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あろえりーなさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 4683
性別 男性
年齢 41歳

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61.  パラノーマル・アクティビティ4 《ネタバレ》 
このシリーズもついに4作目ということですが、 間違いなく本作はシリーズ中一番低い出来だったと思います。 なにがダメって、全然怖くない。 最初は、この手法に自分が慣れてしまって 怖くなくなったのかなと思ったんだけど、 いやそうじゃない、怖がらせるシーンが どれもこれも中途半端でたいしたことがないんだ。 3作目でだいぶ大掛かりな見せ場が多かったから、 そこからの揺り戻しでこうなったのかもしれないけど、 悪魔崇拝だかなんだかの要素も消化不良で モヤモヤが残るし、不満ばかりの作品となってしまった。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2013-04-20 18:03:19)
62.  ハナミズキ 《ネタバレ》 
確かに、一青窈の主題歌、そして 新垣結衣と生田斗真主演のラヴストーリーということで、マーケティングで作られた映画なのは事実だと思いますが、そういう観点で最初から見ると、むしろ成功している内容と言えるかもしれません。前半は、恋と進学の狭間、そして遠距離だからこそのゆらぎ、そういうのが身近に感じられる展開でとても共感が持てます。それ故に、花が散る場面で二人かけ合って抱き合うシーンは凄く良かった。しかしながら後半はかなり急展開だったりします。結婚間近だった人が突然亡くなったり、康平が偶然カナダの町に漁で来ていて康平が置いていった船をこれまた偶然紗枝が見つけてというご都合な展開。リアリティ云々で考えると眉唾物なんですが、このお話は、いってみれば「恋愛の理想型」なんじゃないかなとも思う。要は、観客は女性がメインだから、リアリティ云々よりも、理想としての恋愛を提示してみせた、というところに意味があるのでしょう。だからこそ、そういう意味では成功していると言える。
[DVD(邦画)] 6点(2013-04-11 01:00:06)
63.  ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode 1 《ネタバレ》 
ドラマのやつ、いつも見ていました。 その映画化ということで拝見致しましたが、 いつも2人組だったのに相棒がいない、、、? と思いきや、ドラマ版の3年前を舞台にしていたのですね。 格好よくて好青年キャラのインションと、 お調子者で憎めないヤクザのダーフーのコンビが凄く良い。 アクションの良さもさることながら、この二人の 絶妙な組み合わせで最後まで楽しんで鑑賞出来ました。 最初の頃は刑事とヤクザでいがみ合ってたのに、 最後には二人ともあんな映画でお別れしちゃって、 なんだか微笑ましかったですね。
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-07 16:05:14)
64.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 
見る前は、派手な闘いっぷりを楽しむアクション映画なのかなと思ってたのですが、どうもそうではなかった。前半は、いわば殺人ゲームが金持ちたちの道楽になってる不条理さやスポンサーを集めるほうが有利とのことで演出される恋愛など、そういううわべの世界が描かれる。そして実際の闘いの場で、心優しいルーの死などが描かれ、その落差がより不条理を際立たせていて良かったなと感じる。ただ良かった点はそれぐらいで、他は突っ込みどころ満載。火の玉攻撃とか猛獣を投入させるとか、観てる側としては面白いもしれないけど、プレイヤーとしては全然フェアじゃない。最後の一人だけしか生き残れないというのに、途中でグループになって和気あいあいと狩りをしてる連中、あれはおかしい。しかも、その後みんなでぐっすり熟睡。やるかやられるかの世界なのに、なんという緊張感のなさ。主人公は、闘うというより、助言をもらってそれを実行して切り抜けたり、誰かに突然助けられたりして生き残るという形で、あまりぱっとした展開が見当たらない。こういう不条理生き残りゲームというのは、すでに邦画で似たようなものが何本かあったけど、邦画製のほうがまだ面白く見れたような気がする。不条理に対する、子ども達のもっと必死な様相が欲しかったな。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-01-18 12:24:23)(良:1票)
65.  バッド・ティーチャー 《ネタバレ》 
