1. 八月のクリスマス(1998)
「酒飲んで死のう」の気持ちはよく分かる。全体の色調やガラスに映す技法等の凝った演出、また無理やり泣かせようとしていない点は好感を持つが、主人公と彼女の本気度が不透明であまりにも淡々としすぎた進め方がドラマとしてやや物足りなさを感じる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-06-11 21:11:57)(良:1票) |
2. ハーモニーベイの夜明け
文明批判・人間回帰など狙ったテーマは微妙に外している印象で感動作を狙った意図が見えすぎる。ダイヤのエースの褒美の意味と娘との確執の理由が分からない。「トランプはなし、誰もが平等だ」の言葉を始めとして底の浅いエピソードをつないで都合よく物語を進めてしまい主役二人の熱演を無駄にしているのが残念。 3点(2005-02-06 14:46:57) |
3. パパとマチルダ
誰がより多くの愛情を持っているのか、娘に対してどれだけ優しく接して来たのか、うまく躾けて育てられたかなど目に見えるように人に示して表現できないものは無視されて、分かりやすく絶対的なお金のみが判断の基準になるような裁判制度にやりきれないものを感じる。「アイ・アム・サム」と似ているけれどこちらの方がオリジナルでより暖かいものがあり、脚本と製作にも携わったスティーブ・マーティンの意気込みを感じる佳作となっている。書き込みが少ないのは日本で劇場公開されていないからだと思うがいい映画なのに残念。ここに書くことではないがマーティンとマーチンの表記の違いで出演作が別になってしまっているので統一を願います。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-01-30 12:59:49) |
4. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
あ~あ、最後がこんな凡作で終わってしまうなんてとても残念。 5点(2004-08-12 22:20:39) |
5. パルーカヴィル
全編を通してクドイほど流れているテーマ曲は慣れて来ると耳に心地良いし、脚本と製作者がイタリア人らしくて往年のイタリア映画の匂いがプンプンしている。ただし作品にはテンポの良さやキレと言ったものはまるでない。一攫千金を狙って無い知恵を絞り奮闘するもドジばかりで一度も成功しないというコメディの王道を土台にしているが、すべてのエピソードが消化不良に終わっていてまとめ方が下手なのでどうも楽しめない。3人それぞれの恋愛情景の描き方と、家族(?)にいるコメディ向きの顔の警官も扱い方が良ければもっと笑えたのにコメディに徹してきれていない。ラストは「なーんだ・・」と思うだけでどんでん返しになっていない。これヴェネチア映画祭最優秀新人監督賞受賞ってホント? 4点(2004-04-11 20:00:03) |
6. パパってなに?
ロシア語で原題はどんな意味なのでしょうか。パパってなに?この問いの答えが描かれていたかと言えばそうでもないし、これを考えさせようという風にも思えない。どちらかと言えば子供の目から見たおとなの世界の矛盾を描いた映画といえるかも知れない。母親のせいで仮の父親となった泥棒軍人に抵抗しながらもどこかで甘えたい気持ちを持つ主人公の少年が銃でいつかこの父親を撃つのは想像通り。銃を貨車に投げ込むのはなんて頭がいいことでしょう。これも今まで観たロシア映画と同じで暗くて冷たい全体の雰囲気が鑑賞後の疲れを誘います。 4点(2004-02-07 19:54:09) |