1. オータム・イン・ニューヨーク
意味ありげな伏線らしきものがあるが、後から考えても釈然としない部分が少なくない。つまり登場人物たちの精神状態や台詞の蓋然性が弱く薄い。リチャードギアに対する前半の貶し過ぎはいただけない。後半も、歴年のプレイボーイがあんな簡単に改心して貰っても困る。いかにもうそ臭い。そしてウィノナライダーの心情にも蓋然性が感じられない。社交界に名を馳せた色男に俗物的な関心を覚えているとしか思えないのだが、なぜあれほどのめりこんでしまうのか解らない。どんなに陳腐なメロドラマであっても蓋然性があれば観れるもの。その点においてこれは根本的に失敗している作品です。 3点(2002-10-28 09:25:40) |