こういう役柄は、キャメロン・ディアス以外に 適役はいないでしょうね。生徒のことなど全く考えてなく 自分のことしか考えてない教師役なのですが、 どこか憎めない。そういう役柄を巧く演じてます。 台詞、および下ネタ描写で思い切った部分もあり、 そういうところはなかなか面白いのですが、 ストーリー自体は可もなく不可もなく実に平凡。 ライバル女教師や男の取り合いなど、全体的に なあなあな描写なので、もっとメリハリが欲しかったかな。
[DVD(字幕)] 5点(2013-01-17 11:21:19)
66.  ハングリー・ラビット 《ネタバレ》 
 「世界最速のインディアン」の監督さんということで期待して観たのですが、アクションがどうにも陳腐で地味。全体として印象の薄い作品でありました。ガイ・ピアースの悪役っぷりはなかなかハマっていたと思うのですが、そもそもこの「代理殺人」システムとやらがとても機能するとは思えず、すぐに破綻するのは目に見えているわけで、その設定自体に違和感を持ってしまいました。
[ブルーレイ(吹替)] 5点(2012-12-20 22:30:35)
67.  バイオハザードV リトリビューション 《ネタバレ》 
前作が劣化版マトリックスのへなちょこアクションだったので本作もあまり期待はしていなかったのだが、少なくとも前作よりかは遥かに良い出来映え。一つ一つのアクションも目に楽しめるし、なによりお金かかってそう。ストーリーは、よく言えば自由奔放、悪く言えば脈絡なしで、次になにが出てくるのやら、どうなるのやらと全然予想がつかない。構成的に、ゲームのやり方をそのまま真似ているのだろう。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-12-19 17:35:51)
68.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 
「見終わってしばらくしたら忘れる映画」とか、「中身がからっぽの映画」というのは通常マイナス要素として言われるものだけど、この作品に限って言えばその空っぽさを徹底しているように見え、マイナスどころかむしろ賞賛したくなる自分がいる。観客だって、別に小難しい話やうざったい恋愛模様などが観たいわけでなく、求めているのは熱いバトルシーンなわけで。それを徹底してるわけだから、実に清々しいではないか。特に海軍マニアにはおすすめの内容となっていて、実際の駆逐艦とか戦艦ミズーリなんかが出てくるので、目にも楽しい。勿論こういう作品は突っ込みどころが満載なのはいつものことで、本作の宇宙人は人類よりもはるかにすぐれた戦闘能力を持つ船や兵器を持っているわけだが、これがまた相当弱いのだ。彼らは攻撃力はあっても、守備力はまるでないらしい。「光に弱い」という理由がついてはいるものの、肉弾戦になってもやっぱり弱い。それでいて、人間とふと一対一になったと思いきや、なにも手を出さなかったりする。良い奴なのか悪い奴なのかもはっきりしない。でもいいんだ。そんな細かいことは水に流そう。巨大なメカが頭上高く舞い上がり、無慈悲な殺戮マシンが次々と襲いかかる、そのダイナミックなシーンをこれでもかと見せつけてくれる。からっぽの映画は、頭をからっぽにして楽しむ、それが鉄則なのだ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-09-06 23:16:26)(笑:1票) (良:2票)
69.  ハウスメイド 《ネタバレ》 
まあまあ面白かったと思いますよ。見せ方も巧いですし、全てをお金で解決する金持ち一家の嫌らしさが全編にわたり出ていたと思うし(笑)。確かに、ウニさんにも落ち度があったと思います。序盤から好意を持ってたような感じだし、最初の時点で断るべきだった。だがしかし、妊娠してからの一家の対応が実に酷い。女たちの醜い争いも見てて面白いけど、義理の母さんに言い詰める旦那の台詞がまた格別(笑)。ただまぁ、ラストの復讐は、はたして復讐になっているのか?て思う人も多いはず。心情的には、あの一家に直接の実害が加わるような復讐をしてほしかったりもするので。あの惨状を、ナミちゃんがしっかり目撃していたので、どちらかといえば、その復讐をナミちゃんに託したという風にとらえることも出来る。あの子が真っ当に成長していけば、真っ当でない家族といつか対峙する時が来るのだろうから。 
[DVD(字幕)] 6点(2012-08-09 22:50:47)
70.  はやぶさ 遥かなる帰還 《ネタバレ》 
