1. 8月のクリスマス(2005)
《ネタバレ》 こんなに開けっ広げで無警戒に「おじさん」に接してくる女性なんて、めったにいないでしょうね。でも、先のない「おじさん」になってしまった私にとっては、こんな出会いが最後に訪れないかと、そういう願望を叶えてくれる映画でした。 主演は風采の上がらない「おっさん」で、ヒロインも「超」がつくような美人ではありませんが、それがかえってリアリティを高めています。ラストも、実際にこういうことがあったら、こんな風だろうなと思わせる展開でしたので、それはそれで感動しましたが、もう少し救いのあるラストにしてもらいたかったと不満が残りました。 PS. ヒロインが写真屋のウィンドウに石を投げるという暴力的シーンを見てショックを受けましたが、この映画、韓国原作なんですね。こんな行為は日本では犯罪なので、変えるべきでした。 「おじさん」という呼びかけも韓国では普通かもしれませんが日本では失礼です。「写真屋さん」とでもするべきでした。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-26 11:46:24) |
2. 8年越しの花嫁 奇跡の実話
《ネタバレ》 もてない男が初めて女をゲットしたものの、女は病気で昏睡状態に。もてないが故なのか必死に女にしがみつくこと8年間。その執着の顛末を描いた映画。しかし、お涙頂戴に堕することなくけっこう真面目に作り込まれた映画で、特に病気の状態(感情の無い虚ろな表情とか)を生々しく演じた女優には脱帽。 題名から結末も見えているせいか特別な感動はなかったが、自分なら恋人の目覚めを何年も待てるだろうかと考え込んでしまった。その結論は出なかったが、少なくとも私の目覚めを待つ恋人は未来永劫いないだろう。 [インターネット(邦画)] 5点(2020-01-28 18:52:46) |
3. 八甲田山
《ネタバレ》 初見は昔、テレビ放送されたときで、頭の上に積もっていく雪を見て滑稽に思ったりして、雪山の恐ろしさというのもいま一つ感じとることが出来なかったように思う。そんなに面白くもなかったが、つまらなというほどでもなかった。 その後、八甲田山で起きたこの遭難の実際のところを本で読んで、映画があまりに事実とかけ離れているので驚愕した。 高倉健演じる隊長は、実際には、ガイドとして雇った村人たちが必死に止めたにもかかわらず行軍を強行し、兵隊たちを優先して村人たちを酷使し、かろうじて村に戻れた村人もこの時の凍傷の後遺症に苦しみ、亡くなっていく人も少なくなかったという。しかし、映画では高倉健は英雄のように持ち上げられていた。 犠牲となった英雄的な人々(村人)のことは描かれず、むしろ非難を受けるべき人(隊長)が英雄になる。こんな映画を見てしまって、今は後味の悪さでいっぱいだ。 [地上波(邦画)] 0点(2019-09-10 16:40:43) |
4. 花のあと
時代劇は制作費がかかるという。だから、役者にかける金がなくなったのだろうか。主役の2人があまりにひどすぎるのだ。高校生の文化祭でもここまで酷くはあるまい。ストーリーも台本も、演出だって、決して悪くはないのだが、素人以下の2人の「演技」が全てをぶちこわしている。また、演技に不満があるわけではないのだが、悪役の藩の重役が、どうしても歌舞伎町のチンピラにしかみえず、白けるしかなかった。 [DVD(邦画)] 4点(2011-05-15 23:36:11)(良:1票) |
5. 花とアリス〈劇場版〉
《ネタバレ》 この映画、何か面白いのか。記憶喪失だって?そんなの誰が信じるんだよ。アリスにせまられりゃ、ちょっと心も動きそうだが、花じゃ、ちょっとねぇ。もう、設定に無理ありすぎなんだよ。それで、花とアリスの2人の会話も行動も全部何にも面白くない。それをだらだら見せられて、ああ損した。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-02-06 22:25:48) |
6. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
《ネタバレ》 学園生活がのんびり描かれて、最後に宿敵と唐突に対戦して終わり。例によって、裏切り者がすぐそばにいてと、いつものパターンですね。途中で私の腰が痛くなるは、眠くなるはというのもお約束。3人組はガラガラ声で、かわいらしさも失せてしまったし、次回作は、さすがにもう勘弁だな。 [DVD(吹替)] 4点(2006-07-24 22:57:37) |
7. ハウルの動く城
登場人物たちの心理描写がほとんど無く、「恋してる」なんて言われても、唐突すぎて気持ちが引けてしまう。それにしても、倍賞千恵子は失敗だったんじゃないかな。最初から最後まで婆さんの声にしか聞こえなかった。まぁ、こんな愚作を見ちまった俺自身が、一番の「失敗」だが。 [DVD(字幕)] 2点(2006-04-22 10:18:36) |
8. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 蝶が羽ばたくたびに起こる胸くその悪くなる出来事の数々。映画の最初から終わりまで、その不愉快さが消えない。なんのカタストロフィーも得られない最低の映画。 それにしても、「バタフライエフェクト」なんて新しげな名前をつけてはいるが、そのアイデアはSFの世界では何十年も前からお馴染みだ。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-11-20 22:23:38) |
9. バニラ・スカイ
言いたいことは分からないではないものの、このオチで観客の共感が得られるとは思えないな。トムが気持ち悪かったし、期待して損した。 4点(2004-04-03 22:00:34) |
10. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
ディズニーランドの「カリブの海賊」そのまんま。途中で頭痛がしてきそうだった。アイラインをひいた、どう見てもクレバーとは思えない男が妙に体をくねらせて現れ、「私が海賊○×でござい」と言ってみても、気分は盛り下がるばかり。ロードオブザリングではエルフとして存在感のあったO・ブルームも、この映画の中ではぱっとしない普通の優男。ストーリーもどうということはないし、2時間半がとても長く感じられた。ディズニーランドは何回も行ったが、この映画は1度で十分だな。 4点(2004-03-25 21:52:14) |
11. ハイランダー/悪魔の戦士
不死であるがゆえに、人々から恐れられ、愛する者には先立たれてしまうという孤独が描かれたB級娯楽映画。主演のクリストファーランバートには知性が感じられず、ミスキャストだったかも。しかし、イギリス・ハイランド地方の荒涼とした景色や現代と過去の記憶とが交錯する描写が、この映画を単純なアクション映画に終わらせず主人公の五百年の孤独感というムードを良く出していると思う。私のお気に入りのひとつです。 8点(2004-01-12 19:01:37) |