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delft-Qさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 122
性別 男性
自己紹介 自分の感性は、きわめて平凡だと自分でもわかっています。ただ、ほんとうはよくわかっていないのに、「わかった!」「よかった!」というのだけはしないつもりです。

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1.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 
非現実感漂う近未来の地球の雰囲気はよかった。登場人物が異様に少ない(とくに前半)ことが寄与していたと思う。海水を吸い上げる巨大メカというのも面白かった。ただ、本部が怪しいというのが早い時点で感じられてしまい、ということは、何となくながらストーリーへの驚きがその分削がれてしまったのは残念。 テットの内部がどう描写されるのか、作り手の創造性に期待を持ったが、これはちょっと肩透かしを食った気が。シンプルさでやはり非現実感を出そうとしたのかもしれないが、目を見張るようなアイデアがなく欲求不満が残った。 トム・クルーズはさすがに衰えが目立ち、この手の映画はそろそろ限界かな、と。ヴィカ役もときどきオバハンに見えたりして、ふと興が覚めさせられることが。 ストーリー的には、そもそもこれだけのテクノロジーを持つ連中がどうしてこんな迂遠な侵略のしかたをするのかという大前提のところで崩壊している。テック49が無人で機能するのならクローンなんぞ必要ないし。ラストも、ジュリアはジャックのクローンなら誰でもいいのか、とは私も同感。 面白くないということはないけど、「面白かった!」と文句なしに喝采できるほどでもなく、微妙な出来の映画だった。
[地上波(字幕)] 6点(2014-05-26 13:30:49)
2.  踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 《ネタバレ》 
ラストのすみれのセリフ、「死ねばよかったのに」は許せない。受け入れられない。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2011-05-08 22:25:34)(良:1票)
3.  おばあちゃんの家 《ネタバレ》 
はじめから内容がわかっているといえばわかっているタイプの作品ですが、最後まで見せてくれる力がありました。主役(?)のおばあちゃんは、映画など見たことのない正真正銘の田舎のド素人だったそうですが、「俳優って何? プロって?」と思ってしまう名演でした。おばあちゃん、ただただやさしいだけではなく、孫に何かを求めるとき、「バシ、バシ!」と床や机をラフに叩いたりし、芯はたくましい人物であることを感じさせます。   とても心温まる秀作だったと思いますし、高く評価しますが、かといって10点をつける気にはなりませんでした。本作のよいところは他の方々が書かれていますので、私はあえて自分が10点つけられなかったのはなぜかについて、ちょっと考えておきたいと思います。一つには、やはり、いくら脚本が工夫されているとはいえ、「話がきれいまとめられている」という予定調和感は免れない点があるように思われます。予定調和は、この種の作品の宿命みたいなものですが、そのためにどうしても得られる感動が、「人工的」とでもいえばいいのでしょうか、計算されたものにとどまってしまいがちです。本作も、私の場合はその壁を越えられなかったように思います。   いま一つは、シチュエーションが極端なことかな? ふつうなら、まず起こりえない状況に舞台が設定されているにもかかわらず、作られ方は限りなくノンフィクション的なテイストが求められています。そこに微妙な印象の齟齬が残ったような気がします。とはいえ、大変よい作品だったことには賛意を表したいです。ということで、8点也です。ラストのまとめ方はすごくよかった!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-10-24 20:07:27)
4.  オーシャンズ11 《ネタバレ》 
けっこう、みなさん厳しいですね(笑)。私はそれなりに面白く思えました。少なくとも「12」よりは数段よかったです。11人それぞれの「専門性」が生かされてましたし(「12」では、これがまるっきりダメ)、難攻不落の金庫へは自分たちではなく相手の手によって忍び込んだり、ビデオ映像を巧みに使って監視の目を欺いたりなど、盗み方自体の工夫も何かと盛り込まれていて楽しめました。   ただ、全体にちょっとスムーズに事が運びすぎたきらいもあります。その分、観賞者を引きつける力が弱くなった。途中で計画が狂って、予想外のピンチに直面し、それをどう乗り切るか、といったドラマツルギーがより強く設定されていれば、もっと見応えあるものになったでしょう。往年のTVドラマのほうの「ミッション・インポシブル(スパイ大作戦)」なんか、そういう点が実にうまくつくられていて、成功するとわかっていても、ハラハラドキドキさせられました。   ほどよい娯楽映画の典型的な佳作だと思います。ということで、6点也です。
[DVD(字幕)] 6点(2005-07-05 23:53:01)(良:1票)
5.  オーシャンズ12 《ネタバレ》 
好きか嫌いかでいえば、この映画、決して嫌いじゃないです。軽いユーモアを全編にちりばめながら、リッチだけれどカジュアルなところが、いい雰囲気じゃないですか。   ただ、映画の出来という面からいえば、これはもうヒドイといわざるを得ません。ジュリア・ロバーツの禁じ手はやっぱり禁じ手でしょう。脚本家の自己満足にすぎず、ごっつう白けさせられます。ヴァンサン・カッセルの体操的泥棒術は、いくらなんでも誤魔化しすぎ。ロープも何もなしに忍び込む方法は、「いわなくても、わかるだろう」なんていうセリフで説明したことにするなど、脚本の行き詰まりを露呈しています。前作にあった緊迫感や盗み自体の工夫で見る者をうならせてくれる見せ所も欠落しています。撮影面でも、あまり意味のないハンディカメラの多用など疑問が残ります。   と考えてくると、結局本作は、予想もつかない盗みのテクニックを堪能させてくれるものでも、信じられないようなアクションで圧倒してくれるものでも、高度な頭脳ゲームで観客を引きずり込んでくれるものでも、いずれでもない中途半端な作品に終わっていることが浮き彫りになります。アムスでの盗み、さほど意味がないわりに(映画の)時間を取られた感じがしたから、ローマ一本にしたほうが濃い内容になったでしょうね。ということで、残念ながら4点也です。ゼタ=ジョーンズ、ジュリア・ロバーツも妙にやつれて撮られていてもったいない。 
[DVD(字幕)] 4点(2005-07-05 00:44:48)(良:1票)
6.  鬼が来た! 《ネタバレ》 
これは奇作的名作ではないか。描かれているのは、「日本人は悪いことをした」とか「もっと歴史を学べ」とかいった教条的で単純なことではない。世の中には、誰もが関わっていながら、誰にもどうすることのできないまま突き進んでしまう「成り行き」というものが絶対的に存在するという無情である。それを前半はコミカルに、後半はこれ以上ないというほどニヒルに見事に映像化してある。ものすごい脚本力だと思う。  物語のなかで、いくつかのサブストーリーが展開されるが、すべて「ちょっとしたはずみ」がきっかけでそうなっていく。最初に起こったこと自体は小さなことで、うまく通り過ぎられれば、どうということのないものだけれど、一度引っかかってしまったら、あとあと騒ぎがどんどん大きくなり、収拾がつかなくなる。人類が繰り返してきた数々の戦争や悲劇の歴史も、ふりだしはその程度のものじゃないのか、という作り手のシニカルな視線が見える気がする。  途中から物語は“神の見えざる手”に操られているかのようになり、登場人物たちの恣意をもはや越えてしまったところで展開していく。そこに、「何とかならんのか」というもどかしい思いが何度も浮かぶが、どうにもならない。残酷といえば、強烈に残酷なシナリオ。  類を見ない個性をもった作品であり、満点をつけたいところなのだが、ラストが余りにもやるせなかったので-1点。ということで、9点也です。
9点(2004-12-12 13:22:36)(良:2票)
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