思っていたよりも硬派な作りでしたね~。人間ドラマを前面に押し出した内容になると思っていたのですが、山口プロマネのお父さんの話と、記者の女性の家族の話が絡むぐらいで、主軸ははやぶさ、そして特に藤中教授とNECの人との絡みが中心でしたね。全体的な演出が控えめなので、劇的な感動ではなく、静かだけどしっとりとした良い余韻の残る感動という感じです。個人的に関心したのは、日本の宇宙開発は、ものすごく少ない予算でやってるんだということを映像で見せていたということ。宇宙研の施設はかなりのお古なので、NASAの人はびっくりしちゃうんだよね。はやぶさ自体も凄く少ない予算で、それでいてとてつもなく大きなことをやり遂げたわけで。のぞみの失敗が、はやぶさの成功につながっているんだということも、一応は台詞で語られてはいたけど、1ビット通信の話も出してもっと全面に押し出しても良かったかも。宇宙開発に限った話ではないけど、失敗の経験が成功に生かされているので、失敗は無駄ではないんだよってことにも触れているのは好感持てる。これはある意味、マスコミ批判みたいな面もあるんだけどね。逆に少し疑問だったのは、藤中教授の森内の口論の中で、森内が言ってた台詞。どこまで史実なのかはわからないけど、あの状況でイオンエンジンの信頼性が落ちるからと反対するものだろうか、と気にはなりました。なんにせよ、運用の上での様々なトラブルにより、NASAとか、身内とか、財務省とか、いろんなところから理解を得るのに苦労してるわけですよね。はやぶさの成功は、時折の決断の数々が導いている。「もしこの時、言われるがままに諦めていたら、、、」「もしこの時、リスクをとらずにやらない道を選んでいたら、、、」この成功はなかった。はやぶさの物語は、すべての人の人生にも当てはまる教訓を教えてくれている。初めてやることなんだから、最初からうまくなんていかない。だから困難はつきものであり、その困難に抗うか抗わないか、屈するか屈しないかが、成功か失敗かを分け隔てる要因となるんだ。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-04 22:32:04)
71.  ×ゲーム(バツゲーム)(2010) 《ネタバレ》 
いい点と悪い点が混在しているような作品でした。出ている面々をみてアイドル映画だと思ってたので、ほとんど期待はしていなかったせいか、思っていたよりもよかったです。序盤に出てくる蕪木毬子の見せ方が結構怖かったし、罰ゲームの小道具や焼き印のシーンなど、それなりにエグくてよく出来ている。逆に駄目な点は、まず演技が大根であること、そして、例えば英明がトゲトゲ椅子やらかぎ爪やらで相当なダメージを負っているはずなのに、割と平然としているということ。そして理香子が妄想かなにかのような、あいまいな表現で描かれているということ。そして、「全裸の刑」を、映さずにうやむやにしてしまったこと(笑)。確かに、子供の頃のいじめというのは酷いものばかりだし、ほとんどの場合は罪も償わずに終わるので、こういう因果応報組織みたいなのをこしらえたくなる気持ちもわからんではないが、英明みたいなのも処刑にしてたら日本の人口は相当減ってしまいそうな気がする。まぁ、他の山田悠介原作の映画と比べたらかなりマシな出来映えであることは事実です。
[DVD(邦画)] 5点(2012-08-03 00:47:28)
72.  パラノーマル・アクティビティ3 《ネタバレ》 
割と良かったと思います。 やってることは前2作と同じなんですが、 本作は「驚かし方」が秀逸。 出そうだな~っていうところはついつい目を細めて身構えちゃいました。 お化け屋敷的なノリで楽しめると思います。 そして、今回新たに登場した「首振りカメラ」がはいいアイデアですね。 左右を交互に撮影する映像が、恐怖を演出するにあたっていい味出してます。 ポルターガイスト現象が少しやりすぎかな?とも思いましたが、 この手のものは3作目ぐらいになると駄作というのがお決まりの中、 本作はよく頑張ってたと思うので6点献上。
[DVD(字幕)] 6点(2012-06-17 01:01:28)
73.  パーフェクト・センス 《ネタバレ》 
制作者が伝えようとしているメッセージは一応わかる。 人間というのは、ものに溢れいろんなものが満たされる世の中で、 本当に大切なものをついつい忘れがちになる。 一つ一つの小さな出来事、日々の出会いにふれ合い、 どれも素晴らしいものなんだ。失って初めて気付くその大切さ。 それを気付かせるために「SOS」というシチュエーションを 設定したんだろう。 劇中、幾度となく見せられる世界中の人々や風景の映像と台詞で それらのメッセージが詩的に伝えられるのだが、 話の主軸である二人の恋愛そのものはどうにも感情移入しづらい。 ドラマを楽しむというよりは、観念から思いを巡らせるタイプの映画。
[DVD(字幕)] 5点(2012-06-16 23:57:26)
74.  ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊 《ネタバレ》 
