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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  お早よう 《ネタバレ》 
昔見た時もすごく楽しめた映画だったが、やはり久しぶりに見ても面白かった。小津安二郎監督の映画に登場する子供はどの映画でもみんなイキイキとしているが、子供が主役の喜劇映画である本作はとくにそれが感じられ、子供たちのオナラ遊びや、実と勇の兄弟が母親(三宅邦子)に「アイラブユー」、「オフコースマダム」とませた英語を話すシーンなどほほえましく、とにかく子供たちが本当にイキイキと元気に描かれていて、小津監督の子供の使い方のうまさや、喜劇のセンスの冴えもあり、やっぱり小津監督は喜劇映画の監督だと思わずにはいられない。中でもテレビ欲しさに一言もしゃべらなくなった兄弟が給食費のことを家族に伝えようとするジェスチャーのシーンはとくに笑ってしまったが、ここに小津監督のサイレント時代の経験が活かされているのは明白だろう。(筆談すればいいのにと思うのは野暮というもの。)そんな子供たちだけではない、舞台となる集合住宅の住人たちの噂話も、冒頭の会費の行方についてのシーンからこんな噂話してる人、周りにもいるなあと妙に親近感がわいて、本当に近所の主婦たちの井戸端会議を見ているようで面白い。この部分では会費の問題が解決したあとに実と勇がしゃべらなくなり、杉村春子が挨拶をしても返さないのを会費を横領したのを疑われた親がそれを根に持って子供に相手をしないようにしてるんだと話すシーンがとくに印象に残り、笑える。(三宅邦子、かわいそうに。)この杉村春子も良いのだが、キャラがたっているのが三好栄子演じる彼女の母。会費の行方の真相についてもそうだが、なんといっても押し売り(殿山泰司)とのやりとりが愉快痛快で楽しかった。笠智衆のセリフで大宅壮一の言葉を引用している(前に見た時も印象に残った言葉だった。)が、この当時の映画業界人の中にはこの言葉に共感する人も多かったのではないかとつい思った。なにはともあれ、肩の力を抜いて気軽に楽しめる喜劇映画で、もし、小津監督の映画にまったく触れたことがないような人がいたら、まず最初にすすめてみたい映画だ。(2020年1月13日更新)
[DVD(邦画)] 9点(2005-04-12 21:19:21)(良:1票)
2.  女の園
内容は今から見るとすごく古臭いはずなのに不思議と若い僕でも最後まで面白く見られた映画。高峰秀子、高峰三枝子、久我美子、岸恵子と出演している女優たちが当時としてもとても豪華なメンバー。とくにW高峰の共演は当時かなり話題になったんだろうな。高峰三枝子が憎らしい悪役を好演しており、これを自分が見た当時は彼女の出演作を「犬神家の一族」しか見ていなかったため、「高峰三枝子=悪役」というイメージになってしまった。岸恵子はちょうど、「君の名は」シリーズの真っ最中の頃。後年の市川崑の映画に出ているときのようなクールさはなく、なよっとしていて妙にかわいかった。劇中に歌われる「古き都に咲きし花の命はー」で始まる歌がとても印象的だった。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2005-09-05 23:22:10)(良:2票)
3.  お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷
沢島忠監督による錦之助主演の推理もの時代劇で、原作は横溝正史。横溝正史というとなんといっても金田一シリーズであり、それ以外の作品の存在を知らないのでなかなか興味深かったし、沢島監督と錦之助のコンビ作のせいか、おどろおどろしさがありながらもカラッとした娯楽作で、金田一ものとは違う面白さのある映画になっていてなかなか楽しめた。東映の時代劇ではよく共演している錦之助と中村賀津雄に加えて錦之助の実兄や実父もそのまま主人公の兄と父役で出演するというかなり豪華な仕様で、劇中に歌舞伎公演のシーンまで出てくる。この歌舞伎のシーンがちょっと長く感じるのが不満ではあるものの、沢島監督はやはり錦之助のお茶目でコミカルな部分を引き出すのがうまく、「宮本武蔵」シリーズなどで見せる重厚な演技とはまた違う錦之助の魅力を感じることができるし、後半に披露される錦之助の役者という設定を生かした数々の変装も面白い。結末も金田一のような後をひくような感じではなくて本当にめでたしめでたしという感じの終わり方で後味も良い。片岡千恵蔵演じる大岡越前がいいところ全部もっていくのもなんだか許せてしまう。シリーズ化していてもよさげな気もするのだけど、続編は作られていないっぽいのがちょっと残念。
