1. バティニョールおじさん
主役は全く冴えない風貌のどこにでも居るような「おじさん」というよりおっちゃん。正義感に燃えるヒーローでもなんでもない。些細なきっかけから子供を匿ってしまったばっかりに、次第に取り返しの付かない大きな嘘に変わっていく様とドタバタ喜劇のようなバティニョールの東奔西走ぶりが面白おかしい。またペーソスあふれる主人公の一喜一憂・喜怒哀楽にしみじみとした生の人間味を感じさせ魅力的に上手く描かれています。隠れる逃げるという程よい緊迫感も加味されてなかなか見応えのある作品です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-16 10:12:25) |
2. 裸足の1500マイル
極めて単純な物語である。だからこそ心にストレートに訴えてくるものがある。明るく陽気で親近感を感じるこの国にもこんな過去の歴史があったことを知る。逃げる者の目線、追う者の目線を広角レンズで捕らえ、延々と続くフェンス、過酷な砂漠の環境を望遠レンズで表現する方法は使い古されているけれどとても効果的で全編を通して相当腕のいいカメラマンの映像に魅せられる。遠く離れた母と娘が時を同じくして無意識にフェンスに触れてお互いのことを想う場面がとてもイイ!! 8点(2004-12-18 12:38:41) |
3. ハッピー・フューネラル
おっ!おもしろいかな、と思えたのは冒頭の僅かな部分だけで、楽しい葬儀を目指していた筈なのに次第に金集めに奔走し始めるようになって全くつまらなくなって来た。結局、行き詰った監督のタイラーが死んだ振りをして、ヨーヨーが起こす行動をヒントに新アイディアを見つけようとするというお話なだけのように感じた。友情も恋愛も描き足りなくて薄っぺらい。ドナルド・サザーランドもお小遣い稼ぎに出演したぐらいの演技しかしていないし、ヨーヨーとルーシーが剃髪の田代まさしと斉藤由貴に見えて仕方がなかった。中国では大ヒットしたらしいけれど、どこが良かったのかなあ。国民性の違いを感じてしまう。 3点(2004-06-20 11:15:06) |
4. 反則王
韓国映画恐るべし。コメディだけどなかなかレベルが高く同じような作風の日本映画よりも数段よく出来ていて結構笑わせてくれます。ドゥシクはこの銀行の何かの策略に利用されていたのでしょうか。突然キレたのはなぜ。韓国でも「スリッパ」って言うんですね、というかスリッパが英語だと知ったのは意外で勉強になりました。なかなか迫力がある試合のシーンと、引き分けという結果(ですよね)にも無理がなくロッキーにも負けない達成感を感じました。惜しむらくは最後のコケ方が下手です。 8点(2004-06-06 11:59:31)(良:1票) |
5. ハムレット(2000)
言葉が難しくて意味を考えながら字幕を追いかけるのが大変でした。原作のままなのでしょうか、印象的な台詞が多く座右の銘を探すのに困らない。仇討ちのためにまた殺人をくり返すという考え方は嫌い。結局みんな死んで終りにも疑問あり。母親とオフィーリアはなぜ死ぬ必要があったのか。全然関係ないけど会長のあごの形、ロバート・ボーン以来です。 4点(2004-01-17 12:17:36) |
6. バーティカル・リミット
そんなうまいこと行くかぁ、その状況でなんで助かるのっていう場面が多すぎて映画に入って行けませんでした。何でもっと広い場所にヘリを着けないいんだとか、救出場所で使うにしてはニトロの爆発が大きすぎるんじゃなあいとか疑問は多いが、でも最後は納得できる終わり方でよかったと思います。撮影は大変だったろうなと感心しますし、映像もとても綺麗ですのでハラハラドキドキを楽しみたい方にはお勧めできます。 6点(2003-10-05 22:42:00) |