声優陣がものすごく豪華で驚き。よくもまぁこんなにスターが集いましたねぇ。 つまらなくはなかったけれど、個人的には前作のほうが面白かったです。 ストーリーがね、氷山に閉じ込められたペンギンのみんなを助け出すと言う、ただそれだけなので 全然広がりがないんですよ。だから、ストーリーテリングそれ自体はたいしたことない。 メッセージとしては、どんなキャラでも、団結すればなんでもやりとげられるんだっていう、 仲間の大切さと個性の尊重を訴えています。 オキアミみたいなちっこい奴でも、ちゃんと世の役に立つんだ、そして一度は断りながらも、 ちゃんと恩を返しにきてくれたゾウアザラシなど、ストレートに描いていて子供が観るには悪くないです。 そしてなによりも、環境保護を訴えてる。温暖化が南極の生き物たちを危機に追いやってるんだということを これまたストレートに表現していて、このシリーズの一貫したテーマなんだろうなという気がする。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-03-24 18:29:49)
75.  はやぶさ/HAYABUSA 《ネタバレ》 
はやぶさを打ち上げから帰還までずっと追い続けてきた宇宙オタクの自分としては、はやぶさの劇映画化というものをずっと心待ちにしておりました。3つのはやぶさ映画が製作される、その第一弾が本作ということで、とても興味深く拝見致しました。最初に西田敏行が講演ではやぶさのことを延々と語りますが、自分としては「なにを今さら~」みたいに思っちゃったんですけど、でもよく考えたら知らない人のほうが大半なんですもんね。確かに、ある程度の説明は最初に必要なのかも、と納得。はやぶさは、そのあまりにドラマチックな展開故に擬人化され、そしてそれは実に日本的なものであると文化論的に言われたものだけど、この擬人化が、国民によりわかりやすく、特に子供達に興味を抱かせ、理解させたことに繋がったんだというのがちゃんと描かれていて、その点は大いに評価したいです。中でも、はやぶさだけでなく火星探査機「のぞみ」にも触れている点が特筆すべきところで、のぞみは一般的に「失敗」の烙印を押されているけど、そりゃまぁ火星周回軌道に乗れなかった事は失敗かもしれないけれども、その失敗は無駄ではなかったわけです。宇宙開発だけでなく、何事もそうだけど、「経験の蓄積」が凄く大切なんですよね。その経験、失敗の積み重ねの上に成功がある。それは運用チームの経験という意味もあるし、技術的にはたとえばのぞみの運用によって考案された「1ビット通信」がはやぶさの運用にも活かされている。要するに、人はなんでも「成功」か「失敗」のどちらかに分けちゃうけれど、実を言うと失敗なんてないんです。あるのは「成功」か「成功する為に得た経験」のどちらかなんです。なにも失ってなんかない。チャレンジすれば、ちゃんとなにかしら得られるんだから、どんどん挑戦するべきなんです。それなのに、今の日本人はあまりに「失敗」という名の幻影に恐れ、身動きがとれなくなってる。劇中の台詞にもあったじゃないですか。「出来ない理由を並べるんじゃなく、どうすれば出来るかを考えましょう」って。はやぶさの偉業って、今の日本に一番欠けている教訓だからこそ、より一層多くの人の心を揺り動かしたんだと思う。その事実がきちんと盛り込まれていたので、うまくまとめあげてくれたなと個人的には及第点を与えたいです。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-03-13 22:30:37)
76.  ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える 《ネタバレ》 
前作はまだ観てなかったんですけど、なんの予備知識なしでもすんなりと鑑賞することか出来ました。オリジナリティ溢れる、かなりぶっとんだストーリー展開に驚き。特に下ネタシーンの凄まじさは、他の追随を寄せつけませんね。ここまで見せられたらそりゃあ笑っちゃいますって(笑)。そんでまたお猿さんの賢いこと賢いこと。小さい人間みたいに見えてきます。弟が、指を切断しても全く気にもとめてないみたいな感じですけど、こういう大らかさがまたいいんですよね(笑)。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-02-10 20:56:27)
77.  ばかもの 《ネタバレ》 
とってもいい映画でしたね。ストーリーの組み立てが、いわゆる「映画的」ではなく、どこにでもいる人たちの人生をリアルに丹念に描いているから、見ているこちらも自然と共感出来る。「あぁ、こういう人いるよなぁ」とか「自分にもこういうところあるなぁ」とか。学生時代に、年上の女性と付き合うも裏切られ、アルコール依存症になってしまい、社会人となってもそのせいでうまくいかず、周りからは白い目で見られ、友人からも愛想付かされ、新しい恋人を不幸にし、家族に大変な迷惑をかけてしまう。そしてかつて自分を裏切った女性と再び出会い、互いの心の傷を慰めあい、依存症から克服するという話。鑑賞していると、凄くもどかしい辛さを体感するけれども、でもこの作品に出てくる人たちは、主人公も吉竹も、宗教にはまった女の子も学校の先生の恋人も、お店の人やもちろん家族も、誰一人悪くないんですよ。みんないい人たち。彼らがこうも苦しい思いをした理由は、人間の罪や悪さじゃなく、弱さと優しさなんですよね。私はこの事実に、大いなる希望を見いだすことが出来るんです。例えば人間は本質的に善だとする「性善説」と、本質的に悪だとする「性悪説」があるけれど、人が人を傷つけたり、悲しませたりするのって、悪さや罪の心というより、弱さや優しさからきてる場合のほうがほとんどなんですよね。それは皮肉な話なんだけど、逆に言えばその事実を認識すると、人は人をもっと労る事が出来る。いろんな人がいるけれど、みんな本当は弱くて、心の中では優しいんだって。ラストの、キラキラと輝く清らかな川の映像は、そんな人間への暖かいまなざしを表現しているようでとても美しかった。隠れた名作といっても過言ではありません。