[DVD(邦画)] 7点(2016-12-03 17:14:16)
4.  大江戸五人男 《ネタバレ》 
バンツマと市川右太衛門が共演した伊藤大輔監督の大作時代劇。序盤こそやや退屈するも、おきぬ(高峰三枝子)が皿を数えはじめるあたりから緊張感が増して、面白くなっていった。皿を割ったのがもとで水野(市川右太衛門)に斬殺されたおきぬの話を芝居で上演した(これが「皿屋敷」のはじまりか?)役者が水野に連れて行かれ、一人で来れば返してやると言われ、死を覚悟で水野の屋敷に出向くバンツマ演じる長兵衛はかっこいいし、いったん和解しかけた長兵衛と水野が一転して直接対決にいたる展開も無理がなく、ちゃんとドラマとして見ごたえのあるものになっている。最後は二人で三島雅夫演じる近藤を倒すという展開でも良かったかもしれないが、あえてそうはしていないことでドラマ性が高くなり、この映画を単にただの2大スター共演というだけのものにしていない。ラストの長兵衛の眠る棺を抱えた葬列のシーン、泣き崩れる権八(高橋貞二)に、長兵衛の妻(山田五十鈴)がかける言葉がいい。それに、長兵衛の息子の「もうケンカはございませーん。」と叫ぶ姿も泣ける。さっきも書いたように前半はやや退屈に感じる部分もあるのだが、名作時代劇の一本と言っていい素晴らしい映画だった。ただ一つ残念なのは「大江戸五人男」というタイトルの意味がよく分からないことで、これだけ見ると「七人の侍」のようにチームとしてまとまった複数の主人公の活躍を描く映画のように思えてしまう。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-02-12 17:25:19)
5.  大当り三色娘
美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみの「三人娘」シリーズ、初めて見たが、いかにもこの時代の東宝映画らしい明るいプログラムピクチャーのアイドル映画という感じ。主演の三人のそれぞれの歌うシーンがやはり見どころで、ストーリー的に心に響くものはないのだが、三人にそれほど興味の無い自分でもじゅうぶんに楽しめた。昭和30年代の前半という時代のアイドル映画ということで、映し出される風景もなんだかほのぼのしていて癒される。これが東宝スコープ第一作とのことだが、そのことからも東宝のこのシリーズに対する自信が分かるし、数々見てきた東宝のシネマスコープ映画の最初がこれなのだと思うと妙に感慨深いものもあったりする。主演の三人のうち、江利チエミは東映時代劇の「この首一万石」や「ちいさこべ」でのシリアスな演技が印象に残っているが、ここでは明るくコミカルなキャラクターで、江利チエミを初めて見たのが確か「ジャンケン娘」のジェットコースターのシーンの映像(全編は見てない)だったせいか、本格的に出演作を見る以前から明るいアイドルというイメージが強かったのだが、まさにイメージ通りだ。(「サザエさん」が見たいなあ。)雪村いづみは現在から見てもスタイルがいいと思う。美空ひばりは既に顔つきに味があり、歌もこぶしが利いていて、晩年の映像とさほど印象が変わっていないのがすごいが、当時は二十歳くらい。主演の三人は同い年のはずだが三人居並ぶとどう見てももっと年上に見えるし、三人の中ではいちばんアイドルという感じではない顔立ちのような気がする。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-03-18 22:12:09)
6.  俺は待ってるぜ
蔵原惟繕監督のデビュー作で石原慎太郎が弟・裕次郎のために脚本を書いた作品らしいのだが、冒頭から妙な違和感があり、内容が暗く、正直最後まであまり楽しめずにおわったという感じ。また内容のみならず映像までが暗めに感じられるのもちょっとと思ってしまう。裕次郎(島木譲次って役名が笑える。)の演技はいつも通りだし、ヒロイン役北原三枝もなんかぶっきらぼうな印象しか残らないのが残念。この二人のコンビ作はほとんど見てないのだが、少なくとも北原三枝に関しては川島雄三監督の「愛のお荷物」での三橋達也の恋人役が今まで見た中でいちばん良かったと思うし、裕次郎も芦川いづみとのコンビ作である「乳母車」が個人的にはベストだと思う。ちなみにこの映画の主題歌自体はそんなに嫌いではない。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2008-06-12 18:36:08)
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