です。リチャード・ドレイファス演じるピートのあの優しそうな表情がいいですね。ヘプバーンは今見ると本当に天使のように見えた・・・。ドリンダが新しい彼氏と仲良さげにしている所をピートが見て「ここから連れ出してくれ・・・」て言うシーンは切なかった。最近はやたら映画撮りまくりの印象があるスピルバーグですけど、またこういう感じの映画を撮ってほしいです。 [地上波(吹替)] 8点(2006-12-09 17:47:48) |
3. 男たちの大和 YAMATO
洋画で戦争(特に第二次大戦期)の残酷さ、愚かさ、悲惨さを描写した作品は数あれど、邦画でそういうテーマを扱った作品ってそんなにありませんよね。例え戦争をモチーフにしていても、そのほとんどはメッセージ性など皆無のエンターテインメントに終わってしまっていたりする訳ですが、そんな中、本作はそういった戦争に対するメッセージを見事に伝えた作品だと思いました。戦争の恐ろしさに対する人々の認識が薄れつつある今、こういう作品が作られ拡大的に公開され、興行的にも成功を収める(初登場2位!パチパチパチ~)というのは非常に意味のある事ではないでしょうか。NHKのプロジェ○トXのような導入部分に、一瞬「何じゃこりゃ?」と思ったものの、やはり後半になってから兵士たちの持つ愛や内面にスポットライトが当てられてからはそんな思いも消えうせ、クライマックスのあまりにも壮絶な戦闘シーンはただ呆然と見ているしかありませんでした。正直、今まで俺は戦争がどんなものなのか、戦争に狩り出される兵士たちがどんな思いで戦場へと向かったのか、あまり考えたことがありませんでした。しかし本作を見てから、戦争の残酷さや悲惨さを身を持って考えることが出来たし、やはりこんな事が二度と繰り返されてはいけないなと思いました。本作を見た同じ世代の人たちが俺と同じ気持ちになる事を切に願います。戦争を体験した世代の人も、そうでない人も感じる事がある映画ではないでしょうか。 [映画館(字幕)] 8点(2005-12-21 22:55:02) |
4. オーシャンズ12
昨日見た『オーシャンズ11』は、キャストが豪華で雰囲気が良く、エンターテインメント性もミックスされておりなかなか面白かったと思う。・・・・で、これがその『オーシャンズ11』の続編!?正直、本作だけはソダーバーグが本気で自己満足に走っただけの作品としか思えなかった(ラストの存在意義ゼロなパーティのシーンがそれを象徴してます)まず前作のようなエンターテインメント性が本作ではゼロに等しい。ただ相変わらずの豪華なキャストがテキトーにどーでもいいドラマを繰り広げるだけで、前作みたいにカジノに侵入だの、巧みなワザだの、爽快なドロボー劇だのはほとんど展開されない。ラストのタネ明かしも、それまでが全く盛り上がらなかっただけに爽快もへったくれも無かったし、そもそも復讐劇っていうストーリー自体ゼッタイ無理矢理作ったって感じが出てるよな。キャストも、今回はアンディ・ガルシアは必要無かったと思う。ただキャストを揃えたかったから出したって感じで。前作はなかなか楽しめたものの、本作は12人の中の誰かのファンで無い限り見る価値はゼロに等しい(ちなみに俺は12人の中の誰のファンでも無いです)と言いたい所ですが、前作同様オシャレでカジュアルな雰囲気や随所に含まれたユーモアは良かった(ピー音連発のラジオ局のシーンは、やたら放送禁止用語に敏感なメディアへの皮肉と見た!)面白くなりそうなシーンも結構あったし。なのでその部分にのみ点数を捧げます。・・・・・『オーシャンズ13』では更なる自己満足を繰り広げるつもりか、ソダーバーグ? [DVD(吹替)] 5点(2005-07-10 20:51:55)(良:1票) |
5. オーシャンズ11
ソダーバーグの自己マン映画だの、緊迫感が無いだの、登場人物が多すぎだの、絶対いらない人物いるだの、確かに否定出来ない部分もあったものの、俺としてはなかなか楽しめた娯楽映画でした。ルパン三世みたいな痛快クライム・ムービーを期待するとハズれるかもしれませんが、クライマックスはなかなか痛快&スリリングだったし。同じドロボー映画の『トーマス・クラウン・アフェアー』よりは遥かに面白いと思うし、何よりオシャレで華やかな雰囲気と音楽、あくまでコミカルな展開、いかにも豪華スター競演と言った感じの贅沢さなど、ストーリーとは違う点で作りこまれてる映画だなあと思いました。あとこれは関係ないけど、ジョージ・クルーニーって俺的に何かいっつも笑ってるようなイメージがある。まあそれだけ優しそうな奴って事ですか。 [DVD(吹替)] 8点(2005-07-09 23:42:12)(良:1票) |
6. オペラ座の怪人(2004)
その醜い顔のせいで、一度も優しさを味わったことの無かったファントム。愛する女性を手に入れたくても、手に入れられなかったファントム。ごく普通の男性であったはずの彼が、自らを"Phantom of opera"と名乗らなければならなかったのは、彼の周りに”人種差別”という環境が渦巻いていたからでは無かったのか、と思った。彼があのような醜い顔になったのは、おそらく生まれながらの病気か、事故か何かによって起こった物だと思うが、なぜ何の罪も犯してないはずの彼が、世間から忌み嫌われ、嘲笑され、そして痛めつけられなければならなかったのだろうか?差別というのは、彼のような”障害”だけでなく”肌の色”から”生理的な物”あげくの果てには”個人の趣味”という下らない物に至るまで・・・。人間というのは、必要も無いのに他人を自分と比較したがり、他人との差異を嘲笑う事でしか、自分の強さや立派さを証明できない生き物なのだなと、改めて痛感させられた。この映画では、そんなファントムの強いられた現実が、そして彼の心が、ひたすら痛かった。美しい音楽と、華やかな雰囲気、そして俳優たちの名演に彩られたこの作品では、制作陣たちは実はそんな事も伝えたかったのでは無かったのだろうか・・・・・と感じた。 [映画館(字幕)] 8点(2005-02-27 22:14:39)(良:1票) |
7. オーロラの彼方へ
《ネタバレ》 本当はこの映画を見るつもりなくて、ビデオを止めたらたまたま放送していたんで見たんですが、結構のめり込みました。本作はちょろっとタイムパラドックスみたいなのが描かれてて、しかも話を難しくしていないのがいい(『BTTF』とかだとどうしても話が難しくなってしまうのに・・・。)他にもラストの攻防戦などサスペンス感溢れるハラハラドキドキシーンが充実しているのもいいですね。とにかく本作はファンタジー・サスペンス・SF(ちょろっと)の3つがうまくブレンドされた名作だと思います。が・・・。兄が部屋で音楽をかけていた為、ほとんどの時間は消音モードで見ました(何じゃそりゃ)音の無い本作はなんかキツかったです。だから6点です(ビデオで見直したら感想が変わるかもしれません・・・音声有りで) 6点(2003-12-06 18:02:09) |