[DVD(邦画)] 8点(2012-01-31 00:05:33)
78.  ハンナ 《ネタバレ》 
ケミカル・ブラザーズが大好きなので、彼らが初めて映画音楽を担当すると聞き特別な思いを持って鑑賞致しました。確かに、皆さん言う様に動機が分かりにくいお話ではあります。監督も言ってますが、これは現代を舞台にしたおとぎ話なので、あまり深く考えてみる必要はないのかもしれません。個人的にはそういう動機付けにそれほど不満はなかったのですが、しいていえばハンナがずっとあの雪山で過ごしてきて外の世界との交流を持たずに育ってきたと言う特殊な女の子であるのに対して、その彼女が外の世界でいろんなものを見たり知ったりするその過程での「驚き」の描写が足らなかったのではと思うんです。もっとこう、情動的に描写して観客に共感をもたらすようなことをするべきだと思うのですが、全体的に淡々としているんですよね。唯一、電気を使うシーンではそれが強く表現されはいたけれども。監督は長回し好きだから、それが逆にあだになってると思うんですね。そういう描写はやはり、カットを割って心を外化させる描き方が必要だと思うので。それから、ジョー・ライト監督初のアクション映画ということで、彼も撮りながら試行錯誤していくというところがあったのでしょう。格闘シーンの出来映えに凄く落差を感じます。たとえばスタディカムで長回しして撮影するお父さんの格闘シーンや、コンテナで男達と格闘するハンナのシーンは凄く格好よくていい出来映えなんだけど、最初の父と娘の格闘シーンや研究所での格闘シーンは短いショットを切り貼りして、いわゆる「ごまかし」の感が強い。ただ映像的には印象深いシーンもあって、中でもハンナが無機質で照明点滅する研究所を脱走するシーンはケミカルの音楽と相まって何かのPVでも見てるみたいな格好よさがありました。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-12-30 03:12:41)
79.  ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 《ネタバレ》 
いやぁ、ついに完結しましたねぇ。10年にも渡って続いたこのシリーズ。思えば主要キャストも変更されることなく、御三方の成長がそのまま役柄の成長とリンクしてるのが良かったですね。パート1に比べれば全然面白かったです。金庫に入るときのトロッコみたいな乗り物とか、先生&生徒VSヴォルデモートの戦いとか、印象深いシーンもありました。CG技術もついにここまできたか~、とついつい関心しちゃいましたね。まぁただ、最初からずっと観てた人間としては、まさかこのシリーズがここまで暗い内容になるだなんて思ってもみなかったし、個人的には最初の頃の学園おこちゃまファンタジーの雰囲気のほうが好きですけどね。なにはともあれ、お疲れさまでしたと言いたいです。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2011-11-19 23:44:53)(良:1票)
80.  パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 《ネタバレ》 
まぁ、理解不能だった前作に比べれば、まだわかりやすくてよかったかなとは思うんですが、相変わらず「内容がないよう」なんですよね。見終わってすぐに忘れちゃいそうな話。監督がゴア・ヴァービンスキーからロブ・マーシャルに変わったけど、率直に言ってロブ・マーシャルはアクションシーンが苦手なんだろうと思いましたね。ハンス・ジマーの音楽でなんとか盛り上げようと奮闘してるけど、冷静に見てると月並みで独創性に欠けるシーンばかり。たまにクスッと笑えるギャグがせめてもの救いかな、、、。そして他の方も書かれている通り、黒ひげのおっさんにキャラとしての魅力が乏しいんですよねぇ。もっとインパクトある風貌にすればもう少しよくなったと思うのですが。唯一よかったと思うシーンは、人魚達との戦いのシーンですかね。美人なのが化け物に変わって、暗い海の底に引きずり込もうするあの感じ。そのシーンに5点献上しときます。
[レーザーディスク(字幕)] 5点(2011-11-04 23:22:18)
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