21. her 世界でひとつの彼女
《ネタバレ》 相手がAIであるかどうとかにはあまり興味が湧かなかった。 気になったのは、美しい言葉を紡いで感動的な手紙を書くことのできる男が、女性と向き合って満足な関係を築くことができない、ということ。 相手を喜ばせるセリフは思いつくのに、相手を理解しようと努力したり、相手の思いを汲み取ろうとしたことのない男。 ホアキン・フェニックスは、こういう優しそうに見えて実は自分のことしか考えていない、という中途半端な役をやらせたら天下一品だな。 いや、自戒を込めて。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-04-26 16:27:27) |
22. パシフィック・ウォー
インディアナポリスの悲劇を初めて知ったのは、『ジョーズ』でクイント船長が自分もあの船に乗っていたんだと告白するシーンだったと記憶している。アメリカ人にとっては、船名を聞いただけでみんながピンと来るほどの「事件」だったのだろう。 撃沈後の乗組員の恐怖と絶望は、映画の描写をはるかに超えるものだったと想像できるが、単なる数字としての犠牲者ではなく、一人一人のドラマを見せてくれたことで、この惨劇の重みがより深いものになったと感じた。 インディアナポリスが運んだものを考えると、広島人の私としては複雑な思いがあるが、乗組員の若者とて戦争の被害者であることに変わりはないはず。 詳細については、「巡洋艦インディアナポリス号の惨劇」を読まれたし。さらに、マクベイ艦長の名誉回復に貢献した少年を描いた「少年が救った提督の名誉」も興味深い。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-04-22 23:28:21) |
23. ハッピー・デス・デイ 2U
面白い! 次はどんな展開が?ってワクワクが止まらない映画。 B級映画なんだし、2からでもいっか、的に観ようと思ってる人は、絶対にやめた方がいい。 そして1を観たら、可及的速やかに2を観ることをお勧めする。 楽しさ倍増間違いなし。 いや、これバック・トゥ・ザ・フューチャーに並ぶSF映画の傑作だと思う。 でも、ホラーっぽいタイトルだから観ない人が多いんだろうなあ。 もったいないよなあ。 邦画の『サマータイムマシーンブルース』と並ぶ隠れた名作。 久しぶりに人に勧めたい映画。 [インターネット(字幕)] 10点(2020-04-19 23:29:06)(良:1票) |
24. ハッピー・デス・デイ
いや、面白かった。 素直に佳作。 どこかで観たような筋書きながら、コメディもドラマもサスペンスも程よくブレンドされて時間を忘れて楽しめた。 やな女のツリーが、だんだんかわいく思えてくるところなんてグッとくる。 タイトルからB級感がぷんぷんするんだけど、B級でも面白さは一級品。 これは観て損なし。 いや、むしろ観ないともったいないレベルじゃないかな。 [インターネット(吹替)] 8点(2020-04-19 18:28:41)(良:1票) |
25. パシフィック・リム
《ネタバレ》 こういう映画を待っていたのだ。 怪獣とロボットの対決って、そんなの映画になんないだろってのを映画にして観せてくれるのがデルトロ監督の真骨頂ではないかと。 中国のロボットもロシアのロボットもあって、共同戦線組んでるのも好印象。ただ、ロシアロボのネーミングは皮肉が過ぎるぜ、監督。 そしてなんといってもジプシーのソード。 まるきり機甲界ガリアンへのリスペクトじゃないか。やってくれるぜ、監督。 私はもうそれだけでもこの映画観て良かったと大満足。 最後に、菊地凛子はやはり女優としての存在感がある。あの役を他の日本人の役者がやれるかって言ったら、ちょっと思い浮かばないもんなあ。 いや、ワクワクが止まらない映画。観るの3度目だけど。 [インターネット(字幕)] 9点(2020-03-30 00:08:18) |
26. ハンナ
《ネタバレ》 シアーシャの透明感に負んぶに抱っこに羽交い締めな映画。 音楽を初めて聴いたハンナの驚きや喜びをもう少し演出して欲しかった。 身体能力に優れたハンナを、パンプスのケイトが追っかけられるのか?など、かなり気になった点があるものの、シアーシャの透明感で薄まるのだから、彼女の存在感は抜群。 …なだけにもったいない感が拭えない映画でもある。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-06-09 16:51